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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784594097141
作品紹介・あらすじ
イギリス公共放送BBCが制作したドキュメンタリー番組『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』をきっかけに動き出した故・ジャニー喜多川氏による過去の性加害問題。長年、日本のメディアにおいて「最大のタブー」とされてきたこの問題は、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」をはじめとする“被害者”の告発も相次ぎ、ついには国連人権理事会が聞き取り調査に乗り出すまでに発展した。
感想・レビュー・書評
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本の帯にジャニーズと松本人志と書かれていたが、ほとんどはジャニー喜多川の話であった。
キャンセルカルチャーがうっとおしいというのは、著者と意見を同じくするが、ジャニー喜多川がやってきたことは、そのような行為により将来にわたって少年たちにトラウマを植え付ける犯罪行為であり、それを男色文化なので許されるというのはちょっと違うかなと思った。
ジャニー喜多川のほうはバレてたら犯罪である。それに比べて松本人志は犯罪行為かというと、女性も悪いんじゃないのと思わせる話であり、女性だけが100%正しいという論調はキャンセルカルチャーになると思うので、松本にも半分ぐらい割いてほしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに興味を持ち、購入しました。本書は、欧米発のキャンセルカルチャーについて描かれています。キャンセルカルチャーとは、著者によれば、ある個人の過去の言動を問題化し、その人物を社会から完全に追放してしまう運動のことです。著者は、ジャニーズについて取り上げ、ジャニー喜多川の「性加害」は刑事事件になっておらず、逮捕も起訴もされていず、犯罪者のように扱うのは間違っていると言っています。その分析に一理あると思いながら、釈然としない部分はありますが、その一方で、ジャニーズの記者会見で、望月という記者が、ソーセージがなんたらとか言って、激しく追及していたのには強烈な違和感を感じました。そして、後半では、日本人が男色に寛容である背景を説明し、最後には、芸能人に人権の光を当てて、品行方正さを強要することが善なのか、と問いかけています。この主張は納得できます。少し前には、香川照之が芸能界から追放される出来事がありました。やったことは確かに悪いけど、香川へのマスコミのバッシングは異常でした。個人的には「昆虫すごいぜ!」が見られなくなって非常に残念です。平成のいつからか、マスコミのバッシングの仕方が尋常ではなくなっていることは感じていましたが、それは時代変わったからではなく、欧米からキャンセルカルチャーの運動が輸入され、人権カルトのようになっているのだと新たに認識しました。日本文化に興味がある人におすすめです。
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現代は、全てが表で、眩しすぎて逆に生きづらさがはっきりとしてきている。
グレーや闇の部分があるからこそ、人生は深く、またもっと知りたいというモチベーションになるのに、全てをさらし過ぎなのだ。
知らないことは、知らなくていいと思える社会に戻ってほしい。 -
キャンセルカルチャーという言葉をこの本で知った。筆者の言論はいつも口調が強いのが特徴であり、論考というより雰囲気作りが良いが、この本は、いくらなんでも筆者の好みが色濃く出過ぎてて、ならそう言ってほしい。
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作者には時にハッとさせられる。リベラルかぶれの私のバランス矯正。
しかしジャニーズ性加害問題を日本の男娼文化として片付けるのはいかがなものか?確かにオネエが社会的に認められている等の素地はあるが、未成年はダメだろう。文化と人権、「眉を顰めて傍観」には同意。 -
●キャンセルカルチャー。人はだれでも、その時代の価値観の中で生きているもの。これを現在の価値観で断罪するのは、後世の人間の思い上がっでしかなく、やってはいけないことだ。
●仏教では、女性を不浄とみなしたため、女人禁制の寺院で僧侶が男色に走り、奈良時代以降、僧侶が自分自身の身の回りの世話をする有髪の少年「稚児」を寵愛する風習が広く浸透した。武士が台頭すると、戦地に女性を連れて行けないので「小性」を相手にするようになり、男色文化がさらに発達。
●刑事裁判は、国と人の裁判。被告人は無罪であると言う前提からスタート。検察官が証明できなければ被告人は無罪。民事裁判は、人と人の裁判。だから勝訴敗訴の判断があるだけで、有罪無罪の判断は無い。ちなみにジャニー喜多川の性加害の事実は、民事裁判においてだけである。法律に則って言えば、ジャニー喜多川を犯罪者として扱うことができる人は誰もいない。
●普段はグローバリズムを批判していた知識人も、「人権」だけは、国家を超えるイデオロギーとして容認しているのが驚きだ。人権は国家を超える価値としていいのか?
●偏見は大事である。偏見とは、伝統や慣習といった先人の知恵によって「あらかじめなされた判断」を言うものである。 -
他の国の文化や過去を今の価値観で裁けないというのは、戦争論のときから変わっていません。早く2巻が読みたい
著者プロフィール
小林よしのりの作品
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