乱読のセレンディピティ

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 1297
レビュー : 170
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069964

感想・レビュー・書評

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  • 「セレンディピティ」
    偶然力と訳すそうです。
    誰にでも訪れる偶然をいかにして成功に結びつけるかという感じです。
    今人間がコンピュータに勝てるとしたらこれくらいなのかもしれません。
    実際リテラシーの部分でコンピュータを超えるのは難しくなってます。
    ましてや僕のような凡人ならなおさらσ^_^;

    はっきりとは書かれてませんがマスターマインドについて書かれているように思います。
    複数人が統一目標に強く進んで行く時大きな力が出ると。
    これもコンピュータを超える能力ですね。

    著者は「思考の整理学」というかなり評判になった本も書かれています。
    僕も前著を読んでるのですが本書もなかなか難しい本ですσ^_^;
    学生さんには売れてるそうですよ。

  • 本の様々な読み方を解説している。乱読の楽しさや効用にも共感。

  • 頭が良いなと思う人は圧倒的に問を立てるのが上手い。上手い問を立てるということは能動的であるということだ。能動的であるということは、専門外のことにも興味をもって経験してみるということだ。それには、あっちこっちを散歩してみたり、色んな人と色んなテーマで話してみたり、目についた本を適当に読んでみたらいい。最近たまたま沢山人と会って、散歩して、本はそんなに読めてなかったけど、この本読んでこの冒頭に繋がったのでこれも一種のセレンディピティなのかも

  • 170608読了

  • 自分がやってることを肯定してもらったようですごく勇気がでた。目的無く乱読するから効果ある。忘却しなきゃメタボになっちゃう。など。面白い知見がいっぱい。

  • 新聞は乱読入門のテキスト
    ★見出し→リード→面白ければ終わりまで
    ★セレンディピティとは思いがけない事を発見する能力
    イギリスの『セレンデップの3人の王子』から命名。絶えずものを見失うが探す物は出て来ず、思いがけない物が出てくると言う話。
    ★二次的創造
    編集、監督、料理、エディターシップ
    それ自体単独では面白くないものが付加価値を付ける事で新しい味わいが生じる。
    ★聴く知性
    会話は頭の働きを良くしてくれる自然な活動。
    ★知的メタボリックシンドローム
    知識で頭がいっぱいになって忘れられない→私が思うに自閉症スペクトラムの人もそうだ。→良く忘れるという事は頭の働きを支える大切な作用。記憶は忘却の力を借りて新陳代謝を起こし、再生される。

  • 本を選ぶコツ、自分の目で見て選んで買ってきて、読んでみて、しまったと思うことのほうが重い読書をしたことになる。乱読でいいというのが、とりあえず主張なのかな。

    書評を指針にして本を選ぶのは自己放棄。
    とあるが、新刊などは、どうしても新聞や、雑誌、テレビなどの書評を参考にしてしまう。だから、誰が書評しているか、専門の知識を持っている人の書評に頼るしかない。

    読書推進を本当に考えるなら、本を少なくすること。
    年に何万点もの新刊がでるという話を聞くだけでも、読書欲は委縮するというのは分かる。
    何万点の中から良書とめぐりあうのは難しい。
    進められるとうるさく感じるし、禁じられると手を出したくなる。しかし、流行っているものも、手に取って目を通しておきたいという欲求も出てくるので難しい。
    しかし、わけもわからず本ばかり読んでいるのも心眼は疲れ、ものを見極めることが難しくなる。確かに。

    知識と思考は相反する関係にある。ここのところも納得がいった。読んで分かったような気になっているが、それは他人の知識をインプットし、自分で思考してものではない。物知りになって、思考を圧倒するだけ。
    本を読んでものを知り、賢くなったように見えても、本当の人間力が備わっていないと、年を取る前に知的無能になってしまうのは独創力に欠けているため。

    乱読するのであれば、書かれている内容が、意味が分からない文章、分野を読むこと。
    小説が好きだから、そればかり読むのではなく、科学的な本、哲学、宗教的な本も読み、好奇心を刺激しておかないと、小説だけ読んでいてはいずれ本離れしてしまう。

    そして忘却の大切さ。
    忘れたらまた読めばいい。知識も、内容も、日常におこるあれやこれや、ストレスなどもひっくるめて、忘れるということも大事。そこから、またインプットすればいいのだから。
    いつまでも忘れないというのも、心の平穏が保たれない。

  • 著者の読書論は乱読論である。簡明にいえば、そう結論付けられるが、もちろんそれだけではない視座がてんこ盛り。簡明な叙述に隠れがちだが、著者のモノの見方や言動はかなり捻くれているな、と思いつつ、それが良いのだ、とも感じたところ。コンピューターの能力が人間を超える2045年問題に対して、「コンピューターに勝るのは乱談である」とは見事な造語である。2014年刊行。著者はお茶の水大学名誉教授。

  • 思考の生理学の外山さんが書いたということで中身に期待していたが、結果としては期待はずれな部分が大きい。
    文字も大きいし、中身がかぶることも多く新しく得たものは少なかった。

    それでも1日は朝で終わる考え方や本に読まれて思考していないことの批判は、自分に刺さるものがあった。

  • ◾︎残曳
    動いている物体が、その運動を継続しようとする物理。慣性の法則。
    これと似たようなことで、生理的な慣性や心理的な慣性がある、と著者は云う。
    もともと静止したフィルムなのに、連続して映写することによって動きを感じさせるアニメーションや映画では、残像(残曳)作用という視覚の慣性を利用している。
    これを、“生理的な慣性”だとすれば、心理的な慣性もあることに気付く、と著者は云う。
    言葉の残像、文章の残曳、修辞的残像。外国語や難解な文書を辞書首っぴきで読むよりも、多少解らないことがあってもそんなものは素っ飛ばして、相応の速度で読むことによって、なんとなく全体がわかる。
    論文などを書く場合も、パート・パートの構想や論理展開を十分に練って書くよりも、取り敢えず書き始めてみる。そして、勢いのままに書き終えてしまう。その後で再構成したり、細かい修正をする。その方が良いものが出来る事が多い。
    と、著者は云う。
    乏しい私の経験からしてみても、確かにそんなように思えるときがある。漠然と実感していることを、簡単で論理的な言葉にしてもらえると合点がいく。この本、優れた学者の仕事だ。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2019年 『やわらかく、考える。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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