ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596551221

感想・レビュー・書評

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  • 難しかったが、売るではなく顧客が雇用するという見方が面白かった。

    自社が考えている競合と顧客が考えている競合が全く異なることから、
    企業が売りたいものが顧客が買いたいものと必ずしも一致する訳ではない。ということに納得がいった。

  • これからのイノベーションを予測し、生み出すための本。

    単に理論を覚えるのではなく、いかにこの本の内容を理解し
    具体的に落とし込めることができたら
    成功に近づけるのではないかという気がした。
    何度も繰り返し読む価値がある本だと思う。

    ★ジョブの定義は「ある特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩」

    1.その人が成し遂げようとする進歩は何か。
    2.苦心している状況は何か。
    3.進歩を成し遂げるのを阻む障害物は何か。
    4.不完全な解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとっていないか。
    5.その人にとって、よりよい解決策をもたらす品質の定義は何か、また、その解決策のために引換にしてもいいと思えるものは何か。

  • 『イノベーションへの解』のほうが好き

  • ・ 顧客がプロダクト/サービスを引き入れるのは、彼らにとって重要なジョブが発生し、まだ満たされていないときに、それを解決するためだ。このなぜを理解するかどうかが、あるイノベーションは成功し、別のイノベーションはそうでないかの分岐点となる
    ・ ジョブ:ある特定の状況で人が遂げようとする進歩
    ・ ジョブはそれが生じた特定の文脈に関連してのみ定義することができ、同じように、有効な解決策も特定の文脈に関連してのみもたらすことができる
    -いまどこにいるか
    -それはいつか
    -だれといっしょか
    -なにをしているときか
    -30分前に何をしていたか
    -次は何をするつもりか
    -どのような社会的・文化的、政治的プレッシャーが影響を及ぼすか
    -ライフステージ
    -家族構成
    -財政状態
    ・ジョブは機能面だけで捉えることはできない。社会的及び感情的側面も重要であり、こちらの方が機能面より強く作用する場合もある
    ・ 片付けるべきジョブは、継続し反復するものである
    ・ イノベーターにとってジョブを理解するということは、消費者が進歩しようとするときに、何を最も気にかけるのかを理解することである(スナップチャットの場合、口うるさい良心に邪魔されずに連絡を取り合いたい)
    ・ あなたのプロダクト/サービスは、顧客が成し遂げようとしている進歩にどのような手助けができるか。顧客はどのような状況のもとで進歩しようとしているか。その進歩の機能的、感情的、社会的側面はどのようなものか
    ・ SNHUノオンラインプログラムの競争相手は同じような教育内容を持つ地元の大学ではなかった。重要で手強い競争相手は「無」すなわち「無消費」だった。これに気づいた時、有限のパイを奪い合うように見えていた市場が、突如として手つかずの広野に変わった
    ・ 競争相手のいないジョブの周りに自分たちを位置づける(フランクリンコヴィーの場合、「組織の戦略を変える」という伝統的なコンサルティング会社を競合にするのではなく、戦略を組織に植え付ける手助けをするというポジショニングにした)
    ・ インテュイットにとって、片付けるジョブで競う相手は、すでに市場に出回っている他社の高度なソフトウェアではなかった。顧客が成し遂げたい進歩は「何をしたいか」ではなく「何をしたくないか」だったからだ
    ・ 自社商品を雇用して顧客が片付けようとしている本当のジョブを理解していない企業は、「ひとつで全てを満足させる」万能の解決策に惹かれがちで、結局誰も満足させることができない
    ・ ジョブに基づいて区切ったセグメントでは、現状では満足な解決策が存在しない「無消費者」も含まれ、彼らはジョブを不満足に片付けるよりは、何も雇用しない方を選ぶ。無消費に眠る好機は企業にとって巨大だ
    ・ 通常とは違う使われ方の発見から生まれるものもある(風邪薬が、導眠剤代わりに使われていることがわかったため、消費者が求めていた快眠だけを手に入れられる商品につながった)
    ・ 中国でのパンパースの販売の際、親が求めていたのは「子の快眠→親の快適な時間」だった。また、感情面社会面に配慮し「よく眠る子は頭が良くなる」というキャッチコピーと実証データで販売した)
    ・ ジョブの知見を得るのに貴重な情報源となるのは、あなた自身の生活である。歴史上、特に大きな成功を収めたイノベーションは、個人の経験と内省からうまれた
    ・ あなたのプロダクトも他社のプロダクトも買っていない無消費者を調査することで重要な知見が得られることが多い
    ・ 学校のジョブ:成功体験を得ること  カーンアカデミーは生徒がある問題でつまずくと、理解を助けてくれる別のリソースを簡単に参照できるようになっており、失敗できないようにつくられている
    ・ 人はその時の状況で自分にとって最も価値が高く、失うものが最も少ない解決先を選択する
    ・ だいたいの調査は、人がプロダクトを初めて買う瞬間のみを追跡する、しかし同じくらい重要なもうひとつの瞬間は、実際にそのプロダクトを消費するときだ
    ・ 当社の商品が雇用されるために必要なのは、何を解雇させることか
    ・ 機能面しか提供できない解決策は容易く解雇される。たとえば調達プロセスにおいて、「簡単に発注できる」だけでなく「必要なときに必要なだけの品があると信頼していられる」という感情的及び社会的側面が関わる解決策が必要
    ・ 顧客のストーリーボードを組み立てる(昔は・・・/毎日・・・/あるとき・・・/ああだったからこうした・・・/とうとう私は・・・)
    ・ 画期的なインサイトは、後から振り返れば当たり前に見えるかもしれないが、当たり前であったことはほとんどない、
    ・ 顧客が心から雇用したいと望み、しかも繰り返し雇用したくなる解決策をうむには、顧客の片付けるべきジョブの文脈を深く理解し、遂行を妨げる障害物も把握しなければならない
    ・ 1)ジョブの特定:機能面・感情面・社会的側面を特定
    ・ 2)求められる体験の構築:購入時・使用時のすぐれた体験が、顧客のどこのプロダクトを選ぶかの基準になる
    ・ 3)ジョブ中心の統合:ジョブと統合されたプロセスは模倣が難しい
    ・ 自社商品を購入する時だけでなく、使用するときに、顧客はどのような体験を求めているのか(ウーバーは、待たない、手持ちの現金を気にしなくてよい、見知らぬタクシーにひとりで乗る不安がない、という進歩を実現する)
    ・ プロダクトを雇用してほしくない人に、失望して悪いレビューを書かれないように、どう伝えるか
    ・ パーパスブランド:その名を聞いただけで片付けたいジョブに対しての完全かつ具体的な体験が思い浮かぶブランド、片付けるジョブと一体化されるため、業界の構造を変えたり、競争のルールを変えたり、プレミアム価格を要求できたりすることにつながる(フェデックスなど)
    ・ パーパスブランドなら「よそ見をする必要はありません。他の何かをわざわざ買う必要もありません。ただ、私を雇用してくだされば、あなたのジョブは片付くんです」というコミュニケーションもできる
    ・ 幹部たちが顧客のジョブに集中していれば、それはイノベーションを押し進める方向を示す明確な磁石となり、さらには、内部構造を組織する際のぶれない理念となる
    ・ 業務に関するデータは自信の存在を高らかに宣言するので、マネジャーは、ジョブではなく数字の管理に容易く陥ってしまう(アメリカの公立学校は、勉強を教えるというより、学力到達テストの合格のしかたを教えるようになっている)
    ・ 顧客の片付けるジョブから目をそらし、都合のいいデータばかりを集めると失敗する
    ・ ユニリーバは子どもたちが滅菌できるまで十分に長く手洗いできるように、色の変わる石けんを開発した。(下痢性疾患による)子どもの命を救うというミッションと、消費者が片付けようとしているジョブを具体的に結びつけた
    ・ 関わる人間が、なにがなぜ大事かを知っているから、問題を解決するために知恵を出し合う
    ・ ある出来事が発生して報道された後、読者はPICAを探求する(PICA : Perspective, Insight, context, Analysis)読者がニュースの意味と関連性を掘り下げるためのジョブがある
    ・ ジョブを明確に定義するメリット
    1) 意思決定の分散化:すべての社員がジョブにそった的確な意思決定を、自律的かつ発想力豊かに下せるようになる
    2) 資源の最適化:字何がジョブにとって重要かにあわせて資源を配分でき、バランスをとることができる
    3) 意欲の向上:顧客のジョブを解決することは本質的に、社員を鼓舞する力がある
    4) 適切な測定能力:顧客のジョブを中心とした測定基準を求め、それによって評価しようとする機運が自然に生まれる
    ・ 明確に定まった「片付けるべきジョブ」は、動詞と名詞で表現できる。形容詞や副詞ではない
    ・ ジョブには適切な中傷度が必要(プロダクトアウトの発想にならないことが必要)
    ・ 医療でのジョブは、ほとんどの人にとっては「健康について考える必要がないくらい健康でありたい」こと。現在の医療は「ヘルスケア」ではなく「シックケア」

