没落令嬢のためのレディ入門 (mirabooks MRB912)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2023年8月9日発売)
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感想 : 33件
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784596523563
感想・レビュー・書評
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1818年のロンドン社交界を舞台にした話。当時のイングランドの上流社会や舞踏会といった煌びやかな世界を堪能した。
イングランド南西部のドーセットシャー出身のキティは、結婚を約束していた地元の裕福な家の息子から突然婚約破棄を言い渡される。没落令嬢で、今後4人の妹を養わなければならない立場にあったキティは期間限定でロンドンに滞在し、金銭面の問題を解決してくれそうな上流階級の男性との出会いと結婚を目指す。身分をある意味偽り、見栄やプライドが錯綜する上流階級に潜入することは、徹底的な情報管理や数多ある礼儀作法などを身につけないといけないが、目的意識がある人はやはり強い。
婚約破棄を受けてもへこたれず、ロンドン行きを決意し、自分が不利な立場でも、どんな難しい状況になろうとも決して諦めないキティの根性が素晴らしかった。何事もできると強気に信じてやってみるのが大事だとつくづく思う。素敵なストーリー展開も良かった。 -
原題は"A LADY'S GUIDE TO FORTUNE-HUNTING"、初出は2022年。兒島みなこ訳。
ちょ、ちょっとー!!??
こ、こ、これはすごい!!面白い!!震えた。
途中から胸キュン止まらん展開になるし、仕事中も続き読みたくてそわそわしちゃうし、世界の全女子、年齢問わず心は永遠の乙女に超おすすめです!!!(男子禁制)
1818年、イングランド。
父母を亡くし、四人の妹と暮らすキティは、ある日突然、地元卿士の婚約者から婚約破棄を言い渡される。
死んだ父には莫大な借金があった。4ヶ月後までに返済しなければ姉妹の家はとられ、路頭に迷ってしまう。キティは一大決心をする。ロンドンへ狩りへ─、ロンドンの社交界に打って出て、裕福な紳士を射止めて6月までに結婚する!と。
キティは妹のセシリーを連れて、母の親友を頼りにロンドンに赴き、持ち前の美しさと知恵と大胆さでもって上流社会に乗り込みをかける。最初に求愛を受けるのに成功したのは名門伯爵系の次男アーチーだったけれど、その兄であるラドクリフ伯爵は、キティの打算まみれの正体を暴いてしまい…。
5人姉妹、お金持ちの婿探しというあたりは言わずと知れたジェイン・オースティンの名作『高慢と偏見』のオマージュ的な作品なのだが、何たって読みやすいし清々しいし、何よりも主人公らのキャラが良き。
『高慢と偏見』は大好きで、英文学が好きになるきっかけともなった作品。でも、この時代のそこそこの身分の女性にとって、結婚以外に生活の途はほとんどなかったのに、エリザベスが打算なく、いとも簡単にコリンズやダーシーの求婚を断るところ、かっこいいと思うと同時に、本当にいいの?とも思っちゃうよね。まぁ結果オーライなのだけども、「男は金じゃない」とか「愛情や信頼あってこそ」とは、家を追い出され、落ちぶれてしまってからはたぶん言えないから。娘の結婚やら相手の財産にばかり気を揉んでいる母にも実は一理あるし、愛情よりも実利をとってさっさとコリンズの求婚を受け入れる友人シャーロットの強かさもすごく大事だったんじゃないかとも思う。
対して本作の主人公キティは、愛も尊敬も二の次、あるのは打算のみ。紳士たちの財産をかぎ分け、計算づくで近づき、求婚までのプロセスも掌中にある。
唯一の敵はラドクリフ。家族の秘密を暴かれ、アーチーからは身を引く約束をするけれど、反対にラドクリフにも条件を突きつけるキティ。互いに本音勝負だったから、キティもラドクリフも、他の人には隠していた胸中を明かし、だんだん気の置けない戦友のようになっていく。キティの狩り(婚活)のピンチを絶妙なタイミングで助けたり、助けてしまった自分の胸の痛みに気づいたり…。
ラドクリフの心境の変化には大注目ですよー!
