憲法九条の「損」と「得」 日本の大きな分岐点 憲法改正・国民投票まで、数年
- 扶桑社 (2020年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784594083762
作品紹介・あらすじ
30万部以上の大ベストセラー
「憲法九条を世界遺産に」続編刊行!
安倍政権の任期が終わる2021年9月までに、かなりの確率で、日本初となる憲法改正・国民投票が行われようとしています。しかし、私たちに改正の是非を直接問われるにもかかわらず、判断する準備が出来ていません。それは日本にとっての憲法の位置づけが不明確なまま今日に至っているからではないでしょうか?
本書では、『憲法九条を世界遺産に』の著者、爆笑問題の太田光氏、宗教学者・中沢新一氏に、日本人にとっての「憲法九条」の本質について語っていただきました。それは、日本の国の成り立ちにかかわる重要な提言でした。是非ご一読ください。そして、きたるべき国民投票に、ご自身で納得された一票を投じてください。
日本人なら知っていなければいけない事実が満載です!
国民投票結果は、二度と変えられない!
日本人にとって、もっともふさわしい憲法とは何か? 憲法改正が現実的に私たちに問われようとしている今こそ、改めてみんなで考えたい。太田光氏・中沢新一氏が右でも左でもなく、日本の伝統の「どまんなか」に立って、日本国憲法の本質を炙り出していきます!
感想・レビュー・書評
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下火になっている憲法改正論議をよそ目に日本国憲法、日本人論、天皇制について中沢新一と太田光が
議論。切り口が新鮮でとても良かった。
そもそも、安倍晋三はなぜ自衛隊を9条3項で位置付ける案に後退したのか、これなら面白い議論にならないじゃないか、いっそのこと交戦権を肯定して自衛隊を国防軍くらいにするくらいじゃないとちゃんも議論が出来ないなんてことから始まる。
また、日本人論として、元々縄文と弥生のファジーな一体化で、天皇陛下もその間の中空にいるような存在として位置付けられ、そういう曖昧な存在で何とかやってきたのに、明治の天皇制度が西洋や中韓型によった変な制度であったことから、変なことになってしまった。
戦後は、日米ともハイテンションの中で理想論を高く掲げて作った日本国憲法は元より矛盾だらけ、それが日本人の感覚ともあっている。軍隊無しで乗り気るのなんてそもそも無理筋で、それを自衛隊という存在で政治の智慧で乗り切ったんだろうと。
一番納得したのが、中沢先生の次の発言、
「日本人、嫌なこと強制されたら適当なこと言っているうちにもとに戻しちゃいますから。だいたい、そんな立派な国軍にされちゃったら自衛隊自身がイヤでしょう。曖昧な存在であるからこそ、彼らだって家族の理解を得て自衛官をやっている訳だろうし。その点、改憲派もリベラルも良くない。「はっきりしろ、白黒つけて変えろ」でも「一字も変えるな」でもなくて、「言ってることは矛盾したしているのかも。だけど、役に立つんだからいいじゃないですか」っていうのが、一段階上に立った考え方なんじゃないでしょうか」(154頁)
そのような面白い憲法を、自衛隊を書くだけという至極つまらないことで直して良いのかね。楽しくなるように議論しないとというもの。
現状回っているし、無理して理屈に合わせなくても良いと思うようになってきた。
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東2法経図・6F開架:323.14A/O81k//K
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『憲法9条を世界遺産に』から14年。
改憲の国民投票が現実として見えてきたということでの対談企画だと思うが、対談の時点で安倍総理が改憲の意欲も薄くなり宙ぶらりんになってしまった感がある。
世界遺産にというと何としても護憲と聞こえてしまうかもしれないが、9条ができたバックボーンをじっくりと考えしっかりとした議論をするべきというスタンス。
対談自体はちょっと白けてしまっている部分もあるが、安倍晋三とは何かという点の示唆も得られた。
著者プロフィール
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