- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550453
感想・レビュー・書評
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カリン・スローターを数作読みましたが、デビューの「開かれた瞳孔」に次ぐ年代の本なので、続けてアップします。
(間の作品は読んでいないので抜けてますけど…)
女医サラ・リントンが主役のグラント郡シリーズがまず発表され、途中から始まったウィル・トレントのシリーズも同じジョージア州の話。
ウィルはジョージア州捜査局(GBI)特別捜査官。地元警察で間に合わない事件などを担当するようです。
この作品はシリーズ3作目に当たり、前作からウィルはフェイスと相棒になっているとのこと。
車道に飛び出してきた女性は異様な有様だった…
ウィルは森の奥に女性がいた場所を発見する。
それが連続殺人事件が現れてくる発端でした。
スリリングな描写で一気に引き込まれます。
どこまで怖くなるのか心配しつつも。
ウィルのパートナーのフェイスは、十代で子を生んだシングルマザーだが、十数年後の今また妊娠中。
不調を抱えながら、捜査にまい進。
フェイスの母も元警官で、迫力ある上司アマンダの若い頃からの友人でもあります。
強い女たちの存在感がすごい。
サラ・リントンは、夫を殉職で亡くしていて、アトランタに引っ越しています。捜査でウィルと関わることに。
ウィルとは、ほのかな好意を抱きあっていますが。
他の女性と比べ、一服の清涼剤のよう(笑)
つらい過去と障碍を背負っているウィルは優しくて有能!
ある意味、理想の男性として描かれていますね☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主な感想は下巻で
ウィル・トレントシリーズ3作目
別シリーズのサラが合流(時系列はグラント郡シリーズの後)
サラの生活が一変している…
(1作目が復刊、続編も発売予定)
のがめちゃくちゃ気になるが、
幼馴染の妻、同僚、高圧的な(テイザー銃でウィルを撃ったことのある)上司と
強い女性陣に囲まれたウィル
サラが加わってどうなるかと思いきや…
混乱もなく、むしろいい感じになってる。
ガツンと殴られるような残虐な事件なのだけど読んでしまうなぁ… -
初カリン・スローター。
amazonで評価が高いことで気にはなっていたが、このミスでは名前を見かけないため、何となく手に取る機会がなかった。
ジョージア州アトランタ。
施設育ちでディスレクシアの障がいを密かに抱える紳士的な態度を貫くウィル・トレントと32歳にして18歳の実の息子をもつややヒステリックぎみのフェイス・ミッチェルのでこぼこ捜査官コンビによる事件録。
物語冒頭の被害女性達が発見され、受けた所業が明らかになっていくくだりは場面展開こそ違えど、そのえぐみが『その女、アレックス』を彷彿とさせた。
その後の流れは捜査官ものの王道ではあるが、ウィルのぶれない立ち振る舞いがとてつもなくかっこよく引き込まれていく。
困難を抱えながらもぐっとこらえて理想を貫くのは現実には難しい。
難しいからこそ、その姿を人間臭く描かれると眩しく感じると共に身を正したい気にさせられる。 -
刑事に焦点を合わせて書かれていて、犯人側の記述がほぼ無かった。でも犯人目線の部分もあるともっと面白かったと思う。被害者が犯人に何をされたのかも、書かれているようで書かれてない…というか。
上巻はそんな感じ。 -
田舎道で、車に轢かれる女性。その女性は、拷問を受けていたような傷があった。
ここから、物語が始まる。
上巻では、捜査をすすめるジョージア州捜査局特別捜査官ウィルとフェイスのコンビが事件の真相を追う展開。なかなか手がかりがつかめない中、新たな失踪事件が発生する。
犯人の目的は?被害者の共通点は?
下巻に続く・・
本書に登場する、ウィル・トレントさんを主人公にしたシリーズになっているとのこと。本書が気に入れば、きっと全巻読みたくなるのだろう。 -
登場する女たちが、ため息が出るほど嫌なやつばっかり
そんな中、サラだけが聖女に見える キラキラ✨
K・スローターは女が持っている、どす黒い部分を描くのが上手い な ☆4.5 -
カリン・スローター『ハンティング(上)』ハーパーBOOKS。
上巻を読み終えた限りでは、これまでに読んだカリン・スローターの作品の中では一番スリリングで、恐ろしく、面白いミステリーだと思う。上巻では悪魔のような犯行が描かれ、同時に幾つかの伏線めいた描写があるものの犯人の正体は全く見えて来ない。
田舎道で車に轢かれた全裸の女性の身体には恐ろしいまでの監禁、拷問の痕跡が…ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場付近の森の奥深くで、おぞましい拷問部屋を発見する。そして、第2の犠牲者の死体が発見され…
作者のカリン・スローターは、パトリシア・コーンウェル、或いはアリスン・ブレナンに代わる次世代の女流ミステリー作家となりうるのだろうか。 -
田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた―。