ヴィーナスの目覚め (ハーレクイン・ロマンス 2336)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2008年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596123367
感想・レビュー・書評
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不器量なヒロインと会長職に就くため彼女を祖父の元に連れて行くことになったイタリア人ヒーロー。
外見が変わると内面も変わる。
そこまで劇的な事があるかは別として、よくあるお話かもしれないけど楽しめた。
2007年。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アレサンドロは高級車を降り、荒れ果てた屋敷を見つめた。ここにトマソの孫娘、ローラ・ストウがいるはずだ。“孫娘を見つけ、イタリアに連れてきてほしい”亡き父の共同経営者であるトマソにそう頼まれたのは、数日前のこと。孫娘を連れて帰れば会長職を辞すると約束され、アレサンドロは会社の全権を得るため、イギリスにやってきたのだ。とにかくローラに会って任務を果たしてしまおうと、彼は屋敷の近くにいた使用人らしき女に話しかけた。まさかこの不器用でずんぐりとした無愛想な女性が、当のローラ・ストウだとは思いもせず。
会長職を得るためにヒロインを迎えに行かなくてはならなかったヒーロー。そこにいたのは野暮ったい格好をした不器量なヒロイン。ヒロインは脱いだら凄いんです、系の実は美人というもの。実際のところ、そんなことはそうそうあり得ないと思う。もっともサイズの合わない服の下はナイスバディというのはありがち。<br>
劣等感を拭いきれないヒロインがヒーローを理解できないのはよくわかる。ヒーローもどうしてヒロインといたいのか、自分の気持ちに向きあうのに時間がかかっているし。でもシンデレラストーリーとしてはなかなか。誤解の原因も解決も整合性がとれているし、ヒロインの心の動きも無理なく伝わる。