四つの愛の物語 2005 情熱の贈り物: クリスマス・ストーリー
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2005年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596808196
作品紹介・あらすじ
『シチリア式結婚』-夫と別居中のニーナは、夫が彼女の美しい従姉と浮気していると聞かされた。シチリアの名家の娘ニーナが祖父の放蕩のかたに資産家のラファエルと結婚したのは、互いの打算と割り切っている。それでも、夫のあからさまな行為には虫唾が走る。その日、突然ラファエルが家に戻ってきた。従姉との関係を告げ、ついに結婚を終わらわせる気なのだろうか?『復讐の楽園』-エミリーはかつて一家が所有していたカリブの思い出の島へ旅立った。ところが空港で、身に覚えのない密輸容疑で逮捕されてしまう。そこへ突然、昔の恋人トリスターノが現れた。エミリーの家族を不幸に陥れた張本人で、復讐を心に誓った相手だ。久しぶりの対面にとまどうエミリーに、彼は言った-留置場がいやなら僕と二人でクリスマスを過ごせ、と。『誘惑のイスタンブール』-最愛の弟がビジネスのトラブルでトルコに拘束されていると知り、弁護士のリジーはイスタンブールへ飛んだ。人々にスルタンと呼ばれる大物実業家ケマルと交渉するが、らちが明かない。そこで彼女は、クリスマスまでに弟を帰国させたい一心で、自分が人質になると申し出た。圧倒的な力を誇るケマルのもと、絢爛豪華なハーレムでの暮らしが始まった。『女王が愛した海賊』-亡き父の荘園を継いだ若きメグは、領地の没収を防ぐため、女王公認の海賊キットと七年前に結婚した。だが父際に結婚生活を送ったことはない。契約では、今年のイブまでに本当の夫婦にならなければ婚姻は無効、領地も手放すことになる。大嫌いな遠縁の男がキットの後釜を狙っている今、久々に帰港した夫を誘惑しようと、メグは媚薬を用いて追った。
感想・レビュー・書評
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『シチリア式結婚』 ミシェル・リード
情熱的なシチリア人の血をひきなかがらも、幽霊のように屋敷に引きこもるニーナと、氷の壁の前に何もできず放置している夫ラファエルとの関係を、みんなでよってたかってつついて、感情の嵐を巻き起こすというお話。
前半の雰囲気は重いですが、入れ子式に次々と展開する二人の過去や、周囲の人々の反応が楽しく、短編としてとてもクオリティの高いお話。
どの作品もかなり読み応えのある満足度の高い短篇集だった。
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ラストが読みたかった。
結婚を成就させるため女性の方からムリクリ関係を持つというハーレでは割と珍しい(ヒストリカルでは珍しくないか❓)ストーリー。嫌いじゃない -
「シチリア式結婚」 ミッシェル・リード
ラファエルはただ格がほしくて本命のいとこのかわりに自分と結婚したと信じていたニーナは
夫を深く愛してしまい 別居してしまう。
「復讐の楽園」 ジェイン・ポーター
復讐のために自分自身をも見失ってきずつきつづけているエミリーを助けようとしたのは にくいトリスターノだった
「誘惑のイスタンブール」 スーザン・スティーブンス
弟はもう19歳なのに何があっても守ろうとするリジーの不思議な魅力に気付いて近づこうとするトルコの大物実業家
「女王が愛した海賊」マリーン・ラブレース
女王に目をかけられている海賊キットとの婚姻解消の日を前に 結婚を確かなものにしておかないと メグは自分の領地が危うくなる・・・それ以上の混乱が起こると思いもしないで 計画を実行した。
どれも私の一定基準より上でした