#ニーナに何があったのか? (ハーパーBOOKS H230)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン (2025年5月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784596729637

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるサスペンスが展開される本作は、大学生のニーナが失踪する事件を背景に、関係者の思考や心理描写に焦点を当てています。特に、章ごとに異なる視点から語られることで、事件の深層が徐々に明らかになり...

感想・レビュー・書評

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  • ★5 学生カップルの失恋トラブルが、家族同士の熾烈で歪んだ争いに発展し… #ニーナに何があったのか

    ■あらすじ
    大学生で恋人同士のサイモンとニーナは、別荘で休暇を過ごしていた。しかし帰宅してきたのはサイモンだけで、ニーナとは別れ話の後、行方は知らないという。

    心配で仕方のないニーナの母リアンは、何度もサイモン家を訪れるも、サイモンの両親に無愛想な態度をとられる。さらに警察に捜索依頼をするのだが、彼女は杳として行方が知れない。果たしてニーナに何があったのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 おもろい! そしてシンプルかつ分かりやすい!

    そう、まず本作で推したいのは、めっちゃ読みやすく内容が理解しやすいという点なんです。

    海外ミステリーって嫌厭されがちなんですよね。文章の密度が濃いとか、名前が憶えづらいとか、海外の文化がわからないとか、うんうん、確かにわかるその気持ち。

    本作は主要人物は数名ですし、構成もシンプルで時間軸や場面が行ったり来たりすることはありません。また三人称進行の小説ですが、必ず各章の最初にキャラ名があげられて、その章はその視点人物で語れるから混乱しないんです。

    ストーリーも人間関係も分かりやすいし、文書や会話のやりとりも日本人に合ってると思いました。海外ミステリー初心者の方にも是非おすすめしたい作品です。

    しかし若かりし頃の恋愛ってのは、華やかで未来があって素敵ですよね~。誰しもひとつやふたつ大切にしたい思い出があったりするもんじゃないでしょうか。さて本作はそんな大学生の若いカップルの物語、しかし甘く優しいお話ではありません。

    カップルが別れることになり、それをきっかけに彼女が行方不明になってしまう。彼女の両親は心配のあまり躍起になって行方を探すのだが、彼氏の両親は息子を守るために大金を使って対抗するという、家族VS家族のお話なのです。

    端から見てると醜い争いなんだけど、気持ちとしては凄くわかるんだよね。失恋トラブルに巻き込まれたの子どもたちのために、互いの両親はひたすら愛情を尽くして、やれることをすべてやるんです。たとえ常識外れなことですら…

    我が子を想う深い愛情が、少しずつ歪な言動に表れていく様子が怖いんすよ。これがリアルでさー、ひょっとすると自分もこうなっちゃうのかもしれない。

    そして物語の中盤になると、ぐぐっとスリラー味が増してくる。あーそうなんかい、そんなことやっちゃうのかい… という展開になり、後半に入るともうクズっぷりがエグい、許せない。

    ラストスパートは気持ちの良いくらいのシンプルかつわかりやすい。文字通り一気読みの面白さでした!

    ■ぜっさん推しポイント
    本作ではSNSやネット社会の醜悪さも描いています。

    関係する人たちや家族はこんなにも必死なのに、関係ない奴らは好き勝手言い放題。心で応援するだけで、良いも悪いも言わなくていいの、ほっといてあげなよ。

    というか心配も応援もする気がないんだよね、単に自分のストレスのはけ口に使ってるだけで。現実世界でも嫌と言うほど見てるけど、もっと建設的なことに時間を使ってほしいですよね。

  • 傍目にはキラキラお似合いカップル、幼なじみのサイモンとニーナ。
    サイモンの家の別荘で過ごした週末を境にニーナが失踪。サイモンは「ニーナとは別れた。ニーナを残し一足先に先に帰ってきたので知らない」と言う。。。

