イレーナの帰還 (ハーパーBOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550187

感想・レビュー・書評

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  • 「毒見師イレーナ」の続編。
    ヒロインがカッコいいのです。
    特にどこにも似ていない異世界だけど、大雑把に言えば中世ヨーロッパ風でしょうか。

    幼い頃にさらわれてイクシアの施設で育ったイレーナは、自分がどこから来たのかという記憶もなかった。
    1作目で、牢獄につながれていたのが最高司令官の毒見役としてなら生きられることになり、さらに訓練を受け、仲間を見つけ、恋人まで…という怒涛の展開。
    最後にはまた殺人犯となってしまうのだが…

    革命が起きたイクシアでは魔法が禁じられ、能力者は生きられない。
    対立する隣国シティアの生まれだと判明したイレーナは、母国に送り届けられる。
    生き延びるためだったが、これでイクシアの防衛長官であるヴァレクとは遠く離れてしまうことに。
    北国のイクシアとは違い、南米大陸を思わせる自然豊かな土地で、家族は密林の樹上で生活している部族だった。
    両親はあたたかく迎えるが、兄は警戒心を示す。
    長く故郷を離れていたイレーナは、スパイではないかと疑われるのだった。

    学校で魔法を学び、力を制御する訓練が始まる。
    癖のある人ばかりの中にいても、イレーナは魔力が強いことが判明するが…
    ファンタジー世界で前とは違う国なので、何がどう展開するか全くわからない。
    魔法を学ぶ試練だけでもけっこう読みどころだが、それだけじゃない大変さが降りかかり、もうハラハラドキドキ!
    愛馬のキキが賢くて可愛い。
    イレーナが潜在能力を開花させてい様子が鮮烈です。
    そして、どんな難関も越えちゃう溺愛恋人のヴァレク…何者?!
    生き生きとしたキャラとスピーディな展開に引き込まれます。

  • 楽しかった…キキかわいい…。
    イレーナの無謀さにハラハラさせられた。頼れる人が今までいなかったんだなぁ
    アイリスとの関係にほっとしたりカーヒルにイライラしたり。

    最終巻がとても楽しみ!
    ヴァレクなんだよもう!(でれでれ
    アーリとジェンコも好きだー。

  • 寝れないっていうより寝てる場合じゃない。イレーナがすごすぎて、なんで1秒で終える文字が限られてるんだと地団駄踏みたくなるくらい。

    著者のマリアさんは天才なの?

    キキかわいいなぁ。お馬さんがとにかく可愛くて頼りになるんだよ。ファンタジーと馬はテッパンの組み合わせだよね。キキの賢さにあっぱれたよ。ヴァレクがかっこよいいというよりかわいくなってる。惚れた女には弱いよね。最終巻も楽しみ!

  • 三部作の第二部。
    第一部は面白かったからなー
    …うーん。なんかイマイチのような…
    展開も似てるし、主人公の勝手ばかりが目立つ。
    前回のように、じょじょに信頼を得ることがないのがそう感じさせる。
    でも読めなくない。前作が良すぎた?
    まぁ、三作目もたぶん買うんですけどね。

  • 献本当たったー(∩´∀`)∩

  • 魔術師範に伴われ、生まれ故郷シティアに帰還をはたし、両親と兄に再会したイレーナ。両親は暖かく歓迎してくれたものの、魔力を持つ兄リーフはよそよそしい態度を崩さない。
    長く故郷から離れていたイレーナには、イクシアの密偵の疑いがかけられていた…そして、残虐な少女連続誘拐事件が。
    その犯人の狙いは、魔力に目覚めたイレーナ?

    またまた誰を信じてよいかわからない状況で、危なっかしくも強力な魔力をふるうイレーナ。
    前作で得た信頼出来る友人たちや、恋人のヴァレク、本作で出会った愛馬キキにも助けられ、危険な敵に立ち向かうところは、第1章よりも読みやすく、面白かった。

    もしかしたら、訳者さんが変わって良かったのかも。

    しかし、ヴァレクは…こうなると前作で2人が恋人同士になっておかないといけないのはわかるけど、イレーナに魔力を送ることまで出来るって、ヴァレクも魔力あるんじゃないの?!

  • 面白いのは面白いのだけど、1冊目よりは若干魅力が低いような…1冊目がよすぎたのか。

    イレーナ、一人で何でもやっちゃう性格はしょうがないにしてもさすがに無鉄砲すぎて。アイリス心労すごいんだろうな。でもこーゆーほっとけない子って周りが助けちゃうのよね。

    アーリとジェンコのお兄ちゃん感相変わらず素敵~
    それに引き換えリーフのがっかり感… 足引っ張りすぎてて。ほんとめんどくさい。でも実際の兄妹ってこんな感なのかもっていうリアルさはあった。

    今回ヴァレクはイチャイチャ要員か。すっとあらわれてイチャイチャしてすっとさってく。隠密技術が役にたったね!ピンチにもすっとあらわれて力を貸してすっと消える。タキシード仮面みたい…

    三冊目も楽しみ

  • 異世界ファンタジー三部作の二作目。
    一冊目と比較すると随分とつまらなく感じてしまった。
    きちんとストーリーは勿論ある。けれども前回の軍最高司令官の毒味役として如何に生き抜くか、というスリリングな要素が今回は皆無であり、家族との再会→魔法学校への入学→でも実力がありすぎて皆にやっかまれる→その所為で問題に巻き込まれちゃう☆といったファンタジー作品お馴染み要素が目白押し。一作目で折角築き上げたこの作品の独自性を自らぶち壊してしまったとしか思えない。
    主人公のイレーナがヨイショされ過ぎてる上、前回ほど切羽詰まった状況とは思えぬなか、イレーナが身勝手に動きすぎ。独りよがりな行動を繰り返してるとしか思えないのに、それが全て結果オーライに落ち着いてしまうのか、読んでいてとにかくイライラした。
    今回のイレーナは生きる事に貪欲で冷静な毒味役ではなく、遠距離恋愛中の彼氏を想って恋に酔い痴れる普通の女の子、という感じ。だから今作は異世界ファンタジーの皮を被ったロマンス小説という趣に感じられた。前作と同等のシリアスさを期待して読んだため、肩透かしを食らった分、非常にがっかりしたしつまらなく感じてしまった。

  • 前作から一変、今回は暑い国を舞台に、しかも魔術が中心となってイレーナの冒険が繰り広げられる。
    イレーナの成長物語でもあるが、前作に続いてイレーナのキャラがしっかりぶれずに描かれているので読んでて違和感なく楽しめる。
    ひどい目にあいながらもどこかユーモラスなキャラ、今回はそれに”馬”も加わってより明るくなり、その一方で実は意外と陰惨な話もさほどそれを感じさせない。

    世界観がしっかりしているうえに、多彩なキャラ、様々な思惑が錯綜して読み応えがあって、これが3作で終わるのは残念。これだけの世界観を構築しているのだから、ハリポタなみにシリーズ化すればいいのに。
    とりあえず次回作でどのように終わるのか?

  • かなり強力な魔力があるんですね。

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