- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596911186
感想・レビュー・書評
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若くして資産家の未亡人となったジェシカは男を操る娼婦と呼ばれ、悪意に満ちたゴシップにつきまとわれていた。傷つき疲れて人目を避けるように暮らしていたが、その平穏は尊大で傲慢なある男に奪い去られる。彼女の持ち株を狙うギリシア人大富豪ニコラス、彼はいやがるジェシカに愛人契約を迫り、ディナーの席で強引にキスをした。激しく瞬くフラッシュのなか、ジェシカの愛と屈辱の日々が幕を開けた。超人気作家の日本デビュー作、新訳にて復刊。
ヒーローが傲慢なのはリンダだから当たり前だけど、なにを考えているのかさっぱりわからなくて自己中過ぎ。もっとヒロインに気を遣えよと。ヒロインもどうしてヒーローがいいんだか。はじめからヒーローが心を捧げていれば、もっとすんなりいっただろうに、でもそれじゃ面白くないんだよなあ。一つだけどうしても許せないのはウェディングドレスの件。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒーローにもヒロインにも相当うんざりした。私はどちらかというと男性贔屓だからとくにヒロインにはうんざりしすぎて言葉も出なかった。株の件に関しても、こちらの意見を穏当かつ丁寧に諭して、それで相手が自分の意見を覆すつもりはない、と頑なに言うのなら、受け入れればいいものを自分からごちゃごちゃさせていくし、ヒーローの態度でかなり傷ついているようだけれど、あれだけゴシップに騒がれている現状だったら、ヒーローは男なんだし、ああいう言動も仕方ないと思ってしまう。ヒーローのことを愛していたらそりゃ傷つくだろうけれど、なんかそれはそれで仕方ないことだと思っていたからヒロインに同情はできなかった。まあ確かに愛人契約は拒んで然るべき、とそこらあたりは私もヒロインに同調したけれど。ヒロインのどこが気に入らないか、もうすこし冷静にならなければ私にもどうにも判然とし難い問題。ただああいう女が気に入らないっていうのはある。潔癖で自立している性質はすごく好ましいと思うが、ヒーローを許すべきところでは全く譲歩しないし、自分の心が傷つけられるのを恐れすぎて、自分こそ相手を傷つけているってことも分からない。相手が傲慢で不遜だからって自分の精神より強靭だって、どうしてそう楽観主義でいられるのかも分からないし、男は外と内の異なったプライドを併存させている分、女よりも傷つきやすいってことに全く最後まで気づかなかったってところに疑問を感じる。なんにしろ、ヒーローの姿勢も確かに傷つくものはあったけれど、ヒロインの姿勢には飽き飽きしてしまうくらいうんざりしてしまった。惜しむらくヒーローがこんなふうなのは多かれ少なかれヒロインの態度にこそ責任があるのだということくらいは悟ってほしい。こういう一見、正しそうな女が一番、男を傷つけているって事実を知れてよかったっては思う。ある意味、ゴシップの罵詈雑言は的を射ていたんじゃないかってさえ思った。ヒロインが島から出奔したり、赤ちゃんのことをヒーローに意図的に教えなかったり、よく分からない理由からの憤怒でヒーローをののしっていたりしたときには、特に。13章を読むころには心身ともに疲れすぎて、ようやくヒロインが目を覚ましたとしてもあまり深い感慨を得られなかった。あそこまで精神的に打ちのめされたことで小説は二度と読まない、と誓った頃のことも思い出した。小説ってそういう力があるから、時たまに、いや頻繁に逃げ出したくなる代物だ。
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All that glitters
リンダ ハワードの日本デビュー作。
若くして資産家の未亡人となったジェシカと、彼女の持ち株を狙うギリシア人大富豪のニコラスの話。
嫌がるジェシカに愛人契約を迫り…ニコラスの良さがサッパリ分からない、全く面白くない作品。 -
これも再読。
尊大、傲慢なヒーローに惹かれながらも、時には傷つくヒロイン。
泣かせるリンダの話が大好きなので、星四つです。 -
リンダにはめずらしくギリシャの島が舞台。他界した老富豪の若き未亡人ジェシカと、ギリシャの大富豪で才気あふれる実業家ニコラスとのロマンス。
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舞台:イギリス・ロンドン
ギリシャ・アテネ 他
リンダの日本初出版作のリプリント。
今読んだらびっくりするような永久ループ。普通だったら
くっつく→ベッドイン→ヒロインが嫌がって失敗→ヒーローがいらついてしばらく会わない→忘れられない→最初に戻る
が数回あるんだけど、これは10回ぐらいある。
面白いんだけれども、同じパターンの繰り返しで飽きる人も多いかも