普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
3.26
  • (4)
  • (26)
  • (38)
  • (6)
  • (4)
本棚登録 : 347
感想 : 30
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594073657

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先の心配をするよりも、今の充実、家族の幸せの為にお金を使う事の重要さに気付かされる。ただ、住宅は損得だけでなく、所有する喜びもあるはず。となれば、リセールバリューのある不動産を購入すれば解決するのではないかと思う。

  • 老後について、色々な知恵とか工夫、もちろん貯金も必要だが、結局はどうなるかもわからないので、柔軟に対処するしかない。その事を再確認する本。

  • お金がなくては生きていけない。お金があるだけでは幸せになれない。
    チュップリン:人生には3つのものがあればいい。希望と勇気とサムマネー(いくらかのお金)
    老後の人間関係は財産
    いままであまり顧みなかった、古い友人と老いてから急に親密になろうとしても嫌がられるだけ、家族も含めて人間関係は、現役時代の延長線上
    安い買い物をするためには値段ではなく、自分が本当に欲しいものは何なのか、それが本当に好きなものなのか、自分の気持ちや欲望と徹底的に向き合ってみる。そして、本当に欲しくなければ買わない。値段で買わない。そうしていれば無駄のない買い物が出来る。
    要らないものは買わない、買ったものは使い切る。1円でも安く買うということよりもこの部分にこだわってみよう。
    生活を守り支えるのは、お金と健康、そして、人間関係や趣味も大切。さらにもうひとつ重要なのは、知識。
    所得と収入は違う、給料は収入、年金や健康保険料などの社会保険料控除等を差し引きたものが課税所得
    保険が本当に必要なのは、少額な支出のときではなく、入院が1か月になったときなどの高額な支出が必要
    基本的な労働者の権利や法律を知っておくことは、決して無駄では無い。
    不安や自己嫌悪の気持ちをいくら持っても問題は解決しない。およそ感情というものは、問題解決には邪魔になることが多い。そのときに大事なのは、感情では無く、理性を取り戻し、知性で物事を判断し、冷静に対処していく行動力。

  • 老後のお金の事不安ですよね。まだ若いじゃないかと言われても、もう20年もすれば66歳ですからあっという間です。
    働かなくなれば当然あてにするのは年金です。年金を基にいくら貯金すればいいのか。そもそも20年後年金制度崩壊していないの?と心配が尽きる事はありません。
    色々節約してちょっとづつでも貯金しなければならないのでは・・・。

    そんな悶々とした気持ちを払拭しようと思って読んだのですが、一番は借金を極力せず、ちまちました節約はせず人生を楽しみ、無駄な買い物はせずいいものを買って長く使う。なるほどという感じですよね。しかし家を買わない方がよいという事にぐったりしました。既に買っているけれど子供は巣立って夫婦二人で暮らしています。確かに贅沢だよなあと思いますがあと10年後に売るという事は考えられない・・・。借金せず、保険も掛け捨てにして現金をいつでも使えるようにしておく・・・。どれもしていない(笑

  • 「節約と苦労ばかりで老後を迎えても、自分の人生はなんて大変だったんだ、楽しい思い出はない」というのは避けたい。しかし、自分には柔軟性が足りないのでなかなか難しい。

  • 読んで損ではない

  • 5017/5/23我慢しないで暮らすという類書と少し毛色の違った主張だが好感。最後の住宅のところは再読したい。★4

  • ・自分が本当に欲しいものを突き詰めること。老後のために貯蓄するのがお金の目的になってはいけない。恋愛、家族や友人との時間や自然、スポーツ、芸術を楽しむのが人生。それらに限らずやりたいことを明らかにしてそれにちゃんとお金を使おう。

    ・若い時に経験しておいたほうがいいものは山ほどあるはず。今しかできないことを目一杯楽しむためにお金を使おう。

    ・老後になってから家族関係を作ろうと思っても遅い。現役時代からお金をかけてそれらを作っておこう。今ある資産とお金の使い方については家族と話しておこう。

  • 経済評論家の佐藤治彦氏による、文字通り老後まで安心するためのお金の話。

    具体的でわかりやすく、とても勉強になった。

  • オーディオブックで読了。
    大筋の所では著者の主張に同意できるが、所々に「先のことはどうせわからないんだから」的な記述でうやむやにしている点は正直微妙。

    公的年金に関する論は大変参考になった。僕は会社勤めなのであまり考えずに各種公的年金の掛け金を払い続けていたが、それの意義を知ることができたのは大変大きかった。

    公的年金の特徴は以下3点

    ・掛け金+税金で運用されているので、掛け金を払わない=受給資格を失うと消費税などの税金だけが持って行かれる形になる
    ・長生きリスクがない(生きてる間ずっと受給)
    ・遺族年金を考えると下手な民間の保険よりも強力

    まぁ、今のままの年金制度が維持できるはずがないので、受給年齢の引き上げと受給金額の引き下げは免れ得ないのだろうけど、掛け金払わないともっと割を食う形なのは確か。(ギリシャの様に国家が破綻しかけると年金がゴッソリ無くなる=掛け金が無駄になる可能性もあるんだけど)

    ちなみに、最後の方に持ち家論争を熱く語っておられるのだけど、持ち家を持つこと(或いはローンを組むこと)のリスクばかりを沢山並べて、例えば団信については一言も触れないなど、ちょっと偏りがあるなぁという感想。公的年金で遺族年金について述べるのであれば、団信についても無視すべきではないだろうと。

    まぁ、そういうことで、お金について色々なものの見方を身に付けたい人は、本著や山崎元さんの本なんかを何冊か読んで、自分なりの”思想”を固められるのがよろしいかと思います。

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行で銀行員としてデリヴァティブを担当。その後、短期の国連ボランティア、企業コンサルタント、放送作家を経て、テレビ、ラジオ、雑誌などで経済やマネーについての経済評論家、コメンテーターなどを務めている。
近著に『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』(ともに扶桑社)、『なぜかお金がなかなか貯まらない若いサラリーマンが知っておきたいお金の教科書』(大和書房)、『お金が増える不思議なお金の話』(方丈社)、『しあわせとお金の距離について』(晶文社)などのほか、趣味の海外旅行を活かした『ガイドブックにぜったい載らない海外パック旅行の選び方・歩き方』(アスペクト)や『海外パックツアーをもっと楽しむ本』(PHP研究所)、『アジア自由旅行』(島田雅彦氏との共著、小学館)などの旅行関連の著書がある。

「2021年 『急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤治彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×