ポトマックの岸辺 (MIRA文庫 NR 1-59)

著者 : ノーラ・ロバーツ 森あかね

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2012年9月14日発売)

感想・レビュー・書評

[いっちんさんの感想 · 2014年7月14日]

【マクレガーシリーズ4作目】長男アランと対立しているキャンベル家の娘シェルビーのお話。対立している割にはダニエルがあっさり認めた感じ。それにしてもダニエルの家族への干渉は半端ない。あんな義父だと嫌だな。

[yoccomoonさんの感想 · 2013年1月30日]

マクレガーシリーズ、長男のお話です。
マクレガー家の長男で上院議員のアランと、陶芸家のシェルビーは、あるパーティーで出会います。屈託なく笑うシェルビーを見初め、積極的にアプローチしていくアラン。
シェルビーは11歳の頃、政治家だった父が目の前で銃弾に倒れ、帰らぬ人となってしまったという心の傷を抱えていたため、父と同じ職業の彼を拒み、遠ざけようとします。ですが、ヒーローのアプローチは、ヒロインのハートをぎゅっと掴むようなものばかりで、頑なだった彼女の心を少しずつ溶かしていき、二人はどんどん惹かれ合っていきます。
最終的には、シェルビーのお兄さんの優しくて的確なアドバイスが、彼女の背中を押してくれます。
ヒロインを悲しませない為ならばと、上院議員の地位を捨て、弁護士の仕事に戻ろうとまで考えてくれたアランは、まさにヒーローでした。
意地悪な悪役も出てこず、温かいストーリーで、安心して読めました。

著者プロフィール

Nora Roberts
ノーラ・ロバーツ
1981年『アデリアはいま』(サンリオ文庫)でデビューするやいなや、一躍ベストセラー作家に。86年にアメリカ・ロマンス作家協会初の名誉殿堂入り。2007年には〈タイム誌が選ぶアーティスト&エンターテイナー100人〉の第7位に選ばれている。ロバーツ名義のほか、J.D.ロブ名義では〈イブ&ローク〉シリーズを発表。これまで刊行したタイトルは200点に達し、全世界で累計4億部を超える売上を記録。「ロマンスの女王」として今も世界中のファンを魅了している。

「2023年 『カクテルグラスに愛を添えて (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」