地下室の令嬢 (ハーレクイン文庫 444)

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596934444

作品紹介・あらすじ

両親を事故で亡くしたアラベラは、生活を一新する必要があった。慣れ親しんだ田舎を離れ、ロンドンに出てきた彼女は、偶然見つけた求人にすがるような思いで応募した。医師であるタイタスのオフィスの地下室に住み込んで、管理人として日々の細々とした雑務を引き受けるのだ。採用されたアラベラは、すぐに有能ぶりを発揮する。そんな彼女を見て、身を固めることを考えていたタイタスは、ふと妙案を思いついた。彼女は"妻"としても有能に違いない。突然の雇い主からの求婚に、アラベラは驚くと同時にときめいた。

感想・レビュー・書評

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  • 両親が亡くなり、学歴も資格も不十分で猫と一緒に住み込みで働ける職場を探す、という若い女性が主人公。
    ハーレクインなので、結婚という形で幸せを掴むというお約束(もともとそういう形式でアウトラインが設定される約束の小説群なので)なのだが、一人と一匹でも楽しく暮らしていて幸せそうな前半が印象的。途中で自動車事故に遭った犬を助けて連れ帰ると先住の猫が優しく迎えて家族が増える様子や、仕事が終わり、みんなが帰った後で月と星の明かりの下で散歩する様子が美しい。
    結婚相手となる職場の男性医師も、地下室からの美味しい食べ物の匂いにつられる様子などは或る意味「拾われている」感じでちょっとおかしい。

  • タイトルが怪しいけど、病院のベースメント(半地下)に住み込みで掃除や玄関番(ドアウーマンですね)をするヒロインのお話。ホットシーン一切なし。それどころか、ヒーロー(医者)と結婚するもずっと清い関係のまま。(これはさすがに不自然では……。)穏やかではあるんだけどヒーローが人間味に欠けるのが物足りない。
    両親の死後に財産がないことに気付いたお嬢様育ちのヒロインが仕事について、猫と自分の部屋を快適に整えて自炊して犬を拾って、というあたりはコージーで楽しいんだけど、結婚後がいかん。ヒーローがいかん。自分の知人から明らかな侮辱を受けてもヒロインが嫉妬しても黙って微笑むだけって、お前に夫の資格はないっ!
    ヒロインが電球を交換しようとしてる時に黙ってハシゴから下ろして電球を交換するシーンと、ヒロインが可愛がっていた馬とロバを引き取って結婚祝いにするシーンはよかったけど、あとは駄目駄目。お前なんか、いくらモテたって普通の女には物足りなくて捨てられるのがオチなんだから、ヒロインを大切にしやがれ。

  • 愛はなくても友情だけで結婚は成り立つのか…?
    ペティー晩年の作品
    言いたい事は言い切る気丈で落ち着いた雰囲気のヒロインが、悲しい嫉妬に身を焦がし、すれ違いながら愛に気がつくというお話で、地下室という言葉から連想するヒロインの惨めさや悲壮感はありません。

    イギリス人のダーリンだからなのか、鈍ちん
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3503.html

  • そんなに性格の良い令嬢がいるんだ?

  • 両親を事故で亡くしてから病院の半地下に住み込んで慎ましく暮らすヒロインと医師のヒーロー。

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