地上より永遠へ (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)

  • ハーレクイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596420534

作品紹介・あらすじ

出会ったばかりの見知らぬ男をボディガードにするなんて。高校教師のアニーは思いもよらない自分のきまぐれに驚いていた。不良生徒に執拗に絡まれているところを助けてくれたとはいえ、ゲイブという名前以外、素性もわからない謎の放浪者だというのに。だがその日から、彼は片時もアニーのそばを離れることなく、自分の役割をしっかりと果たしはじめた。ときに厳しく見守り、ときに情熱的な癒やしを分かち合いながら。じつはアニーは重病を患っていた。近々退職し、故郷へ戻るつもりだ。私に残された時間はあと僅か。少しでも長くゲイブといられたら

感想・レビュー・書評

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  • 今、思い返してみると
    学生の頃、片思いしていた彼の容姿は
    それほど良い方では無かった。
    レベルからいくと、中の中。

    だが、当時の私の目に写る彼は誰よりもイケメン♪
    魔法でもかけられてしまったか?の様に
    王子様やヒーローにしか見えなかった。

    廊下ですれ違う度、2人の間にはハンカチが落ち、
    急接近する2人。(古い!^^;)
    はたまた、運動会では偶然にも二人三脚になったり、
    放課後、忘れ物をとりに戻った教室では彼が一人だったり…

    いやぁ~♪
    恋って恐ろしいっ!!
    現実では何も無い2人の間にいくつもいくつも恋物語が生まれてしまう。(夜な夜な)
    それは時に
    ライバルの出現だの、引越しだの障害やハプニングまで起こるが、
    美化された(私も)恋する2人はラストでは必ずやハッピーエンドに…
    と、いうオチ。(オチって何?)

    この乙女の妄想純愛ラブラブストーリーには
    何人たりとも立ち入る事は叶わず!

    初めてハーレクイン小説を読ませて頂き、
    受けた印象はそんな感じであった。

    超イケメンダークヒーローと、
    可憐な女性教師の間には
    双方に秘密があり、
    それは幸福な2人の未来図を描く為の絵筆が
    全て折られてしまう程の過酷な運命。

    愛する二人はそれをどう乗り越えて行くのかが、
    読みどころ♪

    永遠に乙女心を持つ(大人の)女性ならば
    楽しめる小説ではないでしょうか。
    献本ありがとうございました。

  • (2015.04.02読了)(2015.03.27入手)
    原題は、Annie and the Outlaw ですので、「アニーと無法者」でしょうか。登場者に沿った題名です。日本語の題名は、物語の内容に沿った題名なのでしょう。ある程度雰囲気は出ているかのもしれませんが、意味不明です。
    現世から、天国へという意味に受け取れそうですが、実際はそうでもありません。
    強い男とインテリ女性の恋物語というところでしょうか。強い男は、ハーレーダビットソンに乗った放浪者です。インテリ女性は、高校教師です。歴史を教えているようです。
    男の名前は、ゲイブ(ゲイブリエル)・ドナー、ゲイブは、大天使ガブリエルから借りたようです。女の名前は、アニー・オブライエン、29歳です。
    【以下ネタバレ】ですので、未読の方はご遠慮ください。
    ゲイブは、銀行強盗で捕まり絞首刑になります。ところが、妊婦を助けたことがあったために、地獄にも天国にも受け入れてもらえず、「天国へ通じる道を学び取れば、おまえは許され、永遠の命を得る」(9頁上段)と神に言い渡されてこの世に戻された。
    もう百年以上生きているらしい。だが、いつあの世にも出されるかわからない。
    アニーは、授業を受け持っているクラスの男の子に街で乱暴されそうなところにあらわれたゲイブに救われ、ことのついでに、ボディガードを依頼します。
    アニーの部屋に同居させて、教室にも一緒にいてもらうという、そこまでやるかというほどの極端な設定です。学期末まで、なんとしても教師としての務めを果たしたいということなのですが、何か事情がありそうです。
    学期末の授業では、アニーは実際にクラスの男の子にナイフで切りつけられるので、ボディガードがいなかったら殺されていたかもしれません。
    アニーは美人で、ゲイブは危険をかえりみず人命救助にあたったりする男なので、お互いに惹かれ、一線を超えてしまうのですが、アニーも持病を持っているようで、将来を約束することはできません。
    学期末がおわったので、アニーは古里に帰ることになり、ゲイブは送り届けたうえで、放浪の旅を続けることにしました。
    頁が半分ぐらい残っているのに、別れてしまったので、どうなるの?
    ゲイブは、途中から引き返し、発作で倒れているアニーを見つけることになります。
    アニーは、脳腫瘍だったのです。余命数カ月。
    残された時間を古里で過ごして、死んでゆくものと思われたのですが、なんとアニーは、手術に踏み切ります。
    手術しても、健康に戻る確率は低く、体に麻痺が残ったり、植物人間になる可能性もあるということで、手術を拒んできたのですが、最後に手術に同意します。
    手術で、脳を開けてみたら、なんと、驚くべきことが、・・・。結末は書けません。
    各所に、性愛の場面がくり広げられて、アメリカの小説では、セックスと暴力は、欠かせない要素なのかと、思ってしまいました。
    ということで、読み終わったあとにも、体の芯にほてりが残って、・・・。

    ●教師(20頁下段)
    「私は教師なの。あの不良たちは受け持ちのクラスの子なのよ。絶対に負けるわけにはいかないの。今になって怖いから辞めるなんて言いだせないから」
    ●手術(197頁上段)
    生存の可能性は20パーセント以下で、元の体に戻る確率はもっと低い。手術が成功したとしても目が見えなくなるか、寝たきりか、言葉を奪われるか、思考能力を奪われるか―その全部かだと言われたわ
    (2015年4月12日・記)

