レッド・クイーン (ハーパーBOOKS)

制作 : 田内志文 
  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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本棚登録 : 212
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550484

感想・レビュー・書評

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  • プロットが良いという海外の評判を聞いて読んでみたが、
    ヤングアダルト(ラノベともいう)に慣れてないせいか、
    主要人物だけに都合の良い展開や、
    手のひら返しすぎで「自分の好きなやつ以外死んでも御構いなしなお前が一番ヒドイやないかい!」なヒロインに全く共感できず、
    個人的にはそんなにどんでん返しってほどもでもなく、
    600ページ近く辛抱強く読んだのがむなしい(笑)

  • 続き物だったのか……。
    三部作らしく、どうなるのかすごく気になる終わり…!!ここから大きく動き出すのかなぁ。

    後半は本当に読む手が止められなかった。続きいつ出るのかなぁ……。まだまだ気になることたくさんあるよー。

  • 2015年に発売されるやいなや、
    NYタイムズのベストセラーリスト初登場1位を獲得、
    読者投票によって選出されるGoodreads Choice Awardsにおいては新人賞を受賞し、
    すでに映画化も内定済みで、
    全世界37カ国で刊行されるに至った話題作。

    普段は話題作やベストセラーには興味がない僕だけど、
    これは書店で行きずりの一目惚れ。
    真っ赤な表紙の血を流す少女にまんまとヤラれたのだ(笑)

    翻訳小説は訳者との相性もあるので
    読むまでは不安だったが、
    コレは冒頭からグイグイ引き込まれた。

    それにしても、不確かな現実世界と比べ
    この物語の強度よ。
    海外の小説を読んで思うのは、
    良作には半端ない熱量が込められた作品が多いということだ。
    この小説も同じく。
    心に食い込んでくる波動やエモーション、
    小説の飛翔力が違うのだ。


    優れた能力を持つ、支配階級『シルバー』が
    力を持たない奴隷階級『レッド』を支配するとある国。
    主人公は貧しい村で家族と暮らす17歳の少女メア。
    ある日、メアは不思議な力に目覚める。
    それは奴隷階級の『レッド』が決して持つはずのない、支配階級『シルバー』の力だったのだ。
    メアは王家に直ちに捕らえられ、死を覚悟するが、
    命と引き換えに名前と自由を奪われ、
    “行方不明になっていたシルバーの王女”に仕立て上げられてしまう。
    宮殿で待ち受ける謀略と裏切り、
    冷酷な国王と魅力的な二人の王子。
    奴隷として生まれた赤の女王、メアの運命は…。

    というストーリー。

    まぁ、要約すれば、
    貧民街で育った少女が瞬く間に王子の婚約者となる
    絵に描いたようなシンデレラストーリーなのだけど、
    『シルバー』という特殊な能力を持った特権階級での生活が主となるだけに
    アメコミばりの異能力を使ったバトルシーンがふんだんに織り込まれ、
    ただのメロドラマでは終わらない。


    言語による世界の更新という意味でいうと、
    詩歌は破壊。
    小説とは『世界の構築』だ。

    この小説もまた、圧倒的なリアリティで
    新しい世界そのものを描いている。

    『レッド』という貧民たちが暮らす世界や
    愛するものすべてから引き離され、
    赤の他人に成り済ませと無理強いされ、
    これから一生、嘘をつき続けて
    『シルバー』の世界で生きなくてはいけないメアの気持ちを考えると
    本当に胸が締めつけられる。
    しかもシルバーの世界でメアの素性を知る者は限られていて、
    バレることは即、死をあらわす。


    人の頭に入り込み、考えを読み、
    心を操ることができる能力を持つウィスパーや、
    意志の力ひとつで、
    建物全体を動かせる能力を持つテルキー、
    固い石像を一撃のもとに破壊できる能力、ストロングアーム、
    木々を意のままに操る能力、グリーンワーデン、
    手に触れたものをなんでも爆破することができる能力、オブリビオンなど
    異能力者たちの派手なバトルシーンとともに
    レッドであるメアと
    シルバーである上流階級との手に汗握る心理戦が
    この小説のいちばんの読みどころだ。


    テンポよく転がる予測不可能なストーリー、

    どんな困難にも決してあきらめたりしない主人公の少女メアを筆頭に
    冷酷な国王のタイベリアス・カロア六世、
    人の心を読む能力を持つ王妃、エラーラ、
    心優しき第二王子のメイヴンと
    逞しく勇敢な第一王子のカル、
    カルの花嫁候補で、なにかとメアを目の敵にする
    エヴァンジェリン・セイモス、
    そして、メアの歴史の教師で
    唯一、『シルバー』の中で
    彼女の心の友となる老紳士、ジュリアン・ジェイコスなど、
    魅力的なキャラ設定と

