日本会議の研究 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
3.85
  • (67)
  • (111)
  • (63)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 919
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594074760

作品紹介・あらすじ

市民運動が嘲笑の対象にさえなった80年代以降の日本で、めげずに、愚直に、地道に、そして極めて民主的な、市民運動の王道を歩んできた「一群の人々」がいた。

彼らは地道な運動を通し、「日本会議」をフロント団体として政権に影響を与えるまでに至った。
そして今、彼らの運動が結実し、日本の民主主義は殺されんとしている。――

安倍政権を支える「日本会議」の真の姿とは? 中核にはどのような思想があるのか?
膨大な資料と関係者への取材により明らかになる「日本の保守圧力団体」の真の姿。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 墨塗りの本というものが見たくて手に取った。ここ最近、見聞きする現政権の中の人たちの言動が、なんだか悪い宗教に引っかかっちゃった人みたいだなーと思っていたら本当に宗教だった話。怖い。

  • (個人的な感想)

     先日終わった伊勢志摩サミット、消費税中止、オバマの広島訪問も、支持率を上げ、憲法改正、大日本帝国へと還るステップ。(各国首脳に伊勢神宮を参拝させたのは、文化観光スポットの意味合いよりは、上記文脈に色濃く従う。)
     この本を衆参選挙前に読めば、憲法改正と大日本帝国回帰を目指すカルト政権の是非を判断する参考になる。

     なぜ「美しい日本」というと、大日本帝国に戻りたがるのか不思議だったが、この本によってやや解消された。また、日本会議周辺に、庵野監督の「大日本戦隊」のような滑稽さがある理由が少しわかった。
     トランプの滑稽さを笑っているうちに、アメリカ大統領になる可能性も現実味が出てきた。日本も時代錯誤なカルトやカルト右翼が政権を立て、憲法改正し、漫画のような大日本帝国回帰を現実のものとしようとしている。
     議論を深め、中枢の権力基盤にまともな知性とバラエティを持たせなければ、お笑い漫画のように亡国してしまうだろう。childishな思考停止、形式的な儀式の繰り返し、全共闘のリア充憎し、内実は老人会でありルーツはラジオの落語・漫才がブレーンなのだとすると。

     ただし、本書について内容的には「生長の家」に偏っている印象。(神社系からもらった紙が、国粋ぽい表現だった事があるけど、)たとえば神社本庁とかその周辺は大丈夫なんだろうか?ほかにも影響のある団体や、ダイナミズムを生む仕組みや背景があるように思った。

     敗戦によって失われた父権。戦後、こわれた家族制度や生き血の流れなくなった村コミュニティ。受け皿となった都市部を中心に、失われた制度を模倣し穴埋めを求めた人々によって、カルト宗教が乱立繁栄した。そして、戦後70年、それらは政権の中枢を担うまでになった。
     GDPや経済効率中心で、インセンティブやトレードや虚業に精を出し、政は主に富の分配機関としてだけ利用し、市民としての良心を養わず、義務を疎かにしてきた結果ではある。

     ここは、多くの市民にとって、乗り越えなければならない、暗い時代に向かう途中だろうか?天から降ってきたマナのように享受し、貪っていた自由や権利の灯がひとつひとつ消されていくのだろうか?

    (↑20世紀末には、黒澤明「夢」だって、んなわけあっかでゲラゲラだった筈が、次世紀になってみると、そうでもなくなった。国政においては、カルト政権誕生という笑えないお笑いなオチに落ちっててるので、これぐらい悲観を並べとくぐらいで丁度いい。)

  • 安倍さんの使う「左翼」という言葉の特殊な用法の理由がわかったように思う。

    しかし現閣僚の皇室軽視との関連が今ひとつ不明。

  • 元々ジャーナリズムの世界に属していないにもかかわらず(だからこそかもしれないが)、これぞ調査報道という内容をまとめ上げた筆者に敬意を表したい。

    また、本書が岩波でもなく、朝日新聞でもなく、扶桑社からであるのも驚きだ。

    現在日本の「右傾化」と呼ばれている文脈は戦前の「右翼」とは文脈が異なっていると考えてきたが、謎が解けた感じである。しかし、一宗教の原理主義分派セクトによって政権が支持、維持され運営されているという事実は背筋が凍るし、キリスト教原理主義に支配された米国議会を笑ってもいられない。

    今のこの国を考える上での非常に重要なテキストの一つであり、主義主張に関係なく手にして読んでほしい。

  • 得体の知れぬ日本会議の歴史、構成員、関与団体がよくわかった。丹念にに資料収集とインタビューを行った末の作者の労作である。
    それでもわからないことがある。何故、自民党の大物政治家の多くが日本会議のメンバーとなっているのだろうか。

  • 菅野完という名前がどうしても読めない。ああそうだ、たもつだったっていつも思う。ばりばり左翼の馬鹿本。立憲民主党の奴らもそうだけど、何故彼らは私こそ保守だといいたがるのか?僕には極左にしか見えないのだが。よっぽど左翼に属してるということが恥ずかしいことだと定着している証左か!

  • いかに安倍政権が『偏った団体』に依存しているか。
    学生運動の気分をまとったまま、活動を続ける彼らには呆れを通り越して感心さえ覚えた。
    ネットでよく見かける日本会議なるものについて、ここまで綿密に記された本は珍しい。
    所々に痛烈な皮肉もあり、かなり楽しく読み進められた。
    森友問題に通ずる記述も少しある。

  • 抜群の面白さ。日本の将来は暗いと改めて感じる。

  • 高校時代に立花隆の『中核VS革マル』(講談社文庫)を読んだ時と同じ面白さがあった。

  • 2017/08/22:読了
     あまり印象に残らなかった

全129件中 1 - 10件を表示

日本会議の研究 (扶桑社新書)のその他の作品

菅野完の作品

日本会議の研究 (扶桑社新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする