胸に秘めた愛 (ハーレクイン文庫)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596939333

作品紹介・あらすじ

シオーナは不安げな面持ちで、義兄ジェイクの前に座った。
16歳のときに母が再婚してから、憧れ続けた義兄だったが、
その蜜月は、もう一人の義兄の死で終わってしまった。
弟を誘惑し、シオーナが破滅へ導いたと信じ込んだジェイクに、
誤解と嘘でねじ曲げられた真実は、決して届かない――
蔑みに歪んだ瞳で、苦々しげにジェイクは切り出した。
「誘惑する小悪魔め。だが、それも終わりだ。僕は結婚する」
とりつく島もない突然の縁談に、シオーナは一瞬息をのみ……
捨てきれないジェイクへの想いが砕け散るのをただ感じていた。

感想・レビュー・書評

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  • ハーレクインの義兄ものって始めた読みました、多分。
    ヒロインのシオーナと義兄のジェイクが出会ったのは16歳と24歳のときで、もうすでにジェイクは家を出ていたので一緒に暮らしたこともない二人です。
    シオーナは始めて会った時から惹かれていたわけですが、ジェイクからはこの時からすでに誤解されています。

    シオーナの母とジェイクともう一人の兄ライアンの父が再婚して、子供が産まれます。
    ライアンはすでに亡くなっており、最近両親が亡くなり、二人にとって妹のカースティの親権を取り合っています。
    なぜかカースティが二人のことを「叔父叔母」と呼んでるんですよね、「兄姉」と呼ばないのが謎です。

    ライアンは3年前に火事で亡くなったのですが、そのさい財産がすっからかんだったことから傍にいたシオーナに騙されたと思い込んでいるジェイクは辛辣です。というか無理やり誤解してる感は否めませんが、それがハーレクインですから(笑)
    本当のことが言えない(ライアンと約束しています)シオーナと彼女に惹かれてはいるものの疑いを持ってるので素直になれないすれ違いラブです。

    ライアンの秘密についてですが、私は早めに話してしまった方が良かったんじゃないかなと思います。
    知ってるのがシオーナだけで義父や母親にも黙っていたわけですが、家族なら知りたいと思うんじゃないんでしょうかね。
    約束は大事だと思いますが、黙ってる理由がライアンとの約束だけなので微妙に弱い気がします。
    あと調べればわかることを怒りまくってるのに3年も調べないヒーローに違和感を感じなくもない。
    でもまぁそこはハーレクインですから(二度目)

    終盤で割とあっさりと誤解がとけ、そこからのジェイクがびっくりするくらいいい人になります。別人かっていうくらいロマンチックになってます。
    ジェイクの台詞で「僕の妻になると同意してくれるまで、もう愛してあげない」とあるんですが、きゅんきゅんしました。あんなに傲慢だったのになんて可愛いことを言うんでしょうかね。

    ひとつ不満があると言えば、偽装の結婚相手が微妙・・・・。もうちょっとキャラがしっかりしてた方が楽しめたかなと思います。中途半端な悪女で消化不良です。
    ページ数が少ないのでさらっと読めます。いろいろ突っ込んでしまいましたが、割と好みのお話で面白かったです。

  • 母と義父が亡くなり残された異父妹の保護監督権を争っているヒロインと義兄ヒーロー。
    ヒーローはもう一人の亡くなった義兄とヒロインとの関係を誤解していて…。

    (2021.5)
    読み返したらあんまりピンと来ない話だった。
    ヒーローはヒロインのことを浪費家で弟の財産を搾取した悪女と思ってるんだけど、本当ハーレクインのヒーローって思い込みも甚だしいよね(笑)
    ヒロインもずっと関係のよくない義兄を10年も思い続けるのってなかなか難しくないかな?
    誤解解消からの愛への流れも消化不良。

    1991年。

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