カベを壊す思考法 (扶桑社新書)

  • 扶桑社 (2021年3月2日発売)
3.63
  • (6)
  • (21)
  • (11)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 155
感想 : 18
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・マンガ / ISBN・EAN: 9784594087333

作品紹介・あらすじ

「はじめに」より抜粋
~新型コロナウィルスは大自然の脅威ですが、まったく新しい「日常」が目の前に出現したこともまた事実です。改革のカベになる「固定概念」や「常識」に大自然の力で風穴が空いたのです。「数字・ファクト・ロジック」を基に足下を見直したとき、困難に直面しているみなさんの前に、新たな可能性を見いだすことができる別の世界や新しいチャンスが広がるのだと思います<中略>今後、コロナウイルスが収まっても、何度も「大きな転機」は訪れると思います。その都度、困難なことが起こるかもしれませんが、何度でも立ち上がり「最後に勝つ」ために、本書に記した僕の経験と思考法が、みなさんのお役にたつならこれほどうれしいことはありません~

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これまで読んできた出口氏の著書がまとめられたような内容でした。仕事のインパクトは仕事量✖️スピード、自分の直感を信じる、「タテ・ヨコ思考」、自分の頭で考える、そのためには本・人・旅によるインプットや書くことによるアウトプットが必要、リーダーにはビジョン・共感力・まとめて引っ張る力が大切、異質な集団からこそひらめきが生まれるということを改めて学びました。

  • 出口理論の総体的な書籍。
    繰り返し目にする理論ながら、毎回発見がある、

  • 非日常も続けば日常になる。
    そんな時代になりどのようなマインドシフトが求められているのか、ぶれない軸をどう持つかのヒントを求めて読んだ。

    閉塞感を打ち破るために必要なのは
    真のリーダー、多様性、インプットの質、量を増

    なぜ必要か
    真のリーダーはわからないことを決め切る
    多様性こそ組織作りの肝
    正しい情報量が咄嗟の直感に活きる

    どのように実現するか
    真のリーダーになるために
     ・やりたいことをもつ
     ・旅の仲間を集める
     ・仲間を目的地までまとめ上げ引っ張る
    均一な組織にならないよう異質な人を集める
    専門書を読み入門書で情報整理、思考のスピードを上げて生産性アップ

    圧倒的な情報不足を解決するためタテ、ヨコ思考で歴史と世界の視野を持つ。
    インプットを正しく行い直感を活かせる瞬発力を養い、最短ルートを正規の手順で淡々と行動する。

    出口先生の言葉にはいつも背中を押してもらっている。

  • 著者の軸。数字、ファクト、ロジック。
    タテ思考は過去どうやって乗り越えたか考えること。
    ヨコ思考は他国ではどうなっているか考えること。
    リーダーの3条件。やりたいことを持っている。仲間を集められる。チームをまとめ、引っ張っていく。
    正攻法に勝る解決方法はない。

  • 注目する経営者であり、活字中毒者である著者の
    カベを崩す方法が気になり読んでみた。

    気になる所のメモ。

    ①リーダーとは『わからないことを決められる人』
    わからないこととは、部下の細かい状況であって
    仕事の本質を知って、判断できる人がリーダーだなあ。

    ②1914年、ロンドンの新聞に掲載された、
    『大英帝国南極横断探検隊』の隊員募集広告がいい。

    『探検隊員募集。わずかな報酬。極寒。まったく太陽をみない日が何日も続く。生還の保障なし。ただし、成功すれば、名誉と称賛が手に入る』

    さて、貴方なら応募しますか?

