ヨーロッパ政治史

  • 放送大学教育振興会 (2010年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784595312045

作品紹介・あらすじ

西欧における国家は,民主政治を実現する上での枠組みであると同時に,経済的繁栄と社会的公正を確立するための装置として建設されてきた。しかし,第二次世界大戦後に開始され,冷戦の終焉後に加速された国家統合は,それを推進した国家自体を逆説的に相対化しつつある。本書では,現代西欧における国家のありようを,主として近代以降の発展史の観点から考え,西欧諸国家がグローバル化と欧州統合の中で変容を重ねるその実像を解説する。

感想・レビュー・書評

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  • (以下、個人的な再読用のメモ。)

    第一章が全体のまとめとなっている。再読する際にはここを読んで、覚えていない章のみピックアップすることが効率的かも。(→実際に、この方法で一部の章を再読した)

    全体的には、主に独仏史中心で、英国、北欧、次いでイタリアが記載されている印象。東欧史に関しては殆ど記載がない。

    経済史の記載が多く、マクロ経済学の基礎を忘れかけている自分にはその部分がちょっと難しく感じた。福祉制度、雇用、財政・金融政策、為替レート、固定相場と変動相場制、などなど。

    一方、政治面については平易に感じる。ビスマルクの福祉制度設立をめぐる、多様な主体間のパワーバランスとゲーム。デ=マンにより戦間期に唱えられたプラニスム(国有化、公共事業、行政権強化、反ファシズム)。議会的な政治安定と対比される、団体主義的な政治安定(ドイツなど)、ネオ・コーポラティズムの仕組み。カトリック系政党(反教権主義への対抗)・社会民主主義政党(革命否定、民主的手続きにより労働者の権利を獲得)・現代極右政党(反移民等、現政府の否定)などの成り立ち。
    世界史の教科書にあまり記載のないような、こういった事柄について触れられていて、興味深かった。

  • 普遍帝国としての神聖ローマ帝国の崩壊から、フランス革命、19世紀の各国民主化、二度の世界大戦を経て、現代のEU成立までを通史として整理している。およそ400年にわたるヨーロッパの歴史を通史的に扱っているが、戦争や外交、革命といった事件にのみ注目するような通史ではなく、各国の政治体制や社会構造など、長期間維持されてきた条件と出来事とを整理されたかたちで関連づけており、概観を得るにはもってこいの教科書。巻末の参考文献一覧も、ここから出発して個別研究に入る人間にとってありがたい。

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著者プロフィール

平島 健司
平島健司:東京大学社会科学研究所教授

「2017年 『ドイツの政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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