聖なる夜にあなたと (MIRA文庫 LH 1-20)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2007年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596912572
感想・レビュー・書評
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HQによくあるクリスマスアンソロジー。<p>
『クリスマスの青い鳥』リンダ・ハワード<br>
「流れ星に祈って」の関連作。
「流れ星〜」で天使のようと形容されていたデレクがヒーロー。「流れ星〜」で言っていたように、デレクは新生児専門の医師となり活躍。すっかりお金持ちにもなっている。そんな彼が帰省先から戻る途中で出会ったのがヒロイン。こちらは不幸な結婚で財産を失い、子供を身ごもり、その子が産まれようとしていた。大雪で立ち往生しているヒロインに出会ったヒーローが出産を手伝って、恋に落ちる。<br>
この「流れ星〜」シリーズのヒーローたちは強引なのがデフォなのか、デレクもかなり強引。ヒロインを助けたいというなら、融資や補助を斡旋するとか方法はいろいろあると思う。それなのに一足飛びに結婚というのはいかがなものかと。しかもプレゼント攻勢。きちんと自立した女性ならそういう態度にはプライドを傷つけられて当然。しかも一番必要な愛してるの言葉が足りない。<p>
『モミの木の下で』デビー・マッコーマー<br>
飛行機のなかで出会った男女が一緒に旅をするうちに惹かれあい、という物語。<br>
相性がいいし好意を持っているというのは二人ともすぐにわかるものの、ヒーローには婚約者がいて、すぐには上手くいかない。影や傷のあるヒーロー、ヒロインというわけではない軽いお話し。いかにもアンソロジーらしい軽さでさらっと読める。<p>
『ジョニの魔法』メアリー・リン・バクスター<br>
火事によって森林警備隊を辞めざる得なかったヒーローと離婚した夫を刑務所内で亡くしたヒロイン。お互いに愛に傷ついた経験があり、簡単には踏み込めない。そんな関係を埋めていくのがヒロインの娘のジョニ。ジョニがいなかったら、どうにもならなかったかも。子供らしい無邪気さと強引さで二人の関係が進行していく様は微笑ましい。
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「聖なる夜にあなたと」クリスマスにまつわる奇跡のラブストーリー。短編集です。
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-11-26 -
「流れ星に祈って」のスピン「クリスマスの青い鳥」収録。
デレクは出来た子から出来た人になってた。
内容(「BOOK」データベースより)
クリスマスに襲った猛烈な吹雪のなかで、キャスリーンはパニックに陥った。予定日まであと1カ月もあるというのに、陣痛が始まってしまった。しかも、側溝にはまりこんだトラックの車中で。この子を守らなければならない。でも痛みの間隔はどんどん短くなる。そんなとき、予期せぬ運命の出会いが…。女王リンダ・ハワードによる伝説の短編『クリスマスの青い鳥』をはじめ、人気急上昇中デビー・マッコーマーの初期作品『モミの木の下で』、メアリー・リン・バクスターの心温まるロマンス『ジョニの魔法』の3編を豪華に収録。MIRAの人気作家3名が贈る、待望のクリスマス・アンソロジー。