とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 148
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594079833

作品紹介・あらすじ

書き下ろし短編も!
本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の著者がおくる食エッセイ

「毎月一回食べもののことを書く。食べることと書くことが、拠りどころだった気がする。」(「まえがき」より)

月刊誌『ESSE』の人気連載が、待望の書籍化!
北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、書き下ろし短編1編を収録。全編イラストつき

感想・レビュー・書評

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  • これは料理の話ではない。家族について、暮らしについての話だと思います。

    料理のエッセイ集のはずなのに、どうしてこんなに泣いてしまったのか。少なくとも表面上はことさらに感動的な話というわけでもないのに、なぜか涙が出るのを我慢できなくなってしまって、読んでいたカフェから逃げるように出てしまった。何にどう感動したのか、うまく説明できないのがもどかしい。たぶん、料理を通して見えてくる家族への愛情とか、人生観とか、そういうものに魅せられてしまったのだと思う。
    小説での料理の位置づけを語る言葉として、「どんなときもおいしそうな料理しか出てこなかったら、それはおかしい」という一文がある。小説における料理は、その時々の登場人物の心情を表現する装置である、と。本書でもまさにそのとおりで、おいしそうな料理よりも、幸せそうな料理、楽しそうな料理、嬉しそうな料理が多かったように思う。料理を通して描かれた、筆者や家族のエピソードがどれもみんな愛おしい。料理がテーマのエッセイ集だけど、一番強く印象に残っているのは、料理そのものではない。
    登場する料理を食べてみたくなるというよりも、むしろ、こんな家族を持ってみたい、こんな生活を送ってみたいと思わせてくれる、そんなエッセイ集。
    ぜひとも多くの人に読んでほしいと思う。

  • 食べることは、生きること。

    この言葉がすごくしっくりくる作品。

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