二重人格探偵エリザ 嗤う双面神(双面神:ヤヌス) (ハーパーBOOKS)

制作 : 川野 靖子 
  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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本棚登録 : 53
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550255

感想・レビュー・書評

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  • 女性の手足を切断し、忽然と姿を消す連続殺人犯――〈ぶち切り魔〉を追う、若き女性犯罪捜査官のエリザ・ジキルはある秘密を抱えていた。
    それは父ヘンリー・ジキルと同様、自分とはまったく異なる性格を持つリジー・ハイドという人格をその身に宿していることだ。
    そんな彼女の前に、異端者を取り締まる王立協会の捜査官ラファイエットが現れる。彼と一緒に捜査している最中に、エリザはリジーに代わる瞬間を見られてしまい…。

    面白かったです。
    あの「ジキルとハイド」に娘が居た、という設定で、エリザともう一つの人格リジーが、〈ぶち切り魔〉と呼ばれる連続殺人犯を追うというミステリー。
    しかもこの二人、交代すると見た目も性格も変わるので、同じ人物に会っても気づかれないし、一方が入れない場所にもう一方は入れるという裏技まで使えちゃうんです。
    でもお互いに一つの身体を奪い合うような危うさも持っていて、好きになる人も違うから、そこも読んでいて面白かったです。

    読んでいくうちに二転三転するので、殺人犯の正体ももちろん気になるところなのですが、同時に恋愛面も気になる展開目白押しで。
    エリザはラファイエットとトッドのどちらに惹かれているのか、そしてエリザとリジーが同一人物だと知ったラファイエットはどちらが本命なのか、と(笑)
    結局、1巻を読み終わった印象ではリジー→ラファイエット→エリザ→←トッドなのかなぁ…と勝手に思ってますが。出番はラファイエットの方が多いんですけど、最後はトッドが全部持っていきましたからね…(笑)
    個人的にはトッド押しなので、病院から居なくなった彼がこれからどうエリザに関わってくるのかを考えると、ものすごく次の巻が気になってしょうがないです!
    ぜひ続きが読みたい1冊です。

  • いまいち

  • スチームパンクの香り漂う架空のヴィクトリア風なロンドンの猟奇事件を主人公のエリザが解決にあたるストーリー。このエリザがジキル博士の娘で、自身も二重人格という設定。その他にも狼男や切り裂きジャックなど、何処かで見たり聞いたりな設定がてんこ盛りでした。没入するまでがしんどいですが、割と後半はすんなり入って読み終わった印象。裏表紙のあらすじは盛り過ぎです。

    なんでこの本買ったかというとメルカリで安かったことと、鈴木康士さんの絵が好きだから。
    続編が出てるらしいのですが、どうしようかなぁというところでした。

  • 舞台は近世のイギリスという設定ではあるけど、喋るロボットがいたり、ちょっとサイバーパンク風の世界観でもあるのかな。錬金術が怪しまれながらも科学や医学と奇妙に共存、融合している世界でもある。
    地味な警察医である主人公エリザがジキル博士の娘で、しかも父と同様別人格とひとつの体を共有しているというのが物語の大きな鍵になる。

    物語は、その中で起きた連続殺人事件と主人公自身を取り巻く謎が複雑に絡み合う形で展開していく。登場人物もなかなか魅力的。
    エリザの別人格であるリジーは奔放で激情型、派手な性格でお互い反発しあっているようにも見えるけれど、大事なところではお互いを気にかけ、心配している。ひとつの体の中での奇妙な友情とでも言おうか。

    事件の真相自体は途中でなんとなく見当がついたけど、謎の後見人(後半で謎じゃなくなるけど)にハンニバル・レクター博士を思わせる知的な犯罪者、錬金術であやしい薬を調合する薬屋のおやじなど、キャラクターがなかなか魅力的。シリーズ物のようなので続編が出たら読みたい。

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