ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
4.04
  • (93)
  • (114)
  • (54)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 1569
レビュー : 106
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596551221

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ざっくり言えば「解決すべき課題を社会的・感情的側面からとらえ、一番大事な要素を見ぬき、それを解決する体験を作れ」ってことになるのかな。機能性・利便性に偏ってることを自覚させてくれる良書だった。

  • ジョブ理論。
    イノベーションを前提としたマーケティング論。
    いざ実践となると考え方を根本的に変えないといけないと気がつくが今までの延長線上の戦いにも見えて組織として動く難しさ感じる。
    ただ視点としてはこのつもりじゃないとニーズに応えるではなく認識することが難しいのだろう。

  • 「イノベーションのジレンマ」のクリステンセンの最新刊。ユーザーがサービス・プロダクトを使うのは、ユーザーのジョブ(「課題」と理解したい)を解決するためである。企業は、ユーザーのジョブを意識してサービス・プロダクト開発し、組織を作らねばならない。
    言っていることは、従来からのマーケティング理論と同じような気がするが、ジョブの定義の仕方(ほどよい具体感、抽象感のバランス)の事例など、なるほどと頷ける指摘はさすが。シンプルだけど、それだけに腹に落ちやすく、応用が効きやすい理論だと思います。

  • jobについてはよく言われてきて、「人はドリルが欲しいんじゃない、穴を開けたいんだ」はよく知られている。私もこの本が出た時には、何をいまさら、とちょっと思った。が、20年をかけたと言っているだけあって内容は濃い。『イノベーションのジレンマ』が「なぜ、失敗するのか」ということをデータで検証しているのに対し、本書は「なぜ、成功したのか」をいくつもの事例から帰納的に検証、それは時間もかかるわけだ。もともとのタイトルは『Competing Against Luck』「運と戦う」とでも言うのか。運に任せるのではなく、ジョブを特定し、求めれる体験を構築、ジョブ中心でプロセスを統合し、顧客体験を設計せよと説く。原題のままでは、「これジョブじゃないか」と言われそうだからあえて邦題を『ジョブ理論』にしたのだろうか。マーケター必読かな。

  • どんなジョブを片付けたくて、何を雇用するのか。そして何を解雇するのか。この考え方で自身が取り組むべき課題を言い当てることができると良いのだが、、
    自身を例に考えると、ある製品を提供しようとするとき、その技術仕様・スペックでお勧めするのではなく。相手のジョブをどう片付けるかという視点をもって対面すべき、ということなのだろう。ただ、そのときの姿勢を具体的に想像するまでには至らなかった。

  • 「どんなジョブ(用事・仕事)を片付けたくて、あなたはその商品を雇用するか?」
    今までニーズしか理解しようとできていなかったと思った!
    人がどんな状況でそのプロダクトを選んだか、状況を理解し、
    体験を提供することがイノベーションを生み出せる。

    --------
    顧客はある特定の商品を購入するのではなく、進歩するために、それらを生活に引き入れる
    この「進歩」のことを顧客が片付けるべき「ジョブ」と呼び
    ジョブを解決するために顧客は商品を「雇用」する。

    重要なのは顧客がなぜその選択をしたのかを理解すること。
    人は機能的実用的なニーズだけでなく、社会的・感情的なニーズを持っている。
    状況(ライフステージ・家族構成・財務状態)が強く影響する。

    ジョブはニーズよりもはるかに複雑で細かく特定のプロダクト・サービスを選ぶ理由になる。

    ・その人がなし遂げようとしている進歩は何か(求めている進歩の機能的、社会的、感情的側面はどのようなものか)
    ・苦心している状況は何か(誰がいつどこで何をしているときか)
    ・進歩をなし遂げるのを阻む障害物は何か
    ・不完全な解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとっていないか
    ・その人にとって、よりよい解決策をもたらす品質の定義は何か、また、その解決策のために引き換えにしてもいいと思うものは何か

