完璧な家 (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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本棚登録 : 243
感想 : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550521

作品紹介・あらすじ

郊外の豪華な邸宅で暮らすグレース。ハンサムで優しい夫にも愛され、人は彼女を“すべてを手にした幸運な女”と羨む。だが、真実を知る者は誰一人いない――グレースが身も凍るような恐怖のなか、閉ざされた家で“囚人”同然の毎日を送っていることなど……。理想の夫婦の裏の顔とは! ?
発売後またたく間に話題をさらって関係者をざわつかせ、英国では100万部突破のビッグヒット!
最後の1行まで目が離せない、サイコ・サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに夜中までかけて一気読み。
    次に何が起こるのか?この次はどんな展開になるのか?ハラハラドキドキ…もう、心臓に悪い怖さです。
    亡き淀川長治さん風の解説の声が聞こえてくる様です。

    「この2人、完璧なんですね。完璧な家に住む、愛し合う夫婦なんです。奥さんのグレース、このグレースにはダウン症の妹さんがいるんです。そのためにグレースは恋愛しても相手が結婚となると逃げ出してしまうんですね。
    ところがこの夫、ジャックですね。ジャックは妹さんを気に入って、妹さんが18歳で寄宿学校から出たら一緒に住もう、そう言うんです。グレース、もう感激と幸せで涙ですね。そしてグレースや妹さんが望む様な素敵な、素敵な家を結婚のプレゼントにしてくれるんです。妹さんが大好きな黄色で揃えたインテリアの豪華な部屋まで用意するんですね。しかも夫さんは負け知らずの有能な弁護士なんですね。扱うのは虐待された女性の弁護です。その上ジョージ・クルーニーみたいな美男子なんですよ。凄いですね〜。完璧ですね〜。完璧に幸せな結婚、完璧な家です。
    この結婚のために、グレース、妹のために働いていた仕事も辞めて、両親は夢だったニュージーランドへ移住するんです。妹のためにかかる負担をジャックが全部肩代わりしてくれるんですね。みんな幸せですね。それも夫のジャックが全部計画してくれるんです。愛ですね。完璧な愛です。」

    本のページを開くと、人物紹介がある。翻訳物なのでじっくりと名前を眺める。夫の仕事関係の夫婦、夫の友人夫婦、介護人、弁護依頼人…。グレースだけの友達が居ない…?

    「ジャックが公園でグレースを見初めて、運命の人だと決めたのは「ダウン症の妹ミリーのためならなんでもする人だ」と思ったからなんですね。年の離れた、障がいを持つ妹への無償の愛。グレース素晴らしいですね。そこに惹かれるジャックは、もう男性の鑑、人間の鑑ですね。
    それなのに、どうしてこれがサイコサスペンスなんでしょう。知りたいですよね。どう思いますか?周り中が振り向く様な美男子が、ダウン症の妹を愛している自分に惚れてプロポーズしてくれる。ぼーっとなりますね〜。それに彼の社会的評価も完璧です。信じられない幸福感。でも、人生の坂には上り坂、下り坂の他に「まさか」がある事を忘れてはいけないんですね〜。怖いですね〜。どんな風に怖いか?それは説明できないぐらい怖いですね〜。知りたければこれをお読みになってください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ♪」

    • usadon2162さん
      淀川氏が憑依したかのような完璧な淀川節 スバラシイ
      淀川氏の声で脳内再生をして、久々に声出して笑いました(^^
      もっと貴女のレビューを...
      淀川氏が憑依したかのような完璧な淀川節 スバラシイ
      淀川氏の声で脳内再生をして、久々に声出して笑いました(^^
      もっと貴女のレビューを読みたいです♪
      2017/09/29
    • るりまつりさん
      usadon2162様、ありがとうございます。この手は一回限りしか使えないかと…(笑)お読みいただき、感謝!
      usadon2162様、ありがとうございます。この手は一回限りしか使えないかと…(笑)お読みいただき、感謝!
      2017/09/30
  • シンプル過ぎたのと旦那の感情が良くわからなかったのでかなり退屈した。詳細は飛ばして読んだけど多分正しく理解できたと思っている。

  • ☆3.5

    ハンサムで優しく誰をも魅了する有能な弁護士ジャックと結婚したグレース。
    しかし誰もが羨む完璧な夫婦には秘密があった。
    妻は夫に行動を制限され誰にも助けを求めることも出来ず囚人同然な生活を送っていたのだ。

    先が気になるからそういう意味では楽しめたけど結末は若干呆気なかった。
    所々気になる点もあるし。
    ジャックがミリーともっと早くに一緒に暮らすようにしない理由もよく分からないし、自殺なら睡眠薬が全く手元に残っていないのも不自然だし、地下の部屋で脱出に奮闘した証が残っているのもおかしい。
    あの男がそう易々と死んでいくとは思えないけど、協力者のおかげで完璧な(?)アリバイが成立しちゃったので…それは幸運だったけど友人が察しが良すぎるのも気になる。

