回転木馬 (MIRA文庫)

  • ハーレクイン (2014年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784596916129

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  • 失読症で読み書きが困難なヒロインはいつかインテリアショップを開くことを夢見ながら椅子のカバーの仕立て屋として働いている。
    仕事先で赴いた令嬢の家で名家の御曹司で検事をしているハンサムなヒーローと出会う。
    彼に警戒しながらも仕事を依頼され彼の家に通うことになるがーー。

    最近涙脆くて何でもかんでも泣いてしまうんだけどこれもまた然り。
    身分や育ちの差だけでも怖気づくのにそれに加えて遺伝するという失読症という一種の病気(本文より)をなかなかヒーローに告白できないヒロイン。
    ヒーローはヒーローでやたらと完璧な男で最初から誠実な態度だし正義感はあるし偏見の目で見るわけでもないし世のために事を成そうとするような志まで持っている(上院議員に立候補するヒーローとか初めて見た)。
    悪いところが全然ないのに自分ではどうしようもないところで拒絶されてしまうのが可哀想だった。
    ヒーローに恨みを抱いている人間に何ヶ月もイタズラされているのに警戒心が薄い気がするのは気になったけど。
    とにかくヒーローが完璧人間なのが印象的。

    この作者さんの作品もっと読んでみたかったけどあまり出版されていないようで残念。

    1988年。

  • 初版は、1990年ハーレクイン・スーパー・ロマンス
    下町育ちで、失読症のフランシーが、まるで世界の違うアダムに見初められてしまうが、彼に自分の劣等感を話せずに苦しむというロマ。
    薄幸のヒロインの切ないまでの苦しさが、ひしひしと伝わってくるお話です。硝子細工のような幸せは、透明感があり、自分への劣等感に苛まれる彼女と、そんな彼女を必至につなぎ止めようとする二人に重きがおかれております。
    優しく温かいロマ
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4221.html

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