  • 思考法ですね、目新しい、突飛なことがではなくベースの考え方が書かれており、それは一貫しての俯瞰してブレない見方を作ると言う流れが見えて、入ってきやすいです。タテ・コヨ思考しかり、そう言う訓示だけでなく、考え方のベースが書かれております。タイトルで惹起する新書のスタイルではなく、きっちりと考え方、思考法が書かれているのが非常に良いです。

  • 数字、ファクト、ロジック
    タテ、ヨコ思考

  • カベを壊す思考法 出口治明

    ■これまでの「成功法則」を捨てよ

    方針を決めるのに必要な5つの考える軸
    ・日本の優秀なビジネスパーソンは「会社の中」で優秀。会社の枠組みが変われば使い物にならない
    ・いついかなる条件下でも正しい判断ができる事が本当の優秀さ。
    ・これからの日本が必要としている事

    ①人間は動物である
    ・人間は万物の霊長、ではんく所詮は動物
    ・地球にとってはカビのようなものであり、その前提の共通認識が必要

    ②人間はそれほど賢くない
    ・何度も同じ失敗をする
    ・人間は所詮ちょぼちょぼ主義

    ③人生はゴールが見えない、イエス・ノーゲーム
    ・遠い先にゴールを定め、最短距離でたどり着きたいと思っても、たいていうまくいかない。
    ・昨日は「イエス」を選んでも、今日は何となく「ノー」を選んでしまう。
    ・最初の想定と違う方向に行っても戸惑わない。その時々で最良の意思決定をする。

    ④決める事は何かを捨てる事
    ・何かを決めるときにはこのことを強く肝に銘じておく。
    ・トレードオフが重要。いいとこどりは出来ない。

    ⑤大勢の人を長い間だますことはできない。
    ・一時的には出来ても長くは出来ない。
    ・一部のエリートが決めるシステムより、民主主義が長期的には正しい方向に向かう

    ■よく考えた方が間違えないは、嘘
    ・それが当てはまるのは学校のテストのように答えが決まっている場合のみ
    ・有限な時間を有効に使うため、「直観」で決める。

    ■リーダーとは「分からない事を決められる人」の事
    ・直観の精度は、その人のインプットの集積できまる。
    ・一番ダメなのは宙ぶらりんの時間をつくること
    ・カリ決めでいいのでいったん結論を出す。間違っていたら修正する。

    ■インパクト=仕事量×スピード
    ・同じ量の仕事ならば、スピードが速ければ早いほど、相手に与えるインパクトは高まる

    ■人間は失敗を通してしか学べない
    ・何かを思いついたり、判断したり、論理を構築したりする行為を思考という。
    ・脳に様々な情報をインプットする。インプットの絶対量を増やすことで思考が生まれやすくなる。
    ・読書は「食事」と同じである
    ・上質な情報は、会いたい人が与えてくれる

    ■1つの所でじっとしているほど危険な生き方はない

    ★■異質な人をまとめる3つの要素
    ①やりたいこをもっている
    ・きわめて個人的なビジョン
    ・これはどうしてもやりたい、という旗を掲げられること
    ②旅の仲間を集められること
    ・自分もやってみたいという気持ちをおこさせる
    ・共感力
    「南極探検隊の募集広告
    わずかな報酬。極寒。全く太陽を見ない日が何日も続く。生還の保証なし。
    ただし、成功すれば名誉と賞賛が手に入る。」
    →25人の募集に世界中から5,000人の精鋭が集まる
    ③旅の目的地まで、チームをまとめ、引っ張っていく
    ・メンバーのモチベーションを常に高い状態に保ち、彼らの力を1つに束ねて同じ方向に進めさせる。
    ・しっかりとした経営計画
    ・最終的に自分たちの目標が実現できるとメンバー全員が信じるに足る内容になっている

    ■正攻法に勝る解決方法はない
    ・仕事が早い:瞬時の集中力・判断力を鍛える
    ・最後までやり抜く:確実に結果を出す
    ・効率より確実:手間はかかるかもしれないが、こうすれば解決できそうだ

