米中と経済安保 インテリジェンスで読み解く

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  • 扶桑社 (2022年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784594090777

作品紹介・あらすじ

◆「米中対立期」の到来
◆日本企業、国民はどう生きるべきか?

この100年で世界は5回目の転換期を迎えている。まずは、第一次大戦の戦勝国によってつくられたヴェルサイユ体制。次に、米英仏ソ中を安保理の常任理事国としたヤルタ体制、米ソ対立による東西冷戦体制、ヒト・モノ・カネの移動が自由になったポスト冷戦期(グローバル社会)だ。そして2017年12月、トランプ大統領は中国を競争相手とみなす国家安全保障戦略を策定し、中国に貿易戦争を仕掛けた。その結果、現在は第5の転換期「米中対立期」に突入している。翻ってわれわれ日本は、「米中対立期」の狭間にありながら、明確な戦略を持ち合わせていない。そもそも中国を「脅威」だと明言すらしていないのだ。日本の経済安全保障を確立するためには、国勢情勢を正確に分析し、時代に即した戦略立案が喫緊の課題である。本書は、アメリカ、自民党、中国の公刊情報を広く読み解くことで見えてきた日本のあるべき「対中戦略」「経済安全保障」について独自の視座を提供している。また、著者の正鵠を射た分析は、インテリジェンスに関する実践的な入門書としても必読の一冊と言えよう

Chapter1 アメリカの思惑をどう分析するか
Chapter2 減税、規制改革、技術投資による民間主導経済
Chapter3 軍事力による平和
Chapter4 対中「関与」政策は誤りだった
Chapter5 自民党「経済安全保障戦略」の狙い
Chapter6 中国の経済・技術「覇権」戦略
Chapter7 日本の「経済安保」の基本戦略とは?
Chapter8 インテリジェンス機関の拡充が日本の命運を左右する

感想・レビュー・書評

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  • 真のインテリジェンスとは何か?
    我が国の第一人者は江崎道朗氏ではなかろうか?
    理論だけでなく、実践者だ!
    アメリカのトランプ政権の指針を例にして、わが国の進路を示してくれている!

  • トランプ政権誕生から始まった米中の対立について、本書で言うところのインテリジェンス(政府発行の情報)を基に米国の方針はどうなっているのか、またそれに対して日本はどうなのかといった点が記載されており、両国の違いや日本が遅れつつも対応を始めている事が理解できた。
    経済安保が重要性、それに対する日本の弱さについて認識させられた。
    様々な評価はあると思うが、安倍政権下で安全保障についての取り組みが推進されたのは事実であると思うし、本書にてその旨を改めて確認することが出来た。
    虎の門ニュース視聴者なら読んでみても良いのでは。

  • 319.5A/E95b//K:東2法経図・6F開架

  • アメリカや中国がやるべき課題を認識して目標に向かっているのに、日本はやはり色んな規制やしがらみがあって、立ち遅れているなと感じました。
    本では自民党はちゃんと問題を認識しているんだと書かれていましたが、ホントかなあ…。
    日本はアメリカからも中国からもかなり立ち遅れているので「富国強兵」を達成して、自国の安全を守るために色んな税制や規制をなくして経済を発展させ、軍事力も増強していくことが大事だと改めて感じました。

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著者プロフィール

江崎道朗(えざき みちお)
評論家・情報史学研究家、麗澤大学客員教授。1962(昭和37)年東京都生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務めたのち、現職。安全保障、インテリジェンス、近現代史などに幅広い知見を有する。2019年第20回正論新風賞受賞。オンラインサロン「江崎塾」主宰。
著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』『日本占領と「敗戦革命」の危機』(以上PHP新書)、『日本は誰と戦ったのか』(KKベストセラーズ、第1回アパ日本再興大賞受賞)、編訳書に『米国共産党調書』(育鵬社)など多数。

「2023年 『ルーズヴェルト政権の米国を蝕んだソ連のスパイ工作-ー「米国共産党調書」を読み解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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