地味秘書ジェーンの願いごと (MIRA文庫 VD 1-3)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596915283

感想・レビュー・書評

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  • ブルーカラーヒーロー×ホワイトカラーヒロイン。
    お堅い秘書の裏にはトンデモな過去が。
    ヒロインの家族は訳ありな人ばかりで一度は逃げ出すんだけど、またしっかりと向き合うヒロインの姿が良かった。
    最後の母親とのやり取りには涙。ちゃんと向き合ってみないと見えないものが多いよね。
    HOTシーンは多いんだけど、ロマンスというよりジェーンという一人の女性の物語として読んでいた気がする。

    ヒーローは首にタトゥーを入れたいかつい大男で外見だけなら近寄りがたい人。なんだけど中身は優しくて素敵な男性だった。
    ヒロインに結構酷いことを言われるんだけど、ヒロインが弱ってたり助けを求められたらすぐに駆け付ける。
    突き放すにしてもヒロインにちゃんと選択肢を与えてから。精神的にもすごく支えていたのが読んでいてもよく分かった。

    ポテトの序列のシーンはあるあるすぎ( ̄∇ ̄)

  • ヴィクトリア・ダールのアスペン〜タンブル・クリークのシリーズ3作目。まったくこの作者さんのタイトルと表紙、あらすじは、これでいいのか、悪いのか。タイトルのイメージで読み進めると今回も、違う意味でディープなドラマが待っている。先の2作「モリーの言えない秘密」「天才富豪とモーリの真夏の約束」と同様、ヒロインが自分や家族との葛藤から、恋愛を通して自立していく話なのだが、ヒーローヒロインの家族関係が一段と深刻。これじゃグレるよ、と思わせる背景で、よくここまでやってきたよ、もういいじゃないか、と言いたくなってしまう。ヒロイン・ジェーンの心の鎧は固く、辛抱強く包容力のあるヒーロー・チェイスのアタックをもってしても難攻不落。だからこそ、つい拳を握って応援したくなる。心に傷を負い弱い部分を持つそれぞれの家族が事細かに描かれていて、特に父親たちがいい味を出している。オリーブおばあちゃんも。ジェーンのダメ弟ジェシーも更正の糸口が見えてきているようだし、チェイスの父親にとってジェシーの事件がいい突破口になっていたというのも救い。
    最後、ローリの送別パーティは大団円の雰囲気が、3作読み進めてきた私にとっては何とも淋しい。ローリとクインはタンブルクリークを離れてしまうのね、と住人でもないのにセンチメンタルになってしまった。このシリーズ、ホットシーンはちょっとついて行けないところもあるけど、ストーリーやキャラクターは大好き。またを書いてくれるといいなあ。

  • 地味秘書ジェーンの正体が面白い。一生懸命に生きているヒロインが絶望的な状況になりながらも必死で頑張る姿に勇気づけられる。一度は切り捨てた家族のために全力で戦い、最後には家族の愛、ヒーローの愛、そして自分自身が持っている愛に気付くシーンに泣かされる。幸せな気分で読み終えられるお話。2013.4

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