ここより後半の引用になりますのでご注意を。
"「むしろ」ゆっくり言う。「ぼくの返事はまったく違うものになるだろう。もしきみがいま、ぼくをダンスに誘ったなら、ミス・タルボット」"
ここな!ここ!ここ!(マロニーちゃん!じゃなくて)
最高に良きー!
やっぱりね、「最っ低!!!」な印象からの「この人実は…?」と互いに相手を知り、思いを深めていき、何かのきっかけで気持ちがこぼれるという王道な展開は好きですね。王道は王道たる理由があると思う。
本作、なんと作者のデビュー作なんだとか!
兒島みなこさんの訳もこなれていて会話が素敵だったし、是非次作も出していただきたいです、プリーズ!
追いかけたい作家さんが増えて幸せ。
こんな19世紀イギリスを舞台とした恋愛小説の頭のてっぺんからつま先まで楽しめるとか、私もだいぶレディが板についてきたなぁ♡(ギャ、石が飛んできた) -
キティの行動力と戦略にあっぱれ!をあげたい作品。恋愛小説は苦手で避けていたけど、このロマンス作品はとても楽しく読むことができた。キティの玉の輿は素晴らしいけど、お金と自分の家族よりも愛する人と結婚しないといけないと気づいてくれたことは良かったなと感じた。
まさかのセシリーの方が大胆な行動を取ったのには驚いたけど、恋は盲目という言葉通りの行動をとってくれたのも良かった。
海外作品は苦手な人でもサラッと読めると思うので、ぜひ読んでほしい。 -
ずっと面白かった。万人受けしそうな作品。素敵なカップルと素敵な恋物語!
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久しぶりにキュンキュンした。
妹たちの生活を確保するために、上流の社交会(婚活市場)で大金持ち男性を狙ってハンティング。
勝気で計算高く、恋愛や情よりもとにかく家族のために突っ走る。
かっこいいし爽快!
最後は結局、嫌いあってたはずのラドクリフ伯爵と結ばれたので、愛も生活も手に入れたヒロインであった。
印象最悪なところから、だんだんお互いに惹かれあっていく様子がキュンです。
独特な翻訳が苦手で海外の本は敬遠していたけど、良かったな。映画化してほしい。 -
マイ・フェア・レディの唯一引っ掛かるポイント、歳の差。それが解消されたもの。マイ・フェア・レディ好きは是非!
主人公姉妹が美人設定だけれども、とてもそうとは思えないのが難点…。
惹かれ合っていても、身分、いま置かれている自分の状況、責任のために、それを見ないふりをして背を向ける二人に辛くなる。
見つめ合う瞳でお互い何かを感じているのに、何度も目を逸らしてしまう。あと数秒見つめ合っていれば、きっと気づいたはずなのに…。
続きを読みたいけれど、ここからはイチャイチャするしかないからつまらないかもしれない… -
めちゃくちゃ面白かった!ただの恋愛小説で収まらない、ロンドンの社交界の煌びやかさと冷たい金持ちの目線、それを突破するレディの知恵
でもさらにそれを上回る、誰とどんな結婚をするかという、悪趣味なドキドキ!
なにより文章がめちゃくちゃ読みやすくストーリーが面白い!これは映画化して! -
冒頭で婚約破棄される展開はなろう系だけど、『高慢と偏見』の本格オマージュ作品。
婚約破棄される展開のその後の行動が素晴らしく機転が利き、家族のために形振りかわまず上流階級に乗り込むキティの不屈の物語。
彼女の大胆さや強さも爽快でした。
とにかく主人公キティの家族愛と婚活への自己犠牲と葛藤、意欲と有言実行能力の高さに惚れ惚れする作品。
キティの能力と度胸も凄いし、ヒーローのラドクリフ伯も嫌味なく男前で、キティに振り回されている姿は可愛くすらあって楽しめました。
読書垢で絶賛されていた作品で、確かに良質な読書体験時間を提供してくれました。
オススメです! -
面白かった。キティとラドクリフの関係の結末は容易に予測がつくが、それがあっても楽しく読めた。キティとラドクリフの"その後"が見たい。
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いや〜〜おもしろかったなぁ!翻訳作品にもかかわらず、するんとワールドに引き込まれ、19世紀イギリスの階級社会で下剋上を目指すキティの強さとセシリーの文学部的発想と、最終結末がものすごっっく腑に落ちて、要するに大好きな作品に。一瞬で読み終わりました〜!!!!訳者さんもとても訳がうまい。

実は、実は、『天官賜福』のことでとっても嬉しいことがあったんです!
