スウィート・ベイビー (MIRA文庫 SS 1-1)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596910158

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  • 幼い時に遭った悲惨な出来事と、その後の里親の元を転々とする生活が原因で、心の殻を破れない女性主人公。ふとしたことから過去の悪夢が蘇り……みたいな。
    彼女を支える彼氏(彼女が結婚してあげないので)の献身が泣かせる。私もこういう男に愛されて尽くされたい〜と思っちゃうけど、まあそこはベタなロマンス系なので。ロマンス系なんだけど、主人公は雄々しく健気で好感が持てる。
    話の展開も安定していて、途中からぽろりぽろりと蘇る母親の思い出や、故郷の友人たちの優しさなどに、後半は涙腺が開きっぱなし。結局のところ、主人公は親に愛された子どもだったわけで(よかったよかった)、「スウィート・ベイビーを持たないすべての子どもたちのために」という、著者の献辞を思い出すと、却ってまた泣けてくる。

  • 児童虐待

  • 写真家のトリー(ヴィクトリア)は里親で育ったせいか、恋人ブレッドと一緒に暮らしているにもかかわらず、二人の関係を恋人以上にすることに逃げ腰。
    しかも、無意識にブレッドの愛を確かめるかの様に、フラッと写真撮影のための長期の旅行に出かけてしまう。
    ブレッドの愛に答えようと決心した時、写真に写っていた蠍の入れ墨の男が、彼女の封印された昔の記憶を呼び起こして.......。

    記憶も無い昔の出来事のせいで、愛や人を信じられないヒロインと、そんな彼女を待ち続け支えるヒーロー......何度読んでもイイ(´O`*)+。:.
    悲しくて切なくて、読む度に胸が締め付けられる作品(joj)

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著者プロフィール

シャロン・サラ Sharon Sala
農家の娘として育ち、農場主の妻となるが、日々の仕事が好きになれずに小説の執筆を始めた。
1980年に書き上げた初めての作品を出版社に送る勇気はなかったが、1985年に父親が亡くなり、二カ月後に姉妹が急死したことから一念発起した。
自分自身が夢をかなえた今、時には作品のなかで厳しい現実を描き、一方で、希望と愛を文章の端々に織り込んでいる。
RITA賞8度ノミネート、アメリカロマンス作家協会功労賞受賞、ロマンティック・タイムズ誌功労賞5度受賞をはじめ、受賞歴数多。

「2020年 『悲しみにさよならを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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