- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594078102
作品紹介・あらすじ
2015年秋、僕はホストにスカウトされた――。
歌舞伎町の夜に交わる男と女のミステリー巨編
現役アイドルにして、小説家。唯一無二の肩書を持つ加藤シゲアキが満を持して放つ
上下巻500ページの大長編が緊急発売!
【あらすじ】
「ホスト、やるやんな?」
就活に惨敗し、自暴自棄になる22歳の光太の前に現れた、関西弁のホスト・雫。
翌年のチャンスにかけ、就活浪人を決めた光太は、雫に誘われるままにホストクラブ「チュベローズ」の一員となる。
人並み外れた磁力を持つ雫、新入りなのに続々と指名をモノにしている同僚の亜夢、ホストたちから「パパ」と呼ばれる異形のオーナー・水谷。そして光太に深い関心を寄せるアラフォーの女性客・美津子。ひとときも同じ形を留めない人間関係のうねりに翻弄される光太を、思いがけない悲劇が襲う――。
感想・レビュー・書評
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今まで読んだ加藤さんのお話の中で、一番好きかも。読みやすいんだけど、なんとなく気持ち悪い感じが良い。登場人物みんな、少しずつモヤっとするというか…。
終わり方はちょっとびっくり。続きが楽しみ。 -
大体1年に1作と言うペースで、新刊を出す作者の待望の新作。前作が短編集だったので、長編!しかも2部作と言うことで、かなり楽しみにしていた作品。
作品を発表する度に、単なるタレント作家の枠を超え、新しいジャンルに挑戦している。
今回の主人公は大学卒業前に内定を1つも貰えない大学生の光太。父はすでになく、病気がちな母とまだ幼い妹を抱え、途方に暮れていた時にホストの雫に出会い、ホストの道へと進んでいく。
ホストをしながら、就職浪人をして、1度落ちたゲーム制作会社へ再挑戦する様子を描くのが第1部。
ホストの世界、就職の厳しさ、友情、そして恋愛。
22歳の光太を描いた第1部は青春群像劇の意味合いが強い。しかし、キャッチーな会話などを上手く使っていて、最後まで飽きさせないで読ませる。一見軽そうな内容に見えて、圧迫面接やホストの行く末など、闇の部分も多い。
第2部への序章として、期待感はピークに達するところは、やはり作者の力量か… -
続きが気になりすぎて一気読みしてしまった…
この言葉にしにくいなんとも言えない読後感
お話を読んだなぁという気持ち -
著者はホストの経験があるのだろうか。実際がこのようなのか違うのかもわからず、簡単に辞められないとか暴力的な世界に唖然とした。そして人をはめるという行為になんら罪の意識を感じさせない内容に呆然とした。2022.9.12
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めちゃくちゃ読みやすいし、普通に面白い!
終盤の面接シーンは特に良かった……! -
冷やかしのつもりで読んだけど、意外と面白くて一気に読めた。加藤さん、実際にホストクラブに足運んで取材したのかなあ。10年後ver.を読むかはまだ分からない。
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華やかに思えるホストの世界も、時には残酷なこともある。
チャンスさえ生かすことができれば、誰にでものし上がれる。
そんなことを夢見させてくれる。 -
本をめくる手が止まらなかった。次は?次はどうなる?雫は?亜夢は?美津子は?恵は?ねぇ!!!
主人公の光太のコトが私はニガテ。ちょっとイヤ。同じ世界にいても関わりたくない人種な気がする。なんで就活大手しか受けない?置かれてる環境と思ってることとやってることがチグハグすぎるんだ。新宿で酔いつぶれるとこも、恵に対しての態度も、雫に対しての態度も、美津子との関係も、全部全部ムカつく。なんで、なんでそうなる?周りの人間がかわいそうだ。残酷だよ。いま光太と同じ年代だからこそ感じる光太に対するイライラがすごい。恵がかわいそうだ。美津子がかわいそうだ。光太は残酷な人間だよ、、、。光太は誰を幸せに出来る?今のままじゃ自分さえ幸せにできないんじゃないの?自暴自棄にならないでもっとちゃんと考えろ!!
人懐っこくて可愛い亜夢、天才的なトーク力で絶対的人気を誇ってた雫。2人とも各々の重すぎる問題を抱えてて、でも一生懸命生きてて、やり切れない行き場のない気持ちに押しつぶされそうになった。2人とも大好きだから、もっと上手く笑って生きられますように。ホントは光太にも心から笑って生きて欲しい。でも、どうすればみんな幸せになれるか今の段階じゃわかんない、、、。続き読むの楽しみ。楽しみだけど、なんか悲しくて、登場人物の気持ち考えると辛くて、シゲ先生すごいなって思う。登場人物のみんな好きだよ、もっともっと上手く幸せに生きて欲しい、光太ムカつくけど。