薔薇と屑 (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン (2016年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784596550361

感想・レビュー・書評

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  • 外国の小説は基本的に手に取らないのだが、献本でいただいたので読んでみることに。全く前情報がないまま読み始めたが、予想に反して引き込まれていく内容でページをめくる手が止まらない!ディストピアという概念を初めて知るほど自分には縁のないジャンルだったが、この本に巡り合わせてもらったことに感謝したい。読み終わって初めて三部作だということを知り、早く続きが読みたくて仕方がない。

  • 献本で頂きました。
    普段、あまり読むジャンルではないので。自分で購入するにあたってまず手に取らない類です。
    なので、本を頂いて読む機会を頂いた事に感謝しております。

    始めは正直、翻訳本の癖があり中々ページを繰る手が捗りませんでした。
    毎日1Pだけ読み進めるという日も度々ありました。
    が、読み進めていく内に段々と慣れて来て、この世界観に引き込まれ中盤からは一気に読み進めました。
    中盤に行くまでは時間かかったので、読了まで時間がかかってしまいましたが(;´д`)
    結論は面白かったです。
    試験の結果で階級が決まる制度も面白いと思ったし、割と人間関係のドロドロも、見るぶんには嫌いじゃないので楽しめました。
    あとがきによると、三部作の内の第1作だそうなので2作目も是非読みたいと思います。

    内容は面白かったのですが、個人的に挿絵が好みではありませんでした…。
    ただ、小説内でのエピソードで、ベンジーがキティに絵を書いて渡すのですが、恐らくソレと思われる絵があとがきの所にあります。
    それは、見てほっこりしました。

  • 始まりかたがなかなかえげつない。
    どうして滅多に?なることのないⅢにされたのか。意図的?
    厳然たる階級制度の中で逆境に置かれた女主人公が、何らかの能力や事情で最高クラスでいきることを余儀なくされて、生きる場所を必死にを築いていくという構成は、レッド・クイーンと同じ。
    欧米の女の子向けレーベルの流行りなのかしら?
    こちらは元恋人と成り代わりの相手の婚約者が、騎士のように守りについてくれていること、かな。
    もはやハート一族は偽物だらけだなと思いつつ、こうなることを見越して首のぼこぼこも消さなかったんだろうなぁと。
    巻末の様子から続きがあるようだけど、出ているのかしら?
    挿し絵がばりばり三原ミツカズで眼福でした。

  • 経済が崩壊して71年後、独裁国家となったアメリカ。
    人々は17歳時のテスト成績によりIからⅥまでの階級に振り分けられ、住む場所、職業、生活が国家によって決定される。

    初のディストピアYA小説。
    評判は良いみたいだけど私は6割くらいまでしか読めなかった…(とはいっても三部作でこの1冊目しか邦訳されていないので一般受けはしてないのかも)
    普段は読みきれなかった本は登録しないけどあまりにも良いレビューしかないので異論を書きたくなった。

    最初は面白くなるんじゃないかと期待したんだけど何が合わなかったって物語展開や荒唐無稽な設定、主人公かな。
    主人公は死んだ首相の姪と同じ瞳の色を持っていたという理由だけで彼女そっくりに全身整形され、彼女の身代わりを務めることになるんだけど

    ・そもそも身長を10cm伸ばす手術が可能なくせに虹彩は変えられない、変えてもすぐに患者は死んでしまうという設定が都合良すぎ
    ・わざわざ首相が売春宿のオークションで大金を払って主人公を落札し、選択を迫るという謎
    ・独裁国家の最高指導者に対する恐れ知らずな主人公の物言いとそれがある程度許容されていること(こんな国家なら普通速攻射殺されそう)
    ・姪の自室の通風口?から婚約者の部屋の様子を立ち聞き可能(しかも速攻でそれを発見する)
    ・さらに婚約者の部屋?から外への脱出口がある

    創作なのはわかるけどあまりにも都合が良すぎて説得力のない設定の羅列についていけなくなった…
    一番つらいのは主人公に好感が持てないってことだけど。
    自分や大切な人の命が自身の行動や言動にかかっているっていう意識や危機感が主人公からあまり感じられない。
    首相の姪の身代わりになんてならず彼女のままで、幼なじみのボーイフレンドと逃亡生活とかそっちの方が面白くなりそう。

    2013年。

  • 独裁国家となり階級制度が行き渡った数十年後のアメリカという舞台設定。支配者である首相の姪とそっくりに全身整形された17歳の女の子が主人公のサスペンス。誰を信用していいのか、これからどうなるのか、なかなかスリルがあって良かった。支配階級であるはずのレックスがどうして危険を冒す行動をとるのかな。不思議。続きが待たれます。

  •  常に首に手を添えられているかのような恐怖と緊張感を楽しめた.
     基本的には淡々としている.細々とした描写はなしに,その時々のキティの感情,恐怖や怒り,諦念といったものをスパッと表現する.たとえばオーガスタに脅された瞬間にキティは「血が凍った.」りする.淡白だが分かりやすい.
     分かりやすいので,こちらもキティに共感しやすい.そういった話が個人的に好きなのもあるが,緊張感のおかげで続きが気になってほとんど一気に読み切ってしまった.
     また,不自然さがない翻訳で好感が持てた.海外小説は,「羊たちの沈黙」やポアロシリーズのあの翻訳が苦手で読み切れなかった経験があったので,開拓に躊躇する部分があったのだが,予想以上に馴染めてよかった.
     気になったところとして,悪の親玉であるオーガスタが,「女怪だの女帝だのと」呼ばれていた割には詰めが甘い部分が多かったように思う.もしかして過去の経験からキティに少し甘い部分があったのかとも考えたが,それにしても水面下での活動を許しすぎているように思えたし,身内にも厳しいという割には隠しカメラや盗聴器の類を使用している描写もなかった(存在していてもおかしくないのでは).印象としては,物語を作者の都合に沿って進めるうえで人格が形成された代表格,といった感じである.個人的には少し不自然だった.
     淡々と,というかそれについて何も描写しないのか,と思える部分,つまり,簡潔さが逆に欠点になっている部分もあった.どうやって誘拐したんだ...
     しかし,最後の最後まで読んで初めて,この作品が3部作の第1作だと知った,ので,語られなかった部分も後々描かれるのかな?それも気になるし,作品全体の印象も自分の好みだったので,続きにも手を出そうと思う.ハーパーBOOKSにはおそらく初めて手を出したが,満足のいく内容でよかった.

  • 最上層にして、最高に胡散臭い一族の争いに巻き込まれた、孤児の物語。
    解説によると3部作らしいので、続きが楽しみ。

  • 信じられるのは誰か。

    他人に成り代わり、階級も全く違う人たちと暮らすことになり、しかも真っ向から対立する思惑が交差する中、
    真実を見極めるのは難しい。
    自分自身と、離れたところにいる恋人の身を守るためだから、不本意な選択もくださなければならない。

    しかし、そうやってある意味流されて下した選択は、結局窮地に陥る結果となる。

    社会を変えるため、身を守るため、人を殺す作戦に乗ったのに、
    いざという段に、覚悟が足りず、人殺しをするような人間にはにはなりたくない、と思って作戦失敗したり、
    もっといい作戦があるはずだと言って時間をかけてしまったり。。

    結局、窮地に陥って、これが最後のチャンスだと認識できたとき、初めて自分で未来を切り開く、そんな選択ができた。

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