オードリーとオールナイトニッポン 最高にトゥースな武道館編 (扶桑社ムック)
- 扶桑社 (2019年4月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594614096
作品紹介・あらすじ
お笑いコンビ・オードリーによる、ニッポン放送の人気番組
「オードリーのオールナイトニッポン」が10周年!!
2019年3月2日に開催された伝説のライブイベントの模様を
完全収録した番組本が緊急発売決定!
「リトルトゥース」はもちろん、オードリーファンなら必見の一冊。
【内容】
●グラビア&ドキュメント「オードリーと、日本武道館」
前日からライブ終了後の生放送までを追った30ページ
●「オードリーのオールナイトニッポン」番組クロニクル(日本武道館編)
●若林正恭書きおろしエッセイ「武道館」
●春日俊彰「KASUGART」
●オードリーエピソードイラスト 漫画家・松本零士/漫画家・所十三
●対談「作家・朝井リョウ×ミュージシャン・DJ松永(Creepy Nuts)」
●「特別インタビュー」TVディレクター・舟橋政宏
●「スペシャルエッセイ」作家・能町みね子
感想・レビュー・書評
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この本は電子ブックとして図書館に所蔵されています。紙の本は所蔵がありません。閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
https://web.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=259149
(LibrariEを利用するにはIDとパスワードを申請する必要があります。申請方法は図書館のHPからご確認ください。
https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html )詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は電子ブックとして図書館に所蔵されています。紙の本は所蔵がありません。閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
https://web.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=259149
(LibrariEを利用するにはIDとパスワードを申請する必要があります。申請方法は図書館のHPからご確認ください。
https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html ) -
巻末の若林書き下ろしのエッセイ「武道館」が非常によくて目頭が熱くなり、なんでも真剣に取り組むからこそ面白いのだろうななど思った。
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エッセイ「武道館」でグッとくるものがあった。
トゥースだな -
オードリーとオールナイトニッポン 【最高にトゥ―スな武道館編】
オードリーのオールナイトニッポン@武道館に関して、写真や出演者のインタビューを交えてその様子を伝えられている本。
何より痺れたのが、若林さんのエッセイ『武道館』だ。
生きているとまれに、言葉で切り取りたくない日というのがある。
情景や感覚を言葉で切り取ると、そこに必ず差異が生まれる。
事実より劇的になり過ぎてしまったり、事実より陳腐になってしまったり。
「書くとは刺し違えること」と言ったのは、僕が尊敬する藤沢周先生だが、ぼくも差し違えるつもりであの日を書こうと思う。2万2千分の1の、3月2日の話。
冒頭から引き込まれる、強烈な書き出し。
そこから、前日はやはり眠らなかったこと。そして、眠れなくても後々ラジオで話した方が、ぐっすり眠れたというよりおもしろくなるので、キン肉マンを読んだこと。自分の日常や一挙手一投足をラジオで話すことを見据えて、生きていく。
若林さんは典型的ラジオ人間だ。
一挙手一投足に留まらず、その一挙手一投足までの心情の変化などにも注目する。旅行に行った話をする時も、その旅行に行くまでの心の変化や胸のどきどき、ためらい、葛藤が一番面白かったりする。行動ベースではなく、もっと内面にも突っ込んで話を考えていく、考えながら生きていく。若林さんがよくラジオで話している藤井青銅さんの「青銅イズム」だ。
若林さんは、このエッセイの最後で、オードリーのオールナイトニッポンに救われたと言われると変な感じがすると話している。なぜなら、若林さんもまた、オードリーのオールナイトニッポンに救われているからだと話す。テレビでスベッても、ここにくれば笑い話にできる。安全基地のような存在がオードリーのオールナイトニッポンなのだと言う。
前の文章で、ラジオ人間と言ったが、ラジオ人間は幸せだ。いや、幸せではないかもしれないが、不幸ではない。なぜなら、人は、どんな困難や絶望も、自分の状況を客観視し、あとあと話している自分の姿を思い浮かべることで、乗り越えられるからだ。これは、ナチスドイツ下で、収容所生活で生き延びたヴィクトール・フランクルが『夜と霧』で書いているのだから、間違いない。
僕も、オードリーのオールナイトニッポンに毎週救われている。そして、これからも救われることになるだろう。 -
こんなに泣ける本ない。オードリーにのっての栄冠はラジオだったんだなと思わせてくれる、若林のエッセイだけでも一読の価値あり。