    徹底してディテールにこだわることで
    嘘にリアリティを持たせた世界観、

    『裏切りファンタジー』の名の通り、
    誰が誰を裏切るのか分からない全編にみなぎる緊迫感、

    そして、二人の王子の間で繊細に揺れ動くメアの心情や葛藤も丁寧に描かれていて、
    ページをめくる手が止められない後半の怒涛の展開も含め、
    新人が書いたとは思えない筆力にも脱帽する。
    (映画好きや海外小説好きなら設定や世界観に見に覚えがあるかもだが、ひと括りにはできない魅力があるし、安易なハッピーエンドでは終わらないところに好感を持った)


    ファンタジーは子供のものと侮るなかれ。
    社会経験を積んで大人になればなるほど、
    ファンタジー小説に含まれる
    「苦み」を楽しめるようになる。

    大人だからこそ堪能できる
    虐げられた者の『痛み』と『裏切り』を描いたファンタジー、
    読むべきは、僕たち大人なのだ。

  • 続編があることを知らなかったから、どう終わるんだろうと思いながら読んでしまった。
    様々な要素がぶち込まれていて、どこかで見たことがあるなという展開もちらほら。でも、レッドにもシルバーにも同情できるようにしたのはとても良かった。ただ一人だけ許せない人物はいるが。
    移り変わるメアの恋心には少しげんなりするが、それを加味しても、ページを捲る手が止まらないくらいに面白かった。
    次の翻訳が出たら買おうかどうか、検討中。

  • 血が銀色で異能を持つ支配階級のシルバーと、血は赤く奴隷階級のレッドが存在する世界。
    少女メアはすりをして稼いでいたがレッドにも関わらず異能を発言することで王子の婚約者となり…。
    シンデレラ、陰謀、恋愛、裏切り、戦闘と色々な要素が楽しめる作品でした。
    しかし、ラストは当面の危機はしのいだが、問題てんこ盛りのまま次巻へ続くなので早めに次をお願いしたい。
    表紙イラストは思わずジャケ買いしそうなほど素晴らしいです。戦うヒロインらしさがバッチリです。

  • 設定はとてもワクワクするけど、ちょっと中だるみというか、読んでて長い感じがした。
    怪しすぎる第二王子が裏切る展開も読め過ぎて、長く感じてしまったのかな。
    王様がわりとあっさり死んでしまったのには驚いたけど…。
    今後のスカーレットガードはどうなっていくのか、カルとの関係はどうなっていくのか気になるので、2巻に期待したいなぁ。

  • 下層階級のメアは突然能力が目覚め、第二王子の婚約者になる。常々、奴隷階級であるレッドと支配階級のシルバーに不条理を感じながらも何も出来なかったメアは、特殊な力と王族の中に入り込んだ状況を活かして、革命集団と事を起していくのだが…。
     という設定は面白いのですが、人物の背景が描き切れていないように思います。キャラクターの魅力が伝わってこないのが残念です。それに陰謀渦巻く王家の中にいながら人を信用しすぎだし、王子が最後には自分を選ぶはずだという自信が分かりません。ヒロインには自分自身で立つ強い信念が欲しいなぁと思うのは私の理想です。
     一冊で完結するのかと思いきや、まだ続くようで、この先面白い展開になるよう望むばかりです。ヒロインのメアの成長を望みたいです。

  • ジャケ買い。
    最後から10ページあたり「お?お?」
    最終ページ「…続くんかい!!!」
    びっくりした。

  • ダークなシンデレラストーリーとバトルものが合わさって、一気に読めてしまう。誰が誰を裏切るかわからず、ヒロイン目線で読み進めた私は衝撃を受けた。続編が待ち遠しい

  • 翻訳は言葉選びがぎこちないと感じる部分があるし、ストーリー展開そのものは一冊丸ごと長い序章という印象。
    主人公メアは決して魅力的とは言い難い、表紙イラストのふてぶてしい面構えを裏切らない性格。
    しかし他人の柩どころか自分の柩にも釘打つような生き方をし、多くの人を裏切る一方でそれ以上に裏切られるあたり、なんだか憎めない。

    作品は(当初)三部作予定ということなので、今後の展開如何では、このガチンコ特攻系ヒロインは面白く化けるのではないかと思う。

    シリーズ2作目翻訳出版の期待をこめて、KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』の企画「2017年ベスト3」で、『和菓子を愛した人たち』『歴史の証人ホテル・リッツ』と共に紹介させて頂きました。

    https://kadobun.jp/reviews/220

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