  • 探していたものが見つかったぞ感があったけど、考える仕事はこちらでやらないと。
    それにしても、後半はだれている気がする。

  • ジョブにフォーカスするのがイノベーションの基本
    ジョブは、顧客が片付けたいジョブ、そして進歩そのものである。

    ジョブへのフォーカスは、データだけでは不可能。データにはあらわれない。また、ジョブへのフォーカスは組織を正しく方向付ける。自分で考えて動く素地を作る。

    ミルクシェイク。アメリカの新聞。アマゾン。ジェネラルモーターズのオンスター。などなど

  • 書いてあることが、自明のように感じたが、『イノベーションへの解-利益ある成長に向けて』(クリステンセン. 2003年)ですでに"Job to Be Done"という言葉が用いられていたから。それだけ一貫性があると理解。

  • バナナシェイク事例
    (1)バナナシェイクの競合=スニッカーズ
    =長距離運転をするときの朝食

    (2)子供連れのお父さん
    いつもは、お母さんに甘いものを食べちゃダメと言われている
    →バナナシェイクを買ってあげる
    =子供を楽しませてあげるときのツール

    ここがインサイト!!

  • 内容といい語り口といい素晴らしい本だった。イノベーションに関する限り、データは恣意的、というのはよく言ってくれたと思った。いつも違和感を禁じ得ないので。ジョブの理解、プロセス、組織の統合、ブランディング。よい指針になる。

  • 大論点=不=真の課題=本質を捉え、それのみを解決することが大事ってことが言いたい本。
    別に、イノベーション、新規事業に携わっていなくても、自分の考え方に自信がない、幅を広げたい、整理したいと言う人も読めばプラスになるのでおすすめ。

    洋書ならではの事例のオンパレードで参考になるがちょっと冗長に感じることも。まあそれは好みで飛ばして読めばいいので、問題ではない。

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