スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション 53)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン (2020年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784596551535

作品紹介・あらすじ

市場崩壊の陰にあった、天才トレーダーによる金利不正操作事件。
東京を舞った数千億ドルのマネーゲームと、膨張する巨額報酬の裏側とは――

2012年、元東京駐在の外資系投賢銀行トレーダー、トム・ヘイズが逮捕された。
同僚やプローカーたちと共謀し、数年にわたってLIBOR(ライボー/ロンドン銀行間取引金利)の値を不正操作した詐欺容疑で。
銀行とヘイズらが莫大な利益と報酬を手に入れた一方、世界の金融市場は破綻し、罪なき一般投資家が猛烈な打撃を受けていた――
若くして数学の才能に目覚めた英国人のトム・ヘイズは、人付き合いが苦手で、システム開発と解析に心血を注ぐ金融業界の変わり者だった。
彼はどのようにして犯罪に手を染めることになったのか。
そして、彼をとりまく業界の悪弊と強欲、腐敗の実態とは?
敏腕金融記者による圧巻のノンフィクション。

ヘイズと彼の共謀者たち――「スパイダー・ネットワーク」――を捕らえることで明らかになったのは、近代銀行の土台を操作するスキームだけにとどまらない。
今回の事件の根幹にあるのは、金融システム、あるいは業界を常に監視するはずのミニマリストで腰の重い規制当局の腐敗と破綻だ。
確かにヘイズの倫理観はゆがんでいた。数字と利益に執着し、自分が成果を上げるために他者を道具として利用した。負けている人々は犠牲者ではなく、食いものにされて当然のカモだと思い込んでいた。
そして調べれば調べるほど、ある意味でヘイズ自身が食いものにされた側、金融業界全体の無秩序で無謀な振る舞いの全責任を負わされた不幸な男だと思えてきた。――本文より抜粋

【著者紹介】

デイヴィッド・エンリッチ
DAVID ENRICH

ニューヨーク・タイムズ紙の金融担当記者。前識はウォール・ストリート・ジャーナル紙の金融企業担当記者で、調査チームを率いていた。
それ以前は、ロンドン、ニューヨークでJournal紙の記者を務め、これまでに数々の賞を受賞。2016年には、金融・経済の優れたジャーナリズムに贈られるジェラルド・ローブ賞に輝く。
初の著書となる本書『スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件―― LIBORスキャンダルの全内幕』はフィナンシャル・タイムズ紙の年間ベストプック最終選考に残った。
マサチューセッツ州レキシントンで育ち、カリフォルニア州のクレアモント・マッケナ・カレッジを卒業。現在はニューヨークに妻と二人の息子と暮らす。

感想・レビュー・書評

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  • 起訴されるまでは、金融機関のいい加減さやトレーダーの異常、ブローカーのクズさ加減しか感じられないが、最後にヘイズだけが有罪となり14年間も収監されることになると、金融業界全体への嫌悪感が溢れ出てくる。

    それでも金を儲けたくてトレーダーを志望する学生が出てくるあたり、、
    人は、金と交わるから汚れるのか、汚れてるから金を求めるのか、、よーわからん。

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