    しかしこういう暴力の伴わない外面の良い男性に支配されるって言うのは虐待だと周囲に訴えるのも難しくて困難がありそう。
    こういう家庭ってどこかに存在してそうでもある。
    ただ常に妻から目を離さずに監視するのも大変そうで労力がいるからよくやるよなと思う。
    あんまりジャックの内面がよく分からなかった。

    2016年。

  • 怖いけれど、読み進めずにはいられなかった。
    条件で結婚相手を選ぶ女性たちへの警告になるかも。夫のジャックの目的が怖すぎて、残酷すぎる。でもパーティーの時でさえ、奥さんが勝手に他の人たちと話さないようにするなんて、あまりにも不自然だし不可能な気がする。自分がおかしいと思われてしまうように、巧妙に陥れられていく恐怖。「他人からされたら嫌な事は、他人にしない」という教訓もあり、素晴らしい本だと思う。

  • 夫か妹か選べ。
    そう言われて夫を選ぶ。うん、人生最大のミスでしょうね。
    妹にすごくよくしてくれたから、この人は素晴らしい人だ!って思ったくせに、態度がすっかり変わって、どちらか選べなんて言われた時点でおかしいと思わなきゃ。妹を選ばなきゃ。
    だいたい、海外ロマンス作品では、好きになったら即ベッドに飛び込みまくりで、24時間そのコトしか頭になくなってしまう人ばっかりなのにwずっとそーいうコト無しできてることに不自然さを感じなきゃ。
    妹を愛してる、なんて言ってるけど、無意識のうちに、そう言葉にして、ずっと思ってないと、両親のようになってしまうんじゃないかって、そんな恐怖があるのかもねと思ったり。
    あと、もう自分は結婚できないんじゃないか・・・なんて思ってるから、そこにつけ込まれたんだよね。妹が妹のままでも、ヒロインがもっと若かったり、もう少し年齢が上だったら、話は違ってたかも。
    まぁ何せ・・・婚期を逃す!と焦りまくった女性がとんでもない大失敗をしてしまった、って感じかな。
    あと、ラストはあっさりしすぎじゃないかな。
    そんな簡単にあの夫、騙されたりしないでしょ。ウイスキーのくだり。
    いつだってヒロインが何かをしでかさないかと、待ち構えてるというのに。その行動の裏に何かあると気付くはずだよね。
    あっさり死にすぎだし、事切れるまでにおそらくかなり色々と脱出を試みたりとかしてるはずだから、そんな簡単に自殺と見えるはずもないと思うんだよな。
    最初はまぁまぁ良かったけど・・・だんだんご都合主義になっていって、あんまり好みではなかった、という読了感でした。

  • 楳図かずおテイスト

  • 翻訳がうまいのかスラスラ読めた。
    綿密な計画を立てて殺したような流れだったけど結果的に運良く死んでくれただけなのが微妙だった。
    地下室出る方法があったらどうするつもりだった?
    エスターの証言があったとしてもこの状況で自殺って結論になるかなぁ?
    最後はともかく途中もっと頭使って脱出にトライしてほしかった。
    ミリーに睡眠薬もらうまで一切成果なしで少しイライラした。

  • 郊外の素晴らしい家、ハンサムで著名な弁護士、料理上手もてなし上手で、絵を描きダウン症の妹の面倒を見る専業主婦の妻。過去と現在が同時進行、両親が海外に移住し、友人から遠ざけられ、妹の高額な寄宿学校費用を盾に追いつめる、巧妙なサイコパスの夫。

    パズルのような。解くところよりも、その世界を破綻なく作り上げるためのピースの組み合わせが。

  • 面白かったけれども、なんとなく尻切れトンボに終わったような? 明確なオチのようなものが付くかと思いきや、そんなこともなかったような気がします…。

    そうか、これはサスペンス小説であってミステリではないのですねぇ…まあ、それなら仕方がないかもしれませんねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    翻訳家の腕が冴えているのか、するすると読み進めることができましたね! マジに主人公には助かってほしい!と思って読み進めましたから、結末がああなって、まあ、よかったんじゃないかなぁと思いますねぇ…。

    こんな人間居るのか!?と主人公の夫に対しては思いましたけれども、意外とリアリティがあるように書かれていて、そこは著者の腕前なのかなぁ…などと思いました。さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 理想の夫婦の裏の顔とは!?英国で話題沸騰100万部突破のサイコ・サスペンス
    現在と過去とが交互に語られ、今に至るまでの様子が少しずつ読者に披露されます。
    暴力的なシーンがほとんど無いのに、ざらりと残る不快感。なかなかのものです。

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著者プロフィール

フランスとアイルランドの血を引く。イギリスで生まれ育ち、その後フランスへ。国際銀行でトレーダーとして働いたのち、夫と語学学校を立ち上げた。今もフランスに住み、5人の娘がいる。処女作となる『完璧な家』(原題“Behind Closed Doors”)は英国で100万部を突破するベストセラーとなった。

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