夫のちんぽが入らない(扶桑社単行本版)

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 2596
感想 : 344
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594075897

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて気が重くなった。

    この人は謝ってばかりだなと思った。

  • 3.8

  • 話題の本と聞き、どんな官能小説かと思い読み始めましたが全然違いました。いい意味で裏切られた一冊です。
    入らないちんぽは何のメタファーなのか。。。
    夫婦といえども相容れないものを抱えつつ、関係を維持しようとする二人の営みの記録。そう思いながら読みました。

  • どうやら「入らない」らしい。
    それが何かの比喩でもないことまでは
    知っていた。
    最初に話題になったときは
    あまりのタイトルの衝撃度合いが気になり
    手に取ることができなかったが、
    漫画化も決まった今日なら
    エロじゃないことは分かって貰えるだろう。

    さて、どうして入らないか?

    全くの予習なく読み始める。
    こ、これは……
    全く先の読めない展開だった。

    一言で言うと「可哀想な主人公」。

    「入らない」問題は序の口に過ぎず、可哀想な出来事が次々起こる。
    誰か助けてあげて!と思うし、解決しろよ!とイライラもする。その出来事の一部は私達にも起こり得る問題だと思えるから、読んでいて辛くなるところもある。最後に用意される救いも、果たして救いと呼べるのか。でもこのメデタシメデタシ感がないのがいい。

    丁寧な書き方なのでフィクションとは分かっていても筆者の体験なのではないかと心配してしまう。それくらいのめり込んで読んでしまった。(※後から知ったが、実際に筆者の半生らしい!)

    久々に心を揺さぶられる本を読んだ。
    面白かった。おすすめです。

    ちなみに素晴らしい装丁のため、表紙のタイトルは非常に分かりにくく書かれており本棚に並んでいても大丈夫です(笑)

  • ここ数年で読んだ本の中で一番面白かった。一気に読んだ。

  • 「わかるよ」なんて気軽に言えないし、共感もできないけれど、読んで良かったと思えた。
    普通、なんてないのだ。

  • 小説というより告白という体。それで何が言いたいの、とも思ったが、後書きを見て納得。ありなしでいえば、なしよりのあり。

  • 思わず二度見するタイトルと、それとは正反対にも思える繊細で上品な装丁にとても心惹かれて購入しました。
    淡々とした語り口に引っ張られるようにして、一気に読み終わってしまいました。
    ページをめくる毎に、胸がぐしゃぐしゃに潰れていくような苦しさとやるせなさを感じるのに、本を手放すことができなくて、あとがきまで読み終わった後、しばらく呆然としていました。
    「多様な価値観を許容しよう」などと口でそれらしく言うのは簡単ですが、となりにいる人の「多様さ」を想像することはなんと果てしなく、難しいことだろう、と思います。この気持ちをなんと表現していいのかわかりませんが、読んで良かったなと思います。

  • 軽いタッチで書いているが、内容はヘビー。
    基本的に一人称の目線ですべて書かれている分、
    感情移入してしまうものの、感情移入しきれないくらいの
    壮絶な不運が重なっているストーリー。

    浮き沈みの激しい物語を淡々と進めていくので
    夫くんの心情、生徒の心情など主人公以外の感情が読み取りづらくなっており、余計に出口の見えないトンネルのように感じてしまう。

    自分は何者なのか、という事は、
    存在する枠組みの中に当てはまるものでしか
    言語化できないのかもなと思った。
    言語化できない存在になったとき、じぶんは何なのか、私も言える自信がない。

  • ブクログのランキングで見たことがあって、図書館で見かけたので借りて読みました。キャッチーなタイトル。ノンフィクションのような内容。いろいろな人生があるのだと思いました。こういう、女性の心の話は、女性が読むんだろうなって感じました。

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著者プロフィール

主婦。ブログ『塩で揉む』が人気。同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編を加筆修正した私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年にデビュー。翌年には2作目となる著書『ここは、おしまいの地』を上梓した。現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。

「2020年 『夫のちんぽが入らない(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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