    序盤の失踪をめぐる真相の不透明加減は『ゴーン・ガール』を彷彿とさせるサスペンス色強し。
    次第にSNSでの情報発信、流言流布に翻弄される関係者達の憐れとも思える奔走ぶりが海外版『俺ではない炎上』のようだった。

    とにかく登場人物(サイモンとニーナの親、家族達)のほとんどの言動が浅はか、軽率、後先考えない、頭の中は自分サイドのことばかりで心地悪い。
    自分の子どもの将来、安否が掛かる状況なので四の五の言ってられないという焦燥感がもたらす言動の荒れっぷりはある程度の説得力はあるもののちょっとやりすぎ。

    唯一、事件の解決を担当する刑事マシューの冷静な対応に心落ち着かされる。
    そういう意味では安全地帯を設けつつ、ビターな感じを楽しませる狙った構図なのかもだけど自分的にはえぐみが勝ってしまった。

    結末までのマンネリ感といい、結末の皮肉の力技加減といい、全体的に先行作品達の二番煎じ感が否めないかなー。
    最後の最後の幕の閉じ方は乙な演出で好き。

  • めっちゃ面白くて一気読み。冷静に感想を書くべきだろうけど、こんな展開になるとは思わなく、嬉しい期待外れ感に脳内はお祭り気分。
    各章ごとに語る人物が変わるから事件の視点も深まり飽きる事もなく読み進めたし、リアルな人間関係や地域の描写や、ネットの書き込みの人物の云々、どれを切り取っても夢中になり本を置く事が出来なかった。久々に⭐︎5以上付けたかった。

  • Book Review: What Happened to Nina? by Dervla McTiernan | Crimespree Magazine
    https://crimespreemag.com/what-happened-to-nina-by-dervla-mctiernan/

    Davia McTiernan interview: Crime queen’s latest book
    https://www.smh.com.au/culture/books/how-dervla-mctiernan-went-from-brain-surgery-to-the-bestseller-lists-20240221-p5f6pz.html

    What Happened to Nina? (Dervla McTiernan) - book review -
    https://theblurb.com.au/wp/what-happened-to-nina-dervla-mctiernan-book-review/

    Interview with author, Dervla McTiernan, Part 2 - Trisha Sugarek, Author, Playwright & Poet
    https://www.writeratplay.com/2019/12/21/interview-with-author-dervla-mctiernan-part-2/

    DERVLA MCTIERNAN, Thriller Writer(@dervlamctiernan) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/dervlamctiernan/

    Dervla McTiernan
    https://dervlamctiernan.com/

    ハーパーコリンズ・ジャパン
    https://www.harpercollins.co.jp/

    WHAT HAPPENED TO NINA?(原題) ダーヴラ・マクティアナン(著/文) - ハーパーコリンズ・ジャパン | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784596729637


  • 休暇で山間の別荘を訪れた大学生で恋人同士のニーナとサイモン
    だが別れ話で喧嘩になり、サイモンはニーナを残し先に帰宅する…
    ところがいつまで経ってもニーナが帰ってこない
    ニーナの両親は記者会見を開き、捜索を始めるが…

    「彼氏のサイモンが殺した」
    「父親が怪しい」
    「炎上狙いの自作自演!」
    家族はSNSによる憶測と誹謗中傷、根拠もないネット上の書き込みに苦しめられる…
    『ニーナに何があったのか?』
    それは作品中盤で明らかになるが、
    この作品はまさに
    『#ニーナに何があったのか?』
    なのだ!