    (「BOOK」データベースより)amazon
    見知らぬ男をボディガードにしてしまうなんて。高校教師のアニーは思いもよらない自分のきまぐれに驚いていた。いくら男子生徒にいやがらせを受けているところを助けられたとはいえ、男はハーレーで各地を巡っている放浪者だった。それでもゲイブと名乗るその男は、彼女を教室まで来て守ってくれた。アニーが最後の授業を終え、教師を辞めて故郷に向かう日まで。彼女は最近激しい頭痛に悩まされ、田舎で静養しようと決めていたのだ。アニーはいつもそばにいてくれるゲイブの頼もしさがうれしかった。そしてゲイブはアニーを心配して、故郷に帰る彼女についてきてくれた。だがアニーがすぐに頭痛で倒れ、ゲイブは彼女を病院に運び込んだ。やがて彼は医師から意外な事実を知らされる…。難病に苦しむアニーを、ひたむきに守ろうとするゲイブの姿が強く胸に迫る、新年を飾るにふさわしい感動作。

  • ハーレクインの献本にはもう応募しないと思いつつ、また応募して当選しちまった。それでもハーレー乗りの男が主人公だからそれなりに馴染めた。いやはや、それにしてもこの結末たるやどうなのよ。まあ、美しき恋愛を夢見る女性たちを幸せな気分にするのがお役目なのだからね。当選に感謝を込めて、投げ出すことなく読了。

  • 日常生活でつかれきったとき、おとぎ話や奇跡を信じたいと思っているときに、「こういうことがあってもいいよね」思わされるお話でした。ガーゼハンカチなら絞れるほど涙が…。でも読み終わると不思議と癒された気分に。これぞシャロン・サラ マジック!

    彼女の作品のなかでハーレクイン系では「傷ついたレディ」がロマンスを重視してセレクトするならお気に入り作品としてすぐタイトルが浮かぶのですが、「地上より永遠へ」は作品群のなかではベストではないと思うけれど作品で他者を癒したいというシャロン・サラの信念がハーレクインのスタイルを通して一番ストレートに表現されているかなぁと思いました。

  • ブクログからの献本。
    ハーレクインらしい本(*´∀`)

  • 企画でいただいた本でした。体調が悪くなってしまって、読むのに時間がかかってしまいました。今回読んだ話はすごくロマンティックなお話でした。ひとつひとつのことばがすごくロマンティックです。『地上から永遠へ』という意味が最後にわかると思います。それを感じたとき素敵な気持ちにさせてくれます。

  • ◆あらすじ
    生前の罪を償う為地上に甦り永い年月をさ迷った主人公が愛を知る話。

    ◆感想
    何度もサインを出してるのに、ヒロインの秘密に主人公がなかなか気付かないのがもどかしい。
    一番ぐっときたのは、一人で不安だったところに主人公が戻ってきた場面。ああもうゲイブ大好きだ!と思った。
    描写から想像した主人公の外見がものすごく逞しくてクールなので、心情とか「ハニー」呼びになかなか慣れなかったけど、ヒロインを大切にしている言動をはっきり出すところが格好良い。

    ハーレクインは最後ハッピーエンドになれるようにできてそうなので、秘密を知っても安心して読んでしまった。水戸黄門的な。

    ◆めも
    献本ありがとうございました。(^^)

  • 初めてのハーレクイン小説になります。
    食わずぎらい的に読んでなかったわけですが、ブクログさんの献本企画で読む気になり読んでみました。
    悲劇のヒロインと、無敵のヒーローな話だったわけですが、前半のヒーローのかっこよさはスゴイいいですね。
    後半はヒーローは苦悩の塊になりますが。
    最後のエレベーターのシーンがすごく良いです。
    翻訳なので、日本語小説と比較して違和感が出てくるとことは多々ありますが、海外小説ってことを忘れなければ、特に問題はないかなと。
    終盤を読むまでは、これは一種の官能小説なのではないかと思ってました。
    ジッパーの下のうずきがどうだとか、腰の奥の痛みがとか、ベッドシーンが結構な頻度で出てきて、その描写も含めて官能小説的だなという印象を受けました。
    読むのがだるいかなと思って読み始めたのですが、面白くてさくさく読んでいました。
    かっこいいヒーローが出てくる話が読みたいなら、いいですね。

  • 前半、登場人物の設定が良く理解出来なくて、二人の行動が飲み込めず、なかなか読み進めませんでしたが、後半、最後の外出をするあたりから、一気に読み終えられました。
    読み終えても、納得できない部分が多かったです。

  • 献本企画に当選して、初めてハーレクインの本を読みました。
    恋愛系の物語は苦手なのに加えて海外の世界観になかなか入れなくて読むのに苦戦していました。でも途中からは、最後がどのようになるのか気になってきている自分がいました。
    恋愛が好きな人にとっては楽しい本なのではないかと思います。

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著者プロフィール

シャロン・サラ Sharon Sala
農家の娘として育ち、農場主の妻となるが、日々の仕事が好きになれずに小説の執筆を始めた。
1980年に書き上げた初めての作品を出版社に送る勇気はなかったが、1985年に父親が亡くなり、二カ月後に姉妹が急死したことから一念発起した。
自分自身が夢をかなえた今、時には作品のなかで厳しい現実を描き、一方で、希望と愛を文章の端々に織り込んでいる。
RITA賞8度ノミネート、アメリカロマンス作家協会功労賞受賞、ロマンティック・タイムズ誌功労賞5度受賞をはじめ、受賞歴数多。

「2020年 『悲しみにさよならを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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