花嫁を追いかけて (ハーレクイン文庫 505)

著者 : ジェイン・A.クレンツ 高田恵子

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2013年2月1日発売)

作品紹介・あらすじ

大学助教授のレティは、自他ともに認める堅物な淑女。そんな彼女も、29歳にしてようやく愛する男性に出会った。彼の名前はザヴィア-ゴージャスな会社経営者だ。すぐさま惹かれあって婚約まで至った二人は、幸せに包まれながら挙式の準備を進めていたが、その矢先、レティは偶然、彼のバッグから1枚の書類を見つけてしまう。これは、私の経歴調査書?彼は探偵を雇って私を調べたの?裏切られた思いでひとしきり泣いたレティは、紙切れ1枚に収まる退屈な人生を変えるべく、ある決意をした。

感想・レビュー・書評

[yoccomoonさんの感想 · 2013年9月8日]

ある日、婚約者のザヴィアが自分の身辺調査をしていた事実を知り、深く傷ついたレティシア。加えて報告書一枚におさまってしまった自分のつまらない人生にも嫌気がさし、婚約を解消し、少し人生に冒険を加えてみることにします。

中世史の大学助教授の職に就いている彼女は、同僚からの誘いで、今まではうさんくさいと思って断っていた｢中世浮かれ騎士団（中世史に興味のある人たちの集まり）｣の集まりに参加することを決めます。そのイベントに婚約解消を了承しようとしないザヴィアも無理やりついてきて…。

ヒロインの警戒心の無さにとにかくハラハラ。普段、羽目を外さない人がおかしなイベントに参加したら危険ですって…。
しかも、ザヴィアへの仕返しとばかりに、友人に彼の身辺調査をお願いしてみたら、彼の経歴が10年前からぷっつり途切れているという事実が発覚。もしかしたら超危険人物かも！？と、友人からは警告されますが、そのイベントの期間中に、ムードに流されてザヴィアにバージンを捧げてしまいます。ああ、駄目だ、この人…。この軽率さが好きになれない…。

加えて、ヒーローの身元についてですが、割と、｢あ、そーですか。｣というレベルで面白くもなんともなかったです。