    ・生活に身近なジョブを探す
    ・無消費と競争する
    ・間に合わせの対応策に取って代わる
    ・できれば避けたいネガティブジョブを解決する
    ・意外な使われ方を知る
    ・機能面、社会的および感情的な面すべてに対処する

    ジョブの特定→求められる体験の構築→ジョブ中心の統合

  • 難しい。何度も迷子になる。
    ニーズやインサイトとの違いが、わかったようでわからなくなる。
    でもメーカーのお仕着せ・仕様からの勝手な分類ではなくて、生活者の立場で役割を捉え直さなければならないんだな、というのはとても伝わった。
    だからこそ真の「ニーズ」的なものを捉えたかったら、大袈裟に言えば体験をデザインするような行為視点が必要なのかも。

  • 【どんな本か?】
    これからのイノベーションを予測し、生み出すためのヒントを与えてくれる本。


    <金言>
    「どんな”ジョブ(用事、仕事)”を片付けたくて、あなたはそのプロダクトを”雇用”するのか?」


    <ジョブの定義>
    ある特定の状況で人が成し遂げようとする進歩。


    <注意点>
    ・機能面・社会面・感情面を考慮すること。

    ・形容詞や副詞で説明しているものは有効なジョブではない(片付けるべきジョブは動詞と名詞で表現できる)。

    ・ジョブには適切な抽象度がある。

  • ジョブ理論
    著:クレイトン・クリステンセン

    <所感>
    *
    良著。いわゆる「痛み」発信のアプローチについてこれまで学んできたことを多分に含んでおり、今読んだことで理解もすっきりと進んだ。
    *
    クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」が破壊的イノベーションに関する理論書の性格出会ったのに対し、本書「ジョブ理論」はもう少し実践的で、アクションにつなげやすい。
    *
    DAにおけるサービス考案の際にも参考にしたい記述がいくつもあった。定期的に立ち戻りたい。



    <メモ>
    *
    ジョブの解決という行為を体験と結びつけることは、競争優位を獲得するうえで極めて重要である。なぜなら、競合相手にとってプロダクトの模倣だけなら簡単にできてしまうが、自社のプロセスに強く結びついた体験を模倣することは難しいからだ。
    *
    ジョブは、「ある特定の状況で人が遂げようとする進歩」と定義される。重要なのは、顧客がなぜその選択をしたのかを理解することにある。すなわち、ジョブの定義には「状況」が含まれる。ジョブはそれが生じた特定のコンテクストに関連してのみ定義することができ、有効な解決策もまた特定のコンテクストに関連してのみもたらすことができる。→カスタマーストーリーに沿った体験の構築の重要性
    *
    成功するイノベーションは、顧客の成し遂げたい進歩を可能にし、困難を解消し、満たされていない念願を成就する。また、それまでは物足りない解決策しかなかったジョブ、あるいは解決策が存在しなかったジョブを片付ける。
    *
    ジョブ理論は、消費者がさほど困っていなかったり、存在する解決策で十分間に合ったりするときには役に立たない。
    *
    顧客のジョブを見極めるということは、顧客が実際に支払おうとするもの以上に機能を増やしすぎてはいけないということだ。
    *
    ジョブの見つけ方

