乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)

著者 :
  • 扶桑社
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レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594075583

感想・レビュー・書評

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  • 現在、私自身も乱読をしているので、ためになった。
    後半の忘却することに大切さは腑に落ちた。

  • 外山滋比古さんの体験や本との追想は、参考になり、私自身の読書法を見直すきっかけになった。
    積ん読派になってしまった私へ、どう乱読していくか、を問いかける良い本となった。

    科学的な検証や客観的証明で裏付けず、彼の主観による語りはこの本の性質や印象を、彼の体験談を読んだアナタはどうするかという問いかけへ変容させていると感じた。

  • 専門家になるには自分の専門とする範囲を狭めて、その範囲の文献を精読することが王道であるように思われる。
    この本はそんな精読至上主義に警鐘を鳴らす。
    曰く、精読をしても全く新しい発見はできない。乱読こそがセレンディピティの種になるのだと言う。
    ここでいう乱読とは、自分の好奇心に制限をかけないで幅広い知識や考え方に触れること。セレンディピティとは、専門とは違うジャンルに影響されて新しい発見をすることである。

  • 本は風のごとく読むのが良い。という言葉がとても気に入った!
    自分の目で選んで買ってきて読むこと。失敗しても意味がある。本が溢れる今の時代、最も面白い読書法は乱読である。読み捨てても決してバカにしてのことではない。
    知的自由人。
    ことばはかたまり。1つにこだわっていては言葉の流れが消えて意味を失う。丁寧に読むつもりが仇になって一層わからなくなることもある。
    やみくもに速いのはいけないが、のろのろしていてはいきた意味を汲み取ることはおぼつかない。
    セレンディピティ 思いがけないことを発見する力。特に科学で失敗が思わぬ大発見につながったとき。
    散歩のような読み方。

  • 乱読の私の背中を押す著作...。思いがけないことを発見できないが、自信の考えを肯定はしてくれる。外山先生の示唆はいつでも無条件に後押ししてくれるんだなぁ...。

  • 精読至上主義の否定、流し読みによる新たなアイデアの創出という点で、日ごろの自分の認識を補強するものとなった。もう少し時間を経てから再読し、賛同できる部分が増えているか減っているか、確認すると面白いかなと思っている。

  • 全てを否定してくれた。
    そして、全てを肯定してくれた。

    本を読む時、その意味を理解しようと、理解しようと、心のどこかで考えてしまう。
    何か一つに固執したり、執着したりしまう。

    だけど筆者は決してそれをいい行いだとは言わない。
    「乱読」それこそが読書好きの本質なのではないかと語る。

    僕はどちらかというとすでに乱読派の人間だ。
    アップしているのは哲学の本ばかりだけれど、それは今僕の中で『脱・おバカ期間』というだけであり、その期間から「あなたって私に頭ばかり使わせて、一緒にいると疲れるの!」と言わんばかりに、哲学という名の彼を捨て、実家という名の学芸書に帰省中であった。

    最初の書き方から分かる通り。
    本を読むのに束縛はいらない、ルールもない、躍起になって読む必要もない。
    自由に、今、自分が楽しいと思う本を開けばいいのだ。

    この本を読んで頭の中でこんがらがってしまった糸を解いてみてほしい。

    明日からまた違う読書に目覚めている自分がいるはずだ。

  • セレンディピティ。serendipity。思いがけないことを発見する能力。
    それはまさに乱読から生まれる。

    乱読者の私としては、そうそうと頷きながら読む本だった。

    有名な外山滋比古さんだが、履歴を見ると私過去に著書を読んだことなかったみたい。思考の整理学とか有名だよなぁ。

    『ガリバー旅行記』読んでみないとと思ったよね。

    「忘却が活発であれば、知識過多になる心配は少ない。忘却がうまく働かないと、それほど摂取知識が多くなくても、余剰知識がたまって頭の活動を阻害するおそれがある。よく忘れるということは、頭のはたらきを支える大切な作用であると考えるようになった。」

    一時間ほどでさくっと読んだ。

  • 13章以降が面白かった。

  • 前半、読書術中心。
    後半、筆者のエッセイ。

    同ジャンルの本ばかり熟読するな。凡ゆるジャンルを素早く読め。本には惜しみなく自腹を切り、つまらぬならダラダラ読まず即読み捨てよ。読書ノートなど取るな。時間は有限だけど、本は数え切れないほどある。だから時間を無駄にするな。専門バカになるな。
    ……読書系の自論をまとめた書物には、まあ有りがちだと感じられる訴えの数々が前半に列挙されている。目新しい事柄はない。はいはい、いつも通りのやつなって感じ。

    けれど、後半のエッセイで空気が変わる。
    乱読を論ずるだけではない。「知識だけを詰め込んだメタボリックでは駄目。大事なのはセレンディピティ。発見し、己で考えろ。話す力も重要」と説く流れは、ちょっと新鮮だった。なるほど確かにと思わされた。

    一時期、一部の人がやたら本書を推していた。彼らがススメるのも納得の内容だった。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2019年 『やわらかく、考える。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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