さよなら小沢健二

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594073985

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ同時代なので、それを褒めると恥ずかしいという感覚がよく分かる。
     文庫になって、増補されたら、きっとさらに楽しい。
     「渡辺美里 大江千里」本も共感的に読めたから。

  • 2018/9/8購入
    2019/1/21読了

  • 20170923

  • 最近19年ぶりの新作と共にMステに再登場して、往年のファンを喜ばせた小沢健二。
    この本はそれ以前に書かれたものとなっています。

    林真理子の推薦文と共に電車内で大々的に宣伝されて、気になっていた『ドルフィン・ソングを救え!』の著者ですが、文章を読むのはこれが初めて。
    サブタイトルに「1994→2016 樋口毅宏サブカルコラム全集」とあるように、サブカルへの造詣が深い人で、その文章はかなり強烈。
    文に乗せた自分の存在が濃い人で、コラム集では、彼の主張見解をまとめ読みすることになるため、強い個性の炸裂ぶりに読者は圧倒されます。

    サブカルということでディープでニッチな領域をテーマにしており、映画も本も、紹介されているものは知らない作品がほとんど。
    いや~、私はサブカルレベルには達していないんだなあ、と悟ります。

    またサブカル以外でも、人や時代を見る目は鋭く、納得がいく発言ばかり。
    タモリ論も出しているそうです。そちらもおもしろそう。
    「なぜ村上春樹が人気なのか」の彼なりの見解は、ファンはガックリしそうですが、かなり頷けるものがあります。

    そしてこの本のメインとなる、オザケンへの崇拝力の強さには驚くばかり。まさに宗教レベルです。
    世のオザケンファンは、みんなこんな感じなのかもしれませんが。
    小気味いい文章ではありますが、やっぱりヘビー。
    「SPA!」に掲載したコラムが多く、男性読者を対象にした文章のように思えました。

    彼は昨年、作家引退を表明したそうですが、サブカル分野をさらに深めて何らかの形でまた目にすることがあるでしょう。
    小説はまだ未読なので、『ドルフィン・ソングを救え!』なりとも読んでみようと思います。

  • 「さらば雑司が谷」で登場人物が甘味屋さんで繰り広げる小沢健二論にその一端があるというか凝縮されていますが、樋口毅宏のサブカルコラム面白すぎ!!!

    自分も就活でロッキングオンを受ける位には(ピート•ドハーティについて書いてその論文は審査を通りました。)、作者同様に山崎洋一郎のテキストに脳ミソ洗われているので、本書は面白く読めました。
    もっと音楽聴いてもっと映画観てもっと本を読みます。

  • 雑誌などに映画や本、音楽などについての感想などを、自身の作品にどう影響されたのかなど交えて書いたのをまとめたもの。
    触れた作品リスト付き。

    タイトルに惹かれて購入。
    いろいろ紹介されているので、惹かれて購入したものもある。
    趣味が合わなかったけど(1つだけだから他は違うかも)。
    ちょっとデザインがラノベみたいな感じで、外で読むのはなんか恥ずかしい。

    好きなものだから悪いことも言うという姿勢なので、タイトルの小沢健二にも書いてある。
    同感なところもあるし、そうでないところもある。
    褒めるだけじゃないというのは、読みたかった部分。
    新曲2曲発表までの小沢健二のことだから、今現在はどうかも知りたいかな?
    まあでももっと時間をためてからでいいか。

  • 筆者とは年が近いため、嗜好の差はあれど、おもしろく読めた。本、音楽、映画といったカルチャーについて莫大な情報を詰め込んだコラム集はこれまで多くあったが、最近とんとみない。求められていないのか。

  • 小沢健二に揺さぶられた理由を答え合わせしているような錯覚に陥る。これは自分の言葉や思いじゃないのに、まるで自分の言葉のようにすとんと落ちてくる。
    根本的に自分の人生を否定することで肯定できるものも見えてくる。
    凡人だからこそ爆発する天才への憧れ。

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著者プロフィール

東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。11年『民宿雪国』が山本周五郎賞と山田風太郎賞の候補作となり話題に。著書に『日本のセックス』『テロルのすべて』『二十五の瞳』『タモリ論』『ドルフィン・ソングを救え!』などがある。

「2023年 『無法の世界 Dear Mom, Fuck You』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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