寵愛は熱く儚く (ハーレクイン・ロマンス) (ハーレクイン・ロマンス 3316)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596133168

作品紹介・あらすじ

異国の君主は傲慢に口づけた。
“妹の婚約者の愛人”の私に。

「僕の妹の婚約者には、二度と会わないと約束したまえ」
王族らしい高慢さをたたえ、カシムは嘲るような口調で言った。
君のような女に妹の晴れ着を作らせるわけにはいかない、と。
カシムの妹のドレスを縫うことになっているアンジェリクは、
内気ながらその美貌ゆえにありもしない男性遍歴を噂されていた。
私は彼の愛人じゃない――必死の抗弁は聞き入れられず、
アンジェリクは気づくと力強い腕に抱きすくめられていた。
「もう話すことは何もない。君の特技を見せてもらおうか」
熱を帯びた褐色の瞳に絡めとられ、彼女は我知らず唇を開いた。

目もくらむほどの喜びに、互いの立場を忘れるふたり。秘めやかに熱い夜を重ねる一方、カシムの花嫁選びは着々と進んでいて……。思いがけず禁断の恋に落ちた無垢な乙女の、儚く切ない愛の軌跡。

感想・レビュー・書評

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  • 物語りとしての面白さ☆☆☆☆


    物語りとしては面白かったんですが-。

    前半というか、かなり物語りが進んだ段階までのヒーローのあまりの傲慢さと身勝手さに、どうしても共感できませんでした。
    ヒロインを「愛人」(第二夫人)にしようかと考えたり、、、
    ヒロインには幼い頃、双子の妹が自分と間違われて誘拐された-という辛い過去があります。
    ヒーローにとって自分は正式な王妃を迎えるまでの愛人だと判っており、やがて来るべき辛い別離も覚悟しているわけです。

    結局、ヒーローは最後にはヒロインが必要な女性だと悟り、迎えにゆくわけですが、もし封建的な考えを持つ前国王のお父さんが急逝しなければ、この二人、どうなったのかなと思います。
    父親に逆らってまで、果たしてヒロインを王妃に迎える決断ができたのでしょうか。
    終わり良ければすべて良しとはいうけれど、ちょっとついてゆけない俺様主義には辟易しました。

    物語り、作品としては☆四つですが、ヒーローがどうしても好みではないので、その分マイナスです。ごめんなさい。

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