日本人の信仰

  • 扶桑社 (2017年7月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784594077426

作品紹介・あらすじ

日本人の多くが自らを「無宗教」だと考えているにもかかわらず、「墓参り」や「初詣」を始めとする宗教行動が盛んなのはなぜか? 
人気宗教学者が日本人の「信仰のあり方」を、歴史的な側面を踏まえながら多角的に考察する。
日本人の宗教観がよくわかる本。

第一章 無宗教化する世界
経済発展で「宗教」が変わる
無宗教化する世界のなかで…

第二章 日本人は本当に無宗教なのか
男性は50代で信仰に目覚める
メッカ巡礼より多い日本の初詣
墓参りも初詣も新しい習慣
実は宗教的な日本人…

第三章 なぜ日本人は無宗教だと思うのか
キリスト教の布教に立ちはだかった仏教という壁
神仏分離が生んだ無宗教
新宗教の強引な布教が宗教のイメージを悪化させた…

第四章 道徳の源泉としての武士道と天皇
新渡戸の「武士道」と無宗教
伊藤は皇室に日本国憲法の機軸を求めた…

第五章 日本宗教の厚みと深み
GHQは「国家神道」の意味を誤解した
神社は日本独特の神聖なる空間…

第六章 いったい日本人は何を信じてきたのか
日本人にとっての「無」
「戒律」の厳しい日本という国…

感想・レビュー・書評

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  • 自分が宗教を信じているのかと問われると首肯しがたく、かといって信仰心がないのかと言われると素直にうなずけない、そんな気持ちからこの本を手に取った。このあたりの主題について知りたいと思っていたので、そのとっかかりにいい本だったと思う。
    いわゆる一神教が信じられている国々と日本では何が違うのかということや、日本人は無宗教だと自称する傾向にあるが本当にそうなのか、またその傾向はどこから来ているのかということを検討するあたりは読んでいて興味深かった。
    もっと深く掘り下げたりデータを示してほしいと思ったところもいくつかあるが、新書である以上致し方ないし、より詳細に論じているものを読みたいと思える内容だったという点でよしとするべきだという印象を持った。

  • 日本人は多宗教で無新宗教だから無宗教というの、実感として腑に落ちた。後半が面白い。

  • 系統立てられててわかりやすい.日本人は無宗教と言うけれど,本当に無宗教なのか.無宗教の定義とは何か.

    日本人にとって宗教=キリスト教であり,キリスト教のように洗礼を受けたりミサに行ったりしないから,自分達は「無宗教」と言う.
    でも,初詣や墓参りを行う人は多く,外国人から見ると日本人はすごく信仰心が厚い国民に見える.

    何故キリスト教が日本に根付かなかったのか.その理由の1つは災害が多いから.キリスト教の「目的論」に立つと,災害が起きる度に私達は「神は何のためにこんな試練を与えたのか」と考えなければならない.でも,そんなことしていたら身が持たない.「仕方のないもの」「どうしようもないもの」として受け入れ,流す方が懸命な生き方だった.故に,仏教の「無常」の方が親和性が高かった.
    これは,今まで聞いてきた中で一番しっくり来る解説だった.

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著者プロフィール

1953年(昭和28年)東京生まれ。宗教学者、作家。
76年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。84年同博士課程修了(宗教学専攻)。
放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を経て、東京女子大学非常勤講師。
著書に『性と宗教』(講談社現代新書)、『日本人の神道』(ちくま新書)、『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』(晶文社)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『創価学会』『世界の宗教がざっくりわかる』(以上、新潮新書)、『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』『葬式は、要らない』(以上、幻冬舎新書)、『宗教消滅』(SB新書)、『0葬』(集英社文庫)、『戦後日本の宗教史』(筑摩選書)、『宗教の地政学』(MdN新書)などがある。

「2024年 『「謎」で巡る神社の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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