- Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594074913
作品紹介・あらすじ
内容紹介
世界地図が激変する現代、ぼくら日本人、祖国日本のやるべきこととは?
〝幻の名著〟がおよそ12年の時を経て、新書版として、いま甦る!
唯一無二の「世界覇権国家」アメリカが没落していく端緒となったイラク戦争。その激戦のなか、単身現地に入り、その実情を直接見聞、体験し、複数回、死の淵にまで追い込まれた著者が著した予言の書。本書中で示した見解の多くが現実に起きていることに、読む者は驚嘆を禁じ得ない。
480頁にも及ぶぶっとい新書――〝ぶと新〟――である本書は「イラク戦争」、敗戦以降現代に至る「日米関係」、拉致や核、ミサイルをはじめとする一連の「北朝鮮問題」、中曾根総理以来のわが国の「歴代政権のほんとうの姿」と大きなテーマを四つも扱っている。それ故単行本発刊当時は、読者からは勿論、複数のプロの編集者からも「テーマを盛り込み過ぎてもったいない」と評されている。しかしながら、この四つのテーマが〝同じ根っこ〟で繋がっていることを読む者に示したいがために、著者は敢えて大著になることを選択したのである……読了後、たしかに〝根っこ〟が浮かび上がってくる。
戦勝国アメリカが維持してきた世界秩序が乱れている。だからこそ、アメリカに敗れたために、世界の治安維持から距離を取らされ続けてきたぼくらの〝出番〟である。アメリカの世界支配が大きく揺らぎ始めたいま、不安定な世界に再び安定をもたらすには何が必要なのか?
イラク戦争のゲンバで体感したアメリカの意志と迷い、北朝鮮の内在的論理の緻密な分析、そして1980年代末からの歴代内閣の業績の検証――これらを基に著者が示す〝ぼくらの役割〟こそ、新しい世界秩序形成と祖国再生の道標となり得る。
世界が混迷を深めるいま、必読の書!
内容(「BOOK」データベースより)
*本書は五部構成になっている。
第一部は、著者のイラク現地取材をもとに構成した。第二部では、アメリカの世界戦略の転向とアジアの将来について論考した。第三部では、起こりうる米朝戦争のシミュレーションを中心に、北朝鮮政府の思惑を検証した。第四部では、真実の日米関係の姿を描き、著者の拠って来たるところを記した。第五部では、日本の現代政治の果たしてきたことを検証し、わたしたちのくにの持つ不思議な力を呈示した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
感想・レビュー・書評
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<span style="color:#0000ff;">”アメリカもEUも中国も壊れていく。世界大戦の敗者の出番が来た。それは、ぼくらだ。さぁ、何からやろうか / 幻の名著が新書で待望の復刊!”</span>
帯に記載されているメッセージから、なんか勇ましい日本人の魂を鼓舞するような本かなぁ〜と期待せずに読んでみました。
内容は2004年6月に刊行された『日本国民が決断する日』が元になっています。そのため、新しい話ではなくて、この20年間ほどの日本や世界の状況、政治、外交、などが説明されています。読んでみると「あぁ、そういうことだったのか」と思うことが多くて、40代以上の方で日本の迷走ぶりを疑問に思っていた方には、もやもやをスッキリ説明してくれると思います。
読んでみると「日本、チャンス到来!」などと言うものではなくて「世界的な大ピンチ」なんです。だから「他人任せにせず、国民一人ひとりが、考え、決断しなければいけない」それが出来る機会が今ならある。ということだと感じました。
なんというんでしょうか、著者の言いたいことは言うんだけど、断定しない。私が知りうる話せる情報はこうです。でも、結論は、あくまであなたが考えてね。という言葉、文体が好きです。
今回、青山繁晴氏の本は初めて読んだのですが、少し追いかけて見たい思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自伝的な新書。筆者曰く「ぶと新」
人となりがわかる新書、記者時代はこれが一番くわしいかな。 -
この手の本にしては読みやすい本だった。内容が軽いとかではなく(むしろ重い)、文体が。
いろいろと考えさせられる一冊。
前半から中盤までは、恐怖と危機感を感じたけれど、後半の歴代の総理についての話は、楽しんで読めた。
もう何冊か氏の本を読んでいようと思う。 -
先入観なく読んだが前向きで、考えに共感できるところも多々あった。
何より、自分達で「選ぶ」ことが大切、というところは本当にそう思う。 -
本当に面白い内容だった。世界情勢をわかりやすく解説されている。イラク、北朝鮮、小型核兵器、歴代総理の役割、日米関係をあまねく解説しており、読み応えがあった。このような方が参議院議員日米なっておられて良かったと思う。。
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メディアの情報を鵜呑みにしていかに自分が平和ボケだったかを思い知らされた。
イラク戦争の章はリアリティがあり、同じ地球上にこんな場所があるのかと思わせるものだった。
アメリカ人が作った憲法でアメリカの同盟国とは名ばかりで従属国である、アメリカの崩壊とともにそれに頼っていた戦後から早くに脱却し、本当の意味での自立した国家を目指さなければならない。 -
冷戦構造を根本的な起源として考えている。
アメリカの力とお金による支配から日本国民一人ひとりが立ち上がらないといけないと説いている。
天皇の代々続く権威はすばらしいという考え。 -
なかなか読み応えのある1冊。分かり易く日本を取り巻く世界情勢を解説してくれている。特にアメリカを中心とした世界に対してみえるほころびに警鐘を唱えている。日本の立ち位置に関して、ちょっと偏っている感もある気がする。
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何だろうこの圧倒的な使命感と情熱。いわゆるインテリジェンスの塊ですね。