    *
    生活に身近なジョブを探す。自分の生活の中にある片付けるべきジョブは、イノベーションの種が眠る肥沃な土地だ。
    *
    無消費と競争する。片付けるべきジョブについて学べるのは、何らかの商品やサービスを雇用している人からだけではない。何も雇用していない人からも、同じくらい多くのことを学べる。
    *
    間に合わせの対処策。ジョブをすっきりと解決できずに間に合わせの策で苦労している消費者に着目する。
    *
    できれば避けたいこと(「ネガティブジョブ」)はイノベーションの優れた機会であることが多い。
    *
    意外な使われ方。顧客がプロダクトをどう使っているのかを観察することでも多くを学べる。
    *
    特定したニーズは、顧客が今何に苦労しているのかという社会的および感情的な側面は考慮せずに、機能面ばかりを重視したものとなりがち。感情的および社会的な側面は多くの場合、機能的なニーズと同じ平面上にあるのではないか。→DAサービス考案でも意識したいポイント。
    *
    現状に満足はしていないものの、今のやり方になれている消費者の「変化に反対する力」は大きい(損失回避バイアス)。それを打破するだけの価値・体験を提供できるか?
    *
    新しいプロダクトを成功に導く地検は奥深く込み入っていて、統計データよりもむしろストーリーに近い形で現れる。個々のインタビュー結果をカテゴリーに分類するのではない。→起業の科学でも言われていた点。
    *
    ジョブを中心にしたイノベーションの考え方の3ステップ

    *
    ジョブの特定:どのジョブにも、機能的、感情的、社会的側面があり、それぞれの重要性はコンテクストに依存する。
    *
    求められる体験の構築:3つの側面を踏まえ、ジョブ遂行に伴う体験を構築する。
    *
    ジョブ中心の統合:ジョブの周りに社内プロセスを統合し、求められる体験を提供する。
    *
    自社製品を購入するときだけでなく、使用するときに、顧客はどのような体験を求めているのか?→UI設計において意識すべき点
    *
    Airbnbでは、地元の雰囲気やゲストに提供できる体験について事前に説明文や写真を駆使して伝えている。これは、ゲストに自分の選択にがっかりさせないために、そして厳しいレビューを書かせないために大切なのである。→レビューがモノをいう時代だからこそ、ユーザーの期待値コントロールは重要となる。
    *
    GMの車載情報通信サービス「オンスター」の開発過程がとても参考になる(DA)。
    *
    「スタックの誤謬」とは、技術者が自分の持つテクノロジーの価値を高く評価しすぎ、顧客の問題を解決するための、下流のアプリケーションを低く評価しすぎる傾向のことを指す。これは、テクノロジーの領域外でも当てはまる。→プロダクトアウトvsマーケットイン
    *
    マネージャーには、職務柄、情報に反応する習性がある。否定的な情報であればなおさら、素早く対応せざるを得ない。このため、売上データ等の能動的データに引きずられやすくなる。
    *
    われわれは自分に適したデータを選び出す習性がある。「アイデアを引き出すための道具としてではなく、自分の意見を補強するために調査を利用するときによくみられる。→材料探しにコンサルを起用するようなイメージ
    *
    ジョブを形容詞や副詞で説明しているとしたら、それは有効なジョブではない。明確に定まった片付けるべきジョブは、動詞と名詞で表現できる。
    *
    提供者のジョブと消費者のジョブが整合することが望ましい。医療業界において、病気の患者が増えることは提供者にとって収益機会だが、消費者にとってはunhappyである。これを整合させるために、病気予防に関するイノベーションが促進されるのは健全な流れ。→保険の場合、ロスを減らすことが双方にとってwin-winである。ロスプリや安全社会構築はその面で筋好。

  • 長いので各章のまとめを中心に読んだだけだが、イノベーションのためのニーズ発掘に関する話。
    特定のシーンにおけるペルソナの具体的な欲求が何(本源的欲求は何か? 潜在ニーズは何か?)それらを解決するためのプロダクトは本当に欲求に向き合っているか、的な事が書いてあった。

    とにかく長い。イノベーションに関していろいろ他で知識得ている人にはオススメしない。飛ばし読みならいいけどじっくりと時間をかけて読んだ以上のリターンはコスパ悪い。

全106件中 1 - 10件を表示

タディ・ホールの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊賀 泰代
リチャード・P・...
ベン・ホロウィッ...
ジェームス W....
フィル・ナイト
リンダ グラット...
有効な右矢印 無効な右矢印

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×