岬一郎の抵抗 下

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620103549

感想・レビュー・書評

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  • 超能力ってのはなんだかんだ言ってもロマンだ。男の夢だ。
    もちろんゲットすればあんな事やらこんな事やら、使いこなすこと間違いなしなんだけども、こういう力を他人がゲットして使いこなすとなると微妙にむかつく感がある。何故なのか。
    これが頑張って努力して100mを9秒台で走った、とかなら、おおー、すげーな、頑張ったな、くらいに思うんだけど、生まれつき身についてる、みたいなのが気に入らないのか。
    白人が黒人を差別するのが生まれつき絶対変えられないもの、みたいなのが許せないのか。それともサイヤ人に初めて会った時にヤムチャがどうにも相手にならないという地球人の限界みたいなのが納得いかないのか。
    しかしこの本としてはサイヤ人の方が地球人より優れてるからみんなサイヤ人になれば良いじゃん、というわけだし、劣った地球人の分際でサイヤ人をやっつけるとは言語道断、と思ったら悟空もサイヤ人だし、混血でグレイな道を辿るというのはいかにも日本人的な。

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著者プロフィール

1933年東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年「雨やどり」で直木賞、88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞受賞。『石の血脈』『戦国自衛隊』『妖星伝』など著書多数。2002年逝去。

「2023年 『半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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