もうこの幸せな気持ちを誰かに伝えたくて、ご迷...
実は、実は、『天官賜福』のことでとっても嬉しいことがあったんです!
もうこの幸せな気持ちを誰かに伝えたくて、ご迷惑でしょうがマリモさんしか思い浮かびませんでした 笑
マリモさんに「おでこにチュッ」の訳でお世話になった簡体字版のこと覚えていらっしゃるでしょうか。
ストーリーは繁体字版(日本語版)よりも、もっともっと面白くなっているのに、繁体字版の胸キュンシーンがすべてカットもしくは修正されていて、それが残念だったあの簡体字版。
「簡体字版のストーリーに繁体字版の胸キュンシーンをすべて復活させた『天官賜福』が読みたいっ!」
ずっと願っていたその夢がなんとなんと叶っちゃったんです!!!
「おでこにチュッ」も、ちゃんと口づけに戻ってるんです。すべてのキュンシーンが戻っていて、さらにそれ以上のキュンとなる仕草が加筆されているところもあり、ときめきマックスになってるんです。
数日前に中国の晋江文学城というネット小説サイトで発表されたのを中華古風BLにお詳しいブク友さんが教えてくださったんです。
でも中国は検閲があるので読めなくなる可能性もあるんです。突然作品自体やいくつかの章に鎖(ロック)がかかっちゃうんですよ。『天官賜福』もずっと鎖がかかっていたのですが、ついに数日前に解除されたんです。でもまた鎖になるかもしれない……
願いって言葉にすると叶うっていうけど、私はブクログでしつこいくらい『天官賜福』の感想を書いているうちに叶いました。
といっても作者さんのおかげであって、私が努力して叶えた願いじゃないんですけどね 笑
でも、やっぱり、ブクログに『天官賜福』の感想を書いているうちに、今回の情報を教えてくださったブク友さんにも出会えたわけで。そう思うと、願いを叶えるための幸運は自分で引き寄せたのかな。
もう何が言いたいのか……とにかく最高傑作の『天官賜福』完全版が読めるという夢が叶いました!というご報告です。
もうおでこにチュッじゃないんですよーー
ちゃんと花城が殿下をギュッと抱きしめるんですよーー
来月発売の3巻にある大好きなシーンもすべてあるんですよ!マリモさんがお読みになったときには、またおしゃべりしたいです。
ただただこの幸せを、「おでこにチュッ」でお世話になったマリモさんに聞いていただきたかっただけなので、お返事は気になさらないでくださいね。ほんと、迷惑なやつですよね。ごめんなさいっ。
ではでは、今日も1日お疲れ様でした。
地球っこさん、よかったですね!!!
繁体字版の2人のエピソードを残した(さらにアップさせた?)加筆バージョン、出て欲しいとず...
地球っこさん、よかったですね!!!
繁体字版の2人のエピソードを残した(さらにアップさせた?)加筆バージョン、出て欲しいとずっと言ってましたよねー。地球っこさんら読者の熱い想いが作者さんに伝わったのでしょうね!!
鎖がとれている期間はわからないんですか?とにかく今のうちに堪能するしかないですね(//∇//)
日本語訳も来月に発売みたいですね!そちらもいずれ、加筆の繁体字バージョンで出てほしいですね。
待ち望んだ繁体字版もぜひ楽しんでください!!
とにかく鎖になったら購入していても読めなくなるので、まずは400枚以上スクショです。この天官賜福改訂版だけは何が...
とにかく鎖になったら購入していても読めなくなるので、まずは400枚以上スクショです。この天官賜福改訂版だけは何があっても守り抜きます 笑
サイトはコピーとか出来ない設定なんですよ。
人気作品は鎖になったり、ちょっとでもキュンだったりえっちだったり(天官賜福は全くえっちなシーンないんですけどね)すると鎖章になるんです。あと文章でも赤裸の文字など□□になったりするんですよ。ほんと日本の小説や漫画などに慣れていると、なんでこれくらいのものがと驚きます。
なので繁体字版の書籍は宝です。
これから少しずつ楽しみます。
お返事ありがとうございました。
おやすみなさーい。