    ■未知なる生活は、とことん味わってみる

    ■必要なのは、スローガンではなく、人を動かす仕組み

  • 出口APU学長が身近に感じられる。ライフネット生命のcmが脳内再生されるから?
    馬鹿の壁を壊す思考法はシンプル。自分に正直でいること。、

  • 他の書籍でも読んだことがあるようなナイヨウだったと思います。
    以下、覚えておきたいと感じた部分です。


    共に長い旅路を歩くことになる仲間に噓をついても仕方がありません。たとえば「この会社の将来展望はどうか」という問いへの答えがまだ必ずしも明確に語れないと思えば、隠すことなくそう語り、働きやすい環境を用意するつもりだが、あなたの人生に100%は責任をもてない、ということも率直に話しました。そのうえで「なぜ、あなたに仲間に加わってほしいのか」という理由を一人ひとりに丁寧に説明しました。

    閉じた世界は一見安定しているようでも変化に弱く、日常的に外部からの刺激を受けないのでマンネリ化し、活力は失われていきます。


    方針を決めるのに必要な五つの「考える軸」
    1.人間は動物である
    2.人間はそれほど賢くない
    3.人生はゴールが見えない「イエス・ノーゲーム」 4.決めることとは、何かを捨てること
    5.「おおぜいの人」を「長い間」だますことはできない

    縦横思考
    異質が大事

  • これからの時代は、若者や女性が活躍する社会にしなければ活力がどんどん失われ、日本は没落していくのだと感じる。
    若者でも女性でもないが、せめて教育の方針は今からでも変えてほしいと感じた。

  • 日経新聞おすすめ

  • ●船は一艘。家は一軒。命は1つ。これが保険の前提となっている考え方です。
    ●これまで「成功の法則」とされてきた事は、すべからく役に絶たない思った方がいい。
    ●「男が家事を手伝う」と言う発想は、家事や育児や介護は本来は女性の仕事だと言う、ありえない偏見を前提にしているからです。
    ●「よく考えた方が間違えない」と言う理屈が当てはまるのは、最初から出題範囲や答えが決まっている学校のテストのような場合だけです。社会やビジネスの問題を解くには「時間をかけてよく考える」と言うのは、必ずしも正しいとは限りません。
    ●新卒一括採用、終身雇用、年功序列、定年と言うガラパゴス的なワンセットの労働慣行は、人の増加と高度成長が前提となっていたのです。そしてその前提は今やどこにもないのです。
    ● 2000年のスパンで考えると、世界のGDPのシェアは、ほとんど中国とインドがトップ。アヘン戦争直前の1820年でも、中国は世界のGDPの32%を占めていた。2位インド。日本は10位。
    ●インプットの幅を広げるためには、生活のどこかを変えてみるといいと思います。
    ●分厚い本から読む。入門書と言うのは、すでにある程度下地ができている人が、知識や情報を整理するために利用するときに初めて本当の威力を発揮するもの。

  • もう何冊もこの方の本を読みました。
    出口教の信者と言っても過言ではありません。
    何度読んでも、ハッとさせられこのままではいかん。私にできることは何かを考え、行動しています。

  • 70歳を過ぎてこの思考をもっているのに驚きです。
    50過ぎの同役職者に爪の垢でも煎じて飲ませたいですね。

  • 出口さんが2010年に出された(思考軸をつくれ)の加筆修正版ですが、今に通じる内容でした!

  • アウェーなインプットを心がける。
    インプットの結果、体験してみる。
    アウトプットしてみる。
    神社好きな人にあったなら、神社をまわる。
    ワイン好きにあったなら、ワインを学び
    飲んでみる。

    道場破りにトライしてみる。
    そうすると、実力者がやってくる。
    まけたら、教えをこう。

    はじめから、負ける事も想定した計画をたてる。
    玉さいするのではなく、食事を要求して
    相手の食糧をへらす。
    など。

全17件中 1 - 17件を表示

著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)名誉教授・学長特命補佐。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年~2023年、APU学長。2024年1月より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)、『逆境を生き抜くための教養』(幻冬舎新書)、『出口治明学長が語る 人生が楽しくなる世界の名画150』(星海社新書)、『働く君に伝えたい「考える」の始め方』(ポプラ社)等多数。

「2024年 『人類5000年史Ⅵ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

出口治明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×