『迷路の外には何がある?』 ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語
- 扶桑社 (2019年2月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594081652
作品紹介・あらすじ
日本で400万部、全世界で累計2800万部突破、Amazon史上最大の
大ベストセラー『チーズはどこへ消えた』待望の続編登場。
アメリカ・ビジネス界のカリスマが、死を前に書き記した傑作!
世界中の老若男女、誰もが“幸せになれる"、最後のメッセージ!
●うまくいかないのは自分の努力が足りないからだ
●過去の成功例に則ったほうが結局うまくいくと思う
●わかっていても、なかなか次の一歩を踏み出せない
●今までのやり方を変えることに怖さがある
●培ってきた信念を曲げたら自分を捨てるのと同じだ
―あなたは常日頃、そんなことを考えていませんか?―
訪れた変化のとき。でもそう簡単には変われない…
これは、そんな「あなた」のための物語です。
感想・レビュー・書評
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1.この本を選んだ目的
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・月に1冊ぐらいしか本を購入していないですが、ブクログの機能ですすめられて購入しましたww
「チーズはどこへ消えた?」の感想を書いて、その後に「ヘムのその後、、、」なんて見出しに会うと、それは、買っちゃいますよね ∩(>◡<*)∩
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2.概要
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・本書は、あなたがその道に踏み出し、変化に適応し、かつあなたの運命をも変えるためのツールを与えてくれるものです。※冒頭引用
・ステーションCに残ったヘムの物語。新たに小人のホープと出会います。
・スペンサージョンソンさんの遺作であり、この作品を読めば、今の自分のダメな思考を変えて、新たな一歩に対して全力を出したくなる、そんな作品です。
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3.感想
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・面白かったよ。ステーションCに残ったヘムの悲惨な末路だと思っていたら、全くそんなことはなく、明るい未来を思い描くことができる作品でした (⁎•ᴗ‹。)イイネ
・やっぱり、立ち止まっていては、人生楽しくないですね。ぼ〜っとする時間とか、だら〜っとする時間はあってもいいですけど、ず〜っと、そのままではもったいないですね。
・成功とはなんなのか、自分にとってチーズは何か?
私はこれがハッキリしていないです。つまり、人生における信念みたいなものが、はっきりしていないんですね。
人生の半ばを過ぎた今になって、ようやくチーズが見えきた気がします。モヤっとした、そんな状態に、背中を押してくれるような、そんな作品に感じました。
・いろいろ学びを継続することで、自分にとってのチーズやりんごを手にする確率が高まると思っています。ですが、フレームワークを知らなくても、知識が人より少なくても、想像力や、大切なことへ意識をすることで、チーズを手にすることができると思っています。なにより大切なことは、この本の中にあるようなことだと感じました。
今作ではヘムが壁に想いを書き綴っていきます。これ、いいなと、思いました。その時のやる気とか、辛さとか、感謝とか、書いていくのは面白そうなので、自分もやっていこうと思います。さすがに壁には書けないので、ノートに書いていこうかと思います。
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4.具体的にどのような点を学習したか?
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・りんごを知らないヘムが、初めてリンゴを見た時に口にした言葉
「何か知らないけど、こんなもの食べられない。食べるのはチーズだけだ」
このセリフを聞いた時は、バカだなヘムは…と思ってしまったけど、実際は似たようなことは多く存在するのかもしれないです。
学びの場において、なんでそんなことに気がつかなかったのかと思わされることは多々あります。仕事においても、細かい点だけでなく、大きな観点でも違う視点を持てなかった経験をしています。今の世の中は多くのことが明らかにされているけど、その中にも、まだまだ見落としているものは多くあるのかもしれないです。
そんなふうに見落としてしまうのは、自分の意識の持ち方や、考え方が大きく影響していることは十分に理解しています。認知バイアスの問題や、周りの人の影響もあります。そのことをこの本を通して、再認識できました。
・「信念とは、自分が真実だと信じる考えのことである。」
私は、信念に対しての意識が弱いかな。もっと自分の考えをしっかりと捉えなければいけないことを学びました。
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5.具体的にどのような行動をするか?
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・自分の考えが、自分を向上させる信念となっているか、それとも向上を妨げる信念になっているか、それを意識すること。そして、自分の信念が、向上を妨げるものになっているのであれば、新しい信念を選びとること。
・歳とともに、己の限界を意識することが増えてきました。もう自分にはできないのではないかと、今までにはなかった感情がちょくちょく頭をよぎるようになりました。
それは事実である部分もあるんだろうけど、もう少し、もっと先へ行けるのではないかと、その先にあるチーズや、りんごを探してみたいと思いました。
・成長することを喜びに感じるから、新たな一歩を積極的に選択する。ただ、これからは、それだけではダメなので、新たな一歩が踏み出せない人に、手を差し伸べられるようにならなければならない。
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「チーズはどこに消えた?」の続編です。
前作で取り残されたというか、出遅れたヘムのその後の物語。
ヘムの煮えきれなさにイラッとすることがありましたが、最後は自分で気づき行動変容を起こすというもの。
読みやすくわかりやすい作品でした^_^ -
前作よりもより納得感のある内容でした。
文体も頁数も適度で読みやすく、人に勧めやすい一冊。 -
チーズはどこへ消えた?のその後、考えを変えず動こうとしなかったヘムの物語。前作を読んでも心の中でホーになりきれない自分がいて、ヘムの感情はとてもよくわかる。信念とは自分が真実だと信じる考えのことであり、向上させることも足を引っ張ることもある。考えは変えることができる。不可能・限界も信念でありそれを検討し想像することもまた信念になる。
前作より自分にとっての学びが多かった。
133冊目読了。
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転職を控えた自分に、上司が勧めてくれた本。
○心に残った言葉
「あなたの足を引っ張る信念がある。
あなたを向上させる信念もある。」
「新しい信念を選び取ることができる。」
「あるかどうかわからなくても
あると信じなければならないときもある。」
前作は、迷路の中にチーズしかなかった。
チーズを探して見つけることが至上だった。
しかしそれに囚われて飢えた主人公は
信念を変えることで
新たにりんごを見つけた上に
迷路の外に出て、チーズやりんご以上のものの可能性まで感じることができた。
私は、欲しいものはたくさんある上に常に変わるし
同時に欲しいもの全てを得られる訳がないと思っていた。
だから、自分のやりたいことは?、自分の信念とは?と
常に問いながらなかなか掴めずにいた。
しかし、足を引っ張る信念なのか
自分を向上させる信念なのか
この軸で欲しいものを切っていけば、なかなか明快な信念に辿り着けそうな気がする。 -
メモ
「私だってそうよ。でも、私たちはまだチーズを見つけれないでいるわ(p43)」
努力は大事だが、結果の出せない努力は空疎である。努力が報われないなら、努力やり方を変えるしかない。
「鼻からの否定はバイアス」
相手の意見を鼻から否定するのは、脳死で反応しているバイアスにすぎない。
否定する前に、何故否定的な意見を持ったのかを自問しよう。
「自分を向上させるか、足を引っ張るか」
自分の信念を検討する際は、「自分を向上させるか、足を引っ張るか」で決めよう。
これはつまり、次のステップに進むか、堂々巡りで変化しないかの2択だ。