- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550590
感想・レビュー・書評
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ウィル・トレントのシリーズ4作目。
「ハンティング」に続く作品。
田舎町で女子大生の殺人事件が起こる。
ジョージア州捜査局(GBI)特別捜査官のウィル・トレントが派遣されました。
そこは、サラ・リントンの故郷、殉職した夫のジェフリーが警察署長を勤めていた地区でもあった。
小児科医で検視官も兼ねているサラはその後アトランタに移って4、5年はたっていたが、たまたま帰省していたため捜査に協力することになる。
逮捕された若者トミーはかってサラの患者でもあり、サラはおかしいと気がついていた。
識字障害を抱えていて内気だが優秀なウィルは以前からサラに一目ぼれしているのがバレバレ、でもなかなか踏み出せない。
(常軌を逸した妻アンジーとまだ離婚が成立していないせいもあります)
サラと地元刑事レナの葛藤もあり、そういう底流が濃厚な作品でした。今回で解決はしないのですが、それはまた後に。
めちゃくちゃな順番で読んでしまったため、これは中ではわかりやすい方だったなというのが正直な感想。
事件もそこまで凄惨じゃないし…
ジェフリーと何があったのかが、わからないままなのは気になったけど。
これ今もまだその頃のは翻訳されていないからわからないけど、その後の気持ちの整理は後々の他の本で出てきてましたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までと違って残酷描写が少し鳴りを潜めたのがまずありがたい。
相変わらず、若い女性が被害者となるのは同じだが・・・。
今回はウィルが主人公となるのは同じとして、パートナーが完全にサラになっている。アンジーからフェイス、サラと次々に強い女性がパートナーになるところが面白い。
濃密な人物描写はいつものことながら、サラの殉職した旦那=元警察署長がいた警察署が舞台となるだけに、さらに人物の絡みが複雑。様々な利害と人間関係が織りなすプロットは今までの中では一番緻密では?
一筋縄では行かなそうな殺人捜査と相まって下巻の展開に期待。 -
上下一括感想
下巻にて
警察小説の王道を行く
現代の「ツインピークス」? -
この巻の舞台はグラント郡。レナなど、お馴染みの登場人物は出るのに、ジェフリーがいないのが、本当に寂しい。そして因縁のウィルとレナが対峙。でもその前に、やっぱりジェフリーがなぜ死んだのか知りたいと、この巻でも思いました。事件の真犯人は誰か。レナや臨時署長のフランクはどうなるのか。見どころ満載の下巻が楽しみ!