- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550118
感想・レビュー・書評
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最近フェイ・ケラーマン、出ないなぁ、って思ってたら、出版社変わったよ。
でもって、これはシリーズの18作目で、前でたのが12作目で…。
家族の歴史が裏テーマなのに、6作分あくってひどすぎる。
さっさと、ぬけてるのを出してもらいたいもんだ。
ってことで、6作あいて、前作で新人警官だったデッカーの娘は、ベテランになり結婚もしている。リナの息子たちもそれぞれ巣立って、末っ子の娘は反抗期と、ホント微妙なところがぬけてるせいで、肩透かしをくらった感じ。
事件は、大富豪の広大な家屋敷で起こった多重殺人。
結局は、思わぬところからヒントが得られて~タイトルが上手い~解決していくのだけど、捜査のしかたがひたすら地味。リナもかかわってはくるのだけど、目が覚めるようなことをするわけじゃない。
デッカー自身も、すっかり管理職なので…
事件を俯瞰するのは、面白いけど、どうしても地味になるよね。
とはいえ、安定した面白さは相変わらずなのである。
…そーいや、ジョナサン・ケラーマンの新作も全然でないけど、どうなってるんだ?? -
厳重な警備に守られていたはずの、大富豪の豪邸で起きた多重殺人。
デッカーとチームの捜査員たちは、消えた警備員、生き延びた被害者の家族、広すぎる現場、多すぎる関係者に困難な捜査を強いられる。
ところが、裁判所で働く視覚障害者の男性が偶然耳にした噂話から、思わぬ手がかりを得る事に。
そして、その男達を目にしていたのは、陪審員として裁判所に居合わせたリナだった。
迂闊にも読み逃していたリナ&デッカーシリーズ。まさか創元推理と違う出版社から出てるとは!しかも間が空いちゃって…(>_<)
すっかり夫婦として落ち着いてるふたり。警部補になってるデッカー。
これまでの作品には、ユダヤ教に関わる描写が…“サンドイッチのメインじゃないけどナシではすまない具”くらいの割合で挟まれていたのが、マヨネーズの中のカラシのように当たり前に馴染みきっている感じ。
味わいは変わったけれど、巧みで地道な捜査を積み上げる、警察ものとしての面白さは変わらず、下巻に続く。