ヒロインになるまでは (まいはにノベル)

  • 扶桑社 (2025年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784594098476

感想・レビュー・書評

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  • 憧れているものに実際なってもそこはキラキラしているばかりではなかった。想いを寄せる相手も近くにいれば嫌なことが目について冷めてしまったり、「一軍女子」の苦労を知ったり。
    主人公と瑠奈を助けるため、彼らの友人が奮闘するラストの展開はドキドキさせられた。最後の1ページまで気が抜けない、まさにそんな青春小説だったと思う。

  • 1番実は近くにいた人が大切にしたい人だったというのが良かった。みんなそれぞれがコンプレックスを抱えて生きているんだなと感じた。

  • 人には羨む気持ちって少なからず生まれるけど、その人にあった場所で生きていくことが重要であることがよくわかった本でした。
    私はまいはにのTikTokにて、先に動画を見てから本を読んだけど、それでも楽しめる作品でした。

  • 25.01.29 読了
    3日 約2時間ほど

    愛優の気持ちの向いている方向も、颯太の気持ちが向いている方向も、瑠奈の気持ちが向いている方向も、他の子達の気持ちも、色々な気持ちが交差していた物語だったけど、段々と読んでいくにつれて分かって悲しくも寂しくもあるけど暖かい嬉しい気持ちになれる話でした。

    -ネタバレになるかもです-

    愛優について
    「あの子になれたらなぁ」って気持ちも、上辺だけ見てるのといざ関わってみると見え方変わるのも、自分から変わろうと思わないと変われないって気持ちも全部分かる。違う立場になってみたら気付くこともあるだろうし、それに気付いて変われた愛優はほんとにすごい。

    颯太について
    最初はただの幼なじみ的なポジションなのかなと思っていたけど、段々と颯太もキーパーソンになるんだと分かった瞬間に鳥肌が立った。どうすれば愛優も瑠奈も救えるんだろうと必死で考えて動いていたのがすごく印象的。

    瑠奈について
    初めは中身までいい子なんだろうなと思ってたけど段々と仮面を被ったいい子ちゃんなんだって。仮面の下には色々な気持ちを抱えてて最後にやっと気持ちを出せてて読んでて泣きそうになった。小さい頃から天真爛漫な愛優がラブよりのライクって見た瞬間「え?!」って叫びそうになった。自分とは違う姿は誰から見ても憧れになるんだなと伝わってきた。

    気持ちが向いている方向が、
    瑠奈→愛優
    愛優→駿(×)→颯太
    颯太→???→愛優
    って感じで最後は愛優と颯太が両想いでストーリー自体は終わったけど、その後のエピローグがエモかった。今まで自分とは違う世界で生きてると思ってて偏見で見ていたのに、関わると見え方が180度変わることもあるし、友情だって恋愛だって自分から遠ざけてるだけじゃなにも変わらないって事を改めて教えてくれた物語。

    この本に出会えてよかった。

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著者プロフィール

奈良県出身、静岡県浜松市在住。2014年『いつか、眠りにつく日』(スターツ出版)で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し作家デビュー。2019年フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化され、のちにコミカライズ。『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ社)で第8回静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」大賞、『この恋が、かなうなら』(集英社)で第10回同賞受賞。その他、『今、きみの瞳に映るのは。』『北上症候群』(実業之日本社)、『君がオーロラを見る夜に』(KADOKAWA)、『叶わない恋を叶える方法』(ステキブックス)など人気作品多数。持ち味の〝どんでん返し×泣けるヒューマンファンタジー〟や生死をテーマにした作品には根強いファンを持つ。

「2023年 『無人駅で君を待っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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