15年前に死刑執行された父の無実を信じる精神科医のケイトリンと学習障害を克服してFBI特別捜査官になったスペンス。
対立する立場にあった二人はケイトリンが命を狙われる事件があったあと行動を共にし、連続殺人事件の真犯人を追う。
前作『あるダンテの告白』のスピンオフだけど前作とは全く関わり合いのない別個の作品。
犯人などにはツッコミどころもあるけれどFBIなどにも協力を仰いだらしくなかなか読み応えのある内容でした。
冒頭の死刑執行シーンで家族も見守る様子など日本とは違ったアメリカの制度なども垣間見えて考えさせられます。
一番の被害者このお父さんじゃないか……
私は面白かったけど本格ミステリー?サスペンス?好きな人からしたらロマンス成分は不要で受け入れてもらえなかったのかな…
私からしたら凄惨な殺人事件の中の一種の清涼剤としてロマンスは有りだし好みなんだけどレーベルが悪かったのか…
出版元がハーパーコリンズ社だからハーレクインだ!とか安易に言われてるけどハーレクインは買収した一部門だし、ハーレクインってこんなんじゃないんだけど。
少なくともロマンス=ハーレクインっていうのは違う。
この本もロマサス好きな人は普通に楽しめると思うからMIRA文庫とかで出した方がもっと売れたのかも…?(以前わりと硬派なサスペンスも出してたし)
今回の主役たちの続編もあるのに邦訳されなかったみたいで残念…。いつか原著で読もうと思えるくらいには気に入った。
主役たちは前作より魅力的でした。
2014年。