ムイミダス

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620104294

感想・レビュー・書評

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  • 何気なく使っている言葉であるが・・・

    ある大手企業数社の社内公用語を英語にするとあった

    片やユニセフは元々あった土地の言葉が失われることによる
    文化の損失の危機をうったえている
    言葉は文化の根幹であるといわれるためである

    これまで多くの国で植民地政策をはじめ
    先進国の文化とともに言葉が流入し
    意識の共有という利便性から先進国に合わせる形で
    歴史のある元々の言葉が失われてきている

    著者は言葉へのこだわりが強く
    多くの言葉の語源、関連語などを調べ分かりやすく伝えている
    また、新語(この本の出版がかなり古いため新語とは呼べない)
    についての辛らつな指摘がありとても面白い

    人物についても「人名辞典」として載せているが
    それらの人物の巷でのうわさと本当のところとのギャップや
    人物名やその人の影響で作られた言葉の意味が載せられている

    私たちが日頃何気なく使っている言葉にある
    本当の意味を知ることで日々の暮らしの中に
    豊かな趣をもたらしてくれる
    そんなたくさんの言葉たちの紹介である

    新語の項目は省いて

    「一夜漬け・人名辞典」
    「むかしありけり事典」
    「幻想地名時点」

    だけを読めばいい

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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