乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)

著者 :
  • 扶桑社
3.49
  • (22)
  • (51)
  • (58)
  • (9)
  • (7)
本棚登録 : 594
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594075583

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ただなんとなく読書が好きで読んでいるだけなのかも、、、とまたその答えを本に求め、書店をうろうろしていた時に買った本。
    「たくさん読んで偶然の発見を楽しみ、自分で生み出すことをしなさい。」という本。
    実にタイトルが中身を表していて面白い。書店で沢山の本を流し見していて、ふとこの「セレンディピティ」という単語が目に留まった。内容を見ていると、どうも乱読に関する本のようで、自分の読書スタイルを悩んでいた自分にはうってつけのように思われた。
    大当たりだった。
    自分の現在の読書スタイルは、 読み分けがされている。結果的に、同時に4-5冊くらい読む形になる。
    - 主に、家の机では、 自分の専門分野に関するをじっくり、通勤等ではノージャンルで気楽に、会社では言語(仕事しろ)といった具合に。
    - あと、本を本にしてしまわない事もある。例えば、本「パスポート学」は、国外からの出張者とのアイスブレークに役立ている。

    いずれも、読んでいて楽しい本を読んでいるが、ノージャンル本はいつも発見の連続でいっそう楽しい。この本もそうであった。

    - ジャンルに縛られず、多様な本を読むことは、センディピティ(思わぬ発見)に繋がる。

    - 本は自分の生き方に影響を与えられるように読むのがよい。ただ知識を増やすだけでは、知識バカになるだけである。

    まさしく、「セレンディピティ」という単語を知らなかったために、セレンディピティを呼んだのである、笑。結果として、現在の僕の読書スタイルはやはり、好きなだけあって、それで今の生活にあっていると、考える。生活が変わればまた、その様式も変わるかもしれない。それで、良いのだ。
    あと、思わぬ結果も生んだ。乱読同様、雑談の力を大いに認める部分があり、確かにそうであると納得。せっかくなので、ピアノを共通キーに座談会を発足させてみた。これからが楽しみである。

  • セレンディピティ、偶発的に出会う僥倖のこと。思考の整理学と似通った点で言えば、脳内の化学反応を起こすことが「考える」ということであり、どのようにしたら読書において、そのセレンディピティが起こるのかと解説している。乱読のススメとも言える主張は、本の新たな読み方の示唆であったが、アルファ読み、ベータ読みに関しては、齋藤孝氏の主張と同じだし、本の乱読こそ、読書の正しい形だという主張は、高橋源一郎の小説の読み方における主張と同じだ。そういう意味では、新たな定説というには既出の論説が多かったが、もともと偶発的に出会うセレンディピティを、意図的、意識的なものへと掘り下げようという試みは真新しいように感じた。部屋は汚い方が、探し物が見つかりやすいってことか。違うか。

  • 外山先生の本はいつ読んでも面白い。
    読むこと以上に話すことの重要性、さらに記憶以上に忘却していくことでストレス回避に繋がるという話が興味深かった。

  • 読了。売却。

  • 2017/03/03

  • 乱読、まさに自分にぴったり。「溢れるほどの本の中から自分に合う本を見つけることがそもそも知的労働である」「根を詰めて読むのではなく、風のように読み流せば良い。役に立つ知識はあとからでも必ず蘇る」「メモを取る必要はない。心に刻まれないことは文字に書いても無駄である」「乱読すると駄作を読む失敗を避けられないが、失敗を恐れては良い本に出会えない」

  • 話が二転三転する
    想像とは違った内容だった

    本は買うべき
    書店で買うのと図書館で借りて読むのとは違う
    書店で買うのは自分の意思で選んでる
    図書館は人が選んだ本だからダメ
    みたいな内容で
    書店から選ぶのも図書館から選ぶのも
    数ある中から自分が読みたい本を
    選んで読むのだから同じだと私は思う

  • 生きることは 考えること
    生きることは 読むこと
    生きることは 発見すること
    生きることは 散歩すること
    生きることは とらわれないこと
    生きることは 好奇心そのもの

    「思考の整理学」も
    何遍読み返しても面白い
    本が好きな人は
    輪をかけて面白く
    読めるでしょう
    乱読読みの人は
    とてつもなく面白く
    読みきってしまうことでしょう

  • 至言の宝庫。肩肘張らずに、素直に、気ままに読書を楽しもうという気持ちにさせてくれる。「思考の整理学」の復習的要素も。

  • ○乱読にも「意味」を持てば明るい知的ライフ!その意味を教えてくれる
    セレンディピティとは、
    思いがけないことを発見する能力。とくに科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときに使われる。(p92)とある。
    タイトルにある「乱読のセレンディピティ」とは、乱読することによる思わぬ大発見があること、を指すのだろう。

    ・本は身銭を切って買うべし
    ・何回も読めばなんとなくその本のことが理解できる
    ・ただ本を追随するのではなく、生きる力に結びつくように読むべし
    ・・・などと、読書の仕方を懇切丁寧に、教えてくれている。

    p82では、乱読の意義を語っている。
    そもそも文章を読むうえで「アルファ読み」と「ベーター読み」という種類があり、「アルファ読み」は読む側がある程度知識を持って読んでいる状態。いたって基本的な読み方ではあるが、新たな知識を入れるとすると「ベーター読み」のように知らない言葉でも推測したり読み飛ばしたりする読み方をやらないといけない。
    義務教育などの学校では「アルファ読み」しかやらない。「ベーター読み」をやればいろんな分野の本に好奇心を持って立ち向かうことができるはずだ。

    また、乱読をするうえで最もうってつけなのは新聞だ、とも勇気づけてくれる。

    自分の読書のはじまりは実は新聞だったし、進学校であった高校のときに「わからない単語は類推して読んでみよ」と現代文や古典の授業で言われていたことも、影響しているのかもしれない。
    その点では、高校までに聞きかじりで得ていたことが著されているという点で心強い一冊。読書を人に薦めるときの理論的支柱にしたいと思う。

    ちなみに、思考の整理学と表紙が似せてあるのも面白いポイントである。

全63件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2019年 『やわらかく、考える。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)のその他の作品

外山滋比古の作品

ツイートする