- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594080013
感想・レビュー・書評
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経済方面をシノギとしてた元極道の著者が語る裏経済の本。
ふざけたタイトルと著者名、および西原理恵子という共著者名から、笑かしの本かと思ってたら、全く違っていた。
あ、笑かしの部分も冒頭の西原先生描き下ろしマンガと著者と西原先生の対談としてちゃんとあります。
ただ、本文は著者の体験した国際非合法金融、麻薬、人身/臓器売買等々ハードボイルドな話で、どれもこれも小説や映画のネタになりそうなものばかり。へたなハードボイルド小説を読むより、本書の方がよっぽどエキサイティング。ただ、人身売買の話はちょっと・・・。
週刊「SPA」の連載を書籍化したとの事なので、連載自体が終わってなければ側管を切に期待します。
なお、本書とは直接関係はないが、臓器売買の話で言えば、マンガ「ギフト」が臓器売買ネタを扱っていて、本書の内容にちょっと通じるものがあるな~、と感じた次第。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西原理恵子関係ないのが商売上手だと思った
ヤクザの世界から見た経済の話 次の流れを読んで次の一手を打っていかないとダメになっていくのはヤクザもサラリーマンも変わらないなと思った
ただ全体的に話のスケールが大きすぎて役に立つ話はあまりなく「へー 金持ちってすげーなー」って話を垣間見ることが出来る内容だった -
2021.24
期待した内容とは少し違ったが、
普通に生活していると全く知り得ない話なので興味深かった。
西原さんが全然出てこないのでタイトルにはハテナですが。 -
猫組長、ツイッターは切れ味抜群なのに、こっちはやや期待外れ。タイトルはいいね。
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「ヤクザを辞めるといって、やめた」ちょっと疑問/’80年代に石油取引が巨大なシノギになることに気づき、Goldという裏付けを失った富=通貨が騙し取られ、不正持ち出しされロンダリングされ(犯罪的)プロジェクトの資金となる仕組みに精通するとチャンスは転がっていて…ヤーギン『石油の世紀』が愛読書…金持ちはふつう賢いから貧富の差は広がるのが一般法則、例外は革命と戦争…経済ヤクザほど戦後世界の仕組みに詳しいものはないが本音とは限らない/「日本ほど教養が高く暮らしやすい国はない」はお世辞?これから国際化で荒れる予告?
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やっぱり何するにしても圧倒的な努力だよね...
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マネーロンダリングの話などは昔の橘玲を彷彿とさせる。
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山口組の経済ヤクザとして、グローバルな経済システムの陥穽を点くかの如く、石油取引やマネーロンダリング等に長年従事し、Twitterでも多数のフォロワーを抱える”猫組長”が、われわれ下々の者に世界の裏・金融システムを説明してくださる福音の書。
扱われている裏・金融システムのテーマは、
・マネーロンダリング
・地面師等の詐欺の手口
・アジアを中心とする麻薬ビジネスとマフィア
・人身売買シンジケート
等々、どれをとっても半端なく面白い。
難を言えば、もう少し西原理恵子の挿絵が欲しかった。せっかく猫組長のイラストも可愛いことだし。 -
Twitterでフォローだけはしていた猫組長がこんなに面白い方だったとは…。面があれば必ず裏がある。ヤクザの世界とグローバルなシノギについての解説の数々。やっぱりルールを作ったやつが得する仕組みになっているとなんていうか…。やっぱりノンフィクションが最高のエンターテインメントだなー(2018.08.11読了)