    章ごとに変わる視点
    登場人物も多くなく、読みやすい
    犯人当てというよりは、周辺人物の心理描写を読ませる作品
    ラストの描き方は私の好みだった…(笑)

  • 似たような年頃の娘息子をもつ身としては、なかなかキツい。

  • 形としては群像劇で、各人物視点でストーリーが進んでいきます。途中までは、ニーナに何があったのかとすごく気になったものの、だんだん飽きました。まわりの人物の思惑だとか行動だとかネット社会の誹謗中傷問題とかが中心で、今の自分はあまりそちらに興味がなかったため、リアリティがあるだけにだんだんおなかいっぱいになってしまって、面白みを感じられなかったのかもしれません。

  • テンポ良い展開に、必然的に一気読み。私は初めて出会うタイプの作品かも。ナチュラルボーンサイコパス?と言えるようなアイツに、どんな手を使っても子供を守ろうとする親。特に父親のそれには狂気すら感じられます。自分が無視した言葉を自分も口にする、でも反応は得られない。ブーメランのようなラストシーンがとても印象的でした。こういう事件が起きた時のネットの反応もいかにも、で、今の社会の暇さ、くだらなさをまざまざと見ることもできる秀逸な作品です。

  • 大学生の彼氏持ちニーナ失踪に関する捜査でまっすぐの展開で一気に読めて面白かった。気づいてなかったがタイトルにハッシュタグが付いてて、ネット・SNS利用による人格攻撃もこの悲劇の背景となっている。謎ときの要素はほぼなく、2つの家族の感情のもつれの心裡描写がよく描けていて、最後までちゃんと引っ張っていける。ドラマの落としどころというか決定的な場面も印象に強く残った。ラストは若干もやもやするが。

  • 前半から引き込まれる展開です。中盤で早くも犯人が判明したのは驚きでしたが、その後の展開があまりなく、後半ちょっと失速したかなという感じでしたが、読みやすくおもしろかった。

  • 「年末年始に面白い本が読みたい」と買った中の一冊。最近ハウスメイドを読んで、海外ミステリーにハマった僕には最適でした。『娘がある日突然行方不明」『その彼氏が怪しい』『子供を愛するそれぞれの親』『敏腕刑事』『SNS』とミステリー要素がたっぷり詰まっていて、ページを捲る手が止まりませんでした(笑)まだ日本では馴染みのない作家さんですが、是非とも他の作品を読んでみたい。あと最近は翻訳も素晴らしくて昔ほど抵抗なく海外小説が読める気がする。あとあと映画化してほしい!ラストの文章は映画っぽい結末と思ったのは僕だけ!?

  • ある日突如として失踪したニーナ。元恋人、その両親、ニーナの両親、警官と語り手を変えながら進むストーリー。序盤からシンプルにいけば、こいつが犯人だろうと思いつつも、本当にそんなシンプルなの?とも思わせながら進むストーリーは、何度も本当にこれで終わり?と思わせられました。あまりにも子ども可愛さに誤った行動を取り続ける親たちの姿に、こんなものなのかなぁと、違和感を感じてしまい、最後まで何かモヤモヤとしたものが残り、スッキリとしなかったです。

  • 500ページというボリュームに一瞬たじろぎながらも、中盤から一気に読み進めてしまうほど引き込まれた。最初は「ニーナに何があったのか?」気になっていたのに、途中からこの話の結末はどうなるのか?気になって読み進めてしまうほどの没入感があった。しかし、もう少しサイモンの具体的な心境とDV行為について生々しく書かれていたらとは思う。すっきりしない読後感だった。

    特に印象に残ったのは、ニーナの母・リアンとサイモンの母ジェイミーの最後の会話。私自身が母であるからこそ、彼らの「助けたい」「守りたい」「生きてるのか死んでるのかが知りたい」という気持ちに強く共感した。どんなに子どもが大きくなっても、親は親。たとえ放っておくことが正しいように見えても、助けられるなら助けたい。その思いが切実に伝わってきて、胸が締めつけられるようだった。

    若い1人の男の身勝手な行動の裏で、どれだけ多くの大人たちが振り回され、傷つき、苦しんだか、読後に残るのはただのミステリーではなく、もっと重たい「人の想い」や「責任」といったテーマだったように思う。

    マシュー・ライトのキャラクターも、味方だと思っていたのにいつの間にか“恐怖”の対象になっていて、その変化にもゾクっとした。終盤は「え、どうなるの?」という緊張感の連続で、手が止まらなくなった。

    ただ、読後感としては完全にスカッと終わるというより、「このあとどうなるんだろう?」と少しもやっとした余韻が残った。その分、リアルさもあって良かったとも言えるが、もう一歩踏み込んでくれたら、読了後の満足感がもっとあったかもしれない。

  • 非常に濃厚でスリリングな犯罪小説を読んだ気がした。物語の構成上、視点が様々な人物に変わっていきその度に登場人物の心理描写がドキドキするほど伝わってきた。またネット、SNSで増幅される陰謀論やデマを信じこんで誹謗中傷したり突撃したりととても現代的で臨場感があった。

  • わたしには子どもがいないけれど、終始つらく、重苦しく、そして怖く、それでも手を止められなかった。
    いろいろと考えた。

    親の愛について。
    SNSについて。
    憎しみについて。

    個人的には、精神に余裕のあるときに読まれることをおすすめします。

  • 大学生のニーナは交際しているサイモンと別荘で過ごしていたけれど、帰宅したのはサイモンだけだった。喧嘩をし別れ話をしたと言い、それきりニーナを見た人はいなかった。ニーナの捜索が始まり、SNSはニーナやその家族への誹謗中傷や噂話で溢れていく。その渦中にあるニーナの家族の心情と、疑われていくサイモンと家族の心情と、子供を家族を守るためにどこまでできるのか。なにができるのかということがそれぞれの痛みとともに描かれていく。SNSで広まっていく声とそれを面白がる人間の愚かさ、巻き込まれていく事件の当事者たちの絶望感が決して他人事とは思えない怖さがある。

  • 事前の情報無しで手に取り、読み始めました。
    他の方の感想のように、一気に読みました。
    今までに無い、ストーリーです。
    事件は解決しても、なんとも言えない苦しさが、漂います。

  • 失踪したニーナの生死が最初こそわからないものの、500頁の半ばに至る頃には、彼女がすでに殺されていることも、その犯人が誰なのかも明かされています。えっ、あと半分はどう話が進められるの!?と思いながら夢中で読みました。

    殺人事件そのものよりも、被害者の親にあらぬ疑いがかけられて「あることないこと」ではなく「ないことないこと」がSNSで噂となって駆け巡る様子がめちゃくちゃ怖い。

    いちばんの謎は、どうしてニーナみたいな美人で賢くて良い子がサイモンみたいなクズと長年交際していたのかということです。後味の悪い面白さ。

  • 体に力が入ってしまうほどサスペンスフル。読み終わった後ぐったりした。
    ニーナに起こったことは中盤で明かされる。ニーナは生きていて思いもよらない展開なのでは?と疑うが、割と想定通り。ジェイミーとリーの立場が逆転するラストが皮肉。
    それにしてもSNSは恐ろしい。行方不明者家族の心情には胸が潰れる想い。

  • ネットの悪意は、悪とも思っていないんだろうけれど本当に怖い。
    簡単に拡散されてしまう時代だからこそ、慎重にならなければいけないな、情報を正しく取捨選択しないとな、と改めて感じた。

    ニーナに何があったのか?
    の大筋は冒頭に大体分かる、が、中弛みする事なく読めた。
    ニーナとサイモンの両親+警察側の目線で進んでいく。
    ニーナの親は、ただがむしゃらに娘を心配し、真実を知る為に行動しているのが分かる。感情が行き過ぎて暴走してしまう事もしばしばあるが、それもニーナへの想いが根底にあるんだと理解できた。
    対してサイモンの親はどちらも息子を心配しているというよりも、なんだか自分を、世間体を一番に考えている気がしてしまって、何とも言えない溜息が出てしまった。
    そんな中、警察マシュー目線が、とても事件を俯瞰で捉えていてそこで上手くリセットされる感じが良かった。

    スッキリとした終わりでは、決して無い。
    映像化に向いている題材に感じた。

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