- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596932211
感想・レビュー・書評
-
スーザン・フォックスらしい卑屈ヒロインと無骨ヒーローの牧場ロマンス。
ヒロインは若すぎて父親との関係で負った傷が癒えてないため、自分からは何も言わずヒーローが愛を示してくれる言動をしてくれないかと期待するばかり。そして期待した言動をしてくれないと勝手に傷つく。傷ついたヒロインが努力していくうちにヒーローの誤解が解け愛されていくのがスーザン・フォックス作品の持ち味だけど、この作品のヒロインは想像力が豊かすぎる。ヒロインの妹の陰険な考えは正しく読み取るのに、ヒーローの何気ない一瞥で深く絶望したり、被害妄想力がすごくて笑ってしまった。なぜヒーローの言動だけ最悪の方向へ曲解するのか。
ヒロインの支離滅裂な言動と表情から気持ちを読み取ったヒーローはすごい!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スーザンフォックス初期作品。
鬼展開の牧場ロマです。スーザンフォックスの作品は、圧倒的な孤独感に打ちひしがれながらも、必死に抗い続けるヒロイズムが、ドラマチックで素敵なロマンス。初期作品はとくに鬼展開が多く、ヒロインの屈折した思考と境遇の苦しさに胸が打たれます。若干の男性視点はあるものの彼の内面はあまり描かれません、ヒロインの思考と彼の言動のズレに気がつくと味わい深いロマです。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5105.html -
いつものスーザン・フォックス。ヒロインを悲観主義者にした原因である父親